まが☆さす

これだけ科学や技術、情報網が発達して、大抵の事はすぐに答えを得られるような
世の中でも、依然として迷信や無知から来る杞憂が消えないのは、人間が心の生物
である事の証左なのかも知れない、とぼんやり思った今日この頃です。

昔の人がお化けや怪物を本当に信じていた頃から、本質的なところはあんまり変わって
いないのではないかと思うわけです。望む状況があって、希望があって、期待があって
そこに無知が加われば、すぐさまこの世のものならざるものの一丁上がりである。

望む状況と現実の間の差が大きければ大きいほど、強力で性質の悪いやつが生まれ
やすいと言え、そういったものを昔の人は鬼とか悪魔と呼んだのかも知れない。
現に今でも居ます。そいつら。

曲りくねった帰り道

今日も今日とて、給料日直後と言う訳でもないけどタクシー帰り。

大体運賃が電車の時の12倍で、これはさすがに会社の近くの宿に泊まるか、
マンスリーマンションを借りるかした方が良いのではないかと一瞬思ったが、
毎日タクシーで帰ったとしてもさすがにそこまでの出費にはならない事に気付く。
と言うか、電車が安すぎである。
そして、その運賃が大体帰る時間までの残業代と同じ位だという事にも気付く。
何と言うか、残業代も安すぎである。貰った事は無いけど。

ここ数ヶ月給与明細も特に改めておらず、会社に良いように使われているなあ、と
ぼんやり思う。金の使い道も知らぬ。疑う事も抗う事も知らぬ。ただ憎むのみ。
無能な上に愚かである。

楽しみ≠習慣

もうじき四月だと言うのに寒い。こんなに寒いものだったのだろうかという疑問と
ともに、もう四月になるのかという漠然としつつも濃い予感が押し寄せる今日この頃です。

休日出勤も朝帰りになり、いよいよ本番と言う風情ではあるものの、日常の些細な
記憶（描こうと思った絵のネタとか）がふと飛んでしまう事が増え、どうにも不安です。
コンビニで時間を気にせずに昼食を選んでいる時に、休日である事を初めて実感し、
これで普通の生活に戻ったら一体どうなるのかと思ったりもしました。

寝る時と風呂と、通販の受け取りにコンビニに赴くのが最近の主な楽しみです。

自分縛りの歴史の一部

物事が二つ以上あれば、それらの相互に評価が生まれ、価値が生じる。
それこそ世界には星の数ほどの価値があり、相互の評価もまた一定ではない。

そんな価値の統一を図る為の便宜の一つとして、金銭と言うものをどこかの誰かが
発明したのだけど、それが便利かつ当たり前になりすぎて、因果が逆になる時がある。
具体的には、価値のあるものは何でも高く売れると考えたり、或いは大金を得る事が
最終的な目的になってしまったりとか、その辺りだと個人的には思うのだけど、
何ともさもしい限りである。
さりとて、お金が無ければ生きていけないし、社会の一員として扱われる為にも
不可欠であるから、お金は汚いとか、資本主義がどうとか言う気は無い。

折に触れて誘惑してくるけど、うまくかわしつつ、うまい所だけ頂いて、上手に
付き合っていきたいと思った次第です。

朝を憎み夜に棲む

毎朝見ているNHK教育の番組に出てくる歌で、『みんな、みんな～』と連呼するものが
あるのだけど、それがどうにも『見んな』と聞えてならない。
歌詞の一部に『みんなでみんな』という行があり、文法的にも大体の裏付けができ、
もしかしたらあながち思い過ごしでも無いのかも知れない。
“みんな”の解釈を“皆”と“見んな”で交互に行うと歌の真の意味が見えてくるとか
だったりすると非常に良い。

歌詞で見んなと言っているため、実際に歌詞が出ているのか見たことはない。いつも
他の事をしているので、気が向いたら画面を見て、隠された意味が無いか見てみようと
思います。と言うか、今日この番組の内容が少し変わっている事で、ようやく
世間が春休みシーズンに突入した事を悟りました。
始発電車の窓の外の空がこれからどんどん明るくなっていくのかと思うと、何だか
あまりいい気がしない今日この頃です。

反省

気が付けば一ヶ月近く絵を更新していませんでした。毎度絵を楽しみにしている方には
本当に申し訳ない限りです。今の生活から落ち着きを取り戻したら、と言うのは
簡単なのですが、それがいつになるのか確約できない時点で駄目なのだと思います。

それにしても、以前に比べてアイデアの出が悪くなった。大体絵のアイデアの元に
なっているのは、仕事の合間や息抜きをしている時に生まれる、くだらない発想が
殆どなのですが、どうにも最近それがない状態です。アイデアが無いとなると、欲に
傾く他なく、描く絵にパンツばかり目立ってきたらネタ切れの合図と考えると
目安になるでしょう。描く分には楽しい。それだけが救い。

日常に見る魔力

疲れている時に中島みゆきの歌を聴くと、色々な所に来る。色々な所が来ているせい
だからかも知れないが、歌声、特に女性の歌声というやつはどうしてこうも胸に
迫るものがあるのか、不思議に思った次第です。

それこそ言葉が生まれる前からあったかも知れないという、本能に近い感覚なのか。
しかし、だとしたらそこには動物的と言うか、大体繁殖にまつわる意味が備わって
来るのが常であるのだけど、そうなんだろうか。

とりあえず、ぼくは男女問わずハスキーな声が好みのようです。
ロリータ嗜好でハスキーボイスがツボというのは、何か矛盾しているような気が
しないでも無いけど、こうして文字にするだけでもそそるものがある以上は、
どうしようもない本心なのだと観念する事にする。

そもそも歌の嗜好にロリータは関係ないといえばそれまでであるし、耳には
正直自信が無い。ともあれ、ブルーハーツとか、サンボマスターとか、
マキシマムザホルモンとか大好きです。

見なかった事にしたい

例えるならば、武器庫に置いてあった刀が、抜いてみたら途中で折れていたという
ような事態があり、横山光輝の『三国志』の曹操よろしく天を仰いで「ああっ」と
なりそうになる。間違っても『蒼天航路』の曹操ではない。

誰がやったかは定かではないが、誰かがやったのは間違いなく、とりあえず予想外の
精神的ダメージを負う。こういった悩みは昔には殆ど無かったのではないか、
現代に生きる人の、何と悩みの多いことか、とぼんやり思ったが、昔は昔で今の人には
量りえない悩みや恐怖があったかも知れないので、まずは今後どうするかを考える
事にする。

…明日が祝日という事は考えない事にする。

伝言ゲーム

友人から、近所のコンビニで『放射線云々でヨウ素がアレな関係で昆布とかが
売られていた』という話を聞く。言うまでも無くデマの拡散である上に、大阪でそれを
やった事にもはや悪意に近いものを感じました。

こういった不安な状況下では、他人を安心させようと軽い気持ちで口にした言葉で
あっても、不確かなものはデマとなって拡散し得る。実際に大阪で揺れがあった際に
後輩（自分も含め）を安心させる為に発した言葉も、後から考えれば不確かで、
少々の混乱状況下でこれでは、更にひどい状況では恐ろしい事になると思いました。
不安で安心したい心理状態での伝言ゲームであるから、混沌の極みである。

特にこういった不特定多数の人が見る事の出来る場所では、善意からであっても
不用意かつ不確かな情報の発信は控えるべきだと、改めて思った次第です。

珍現象

帰りの道すがら、北西の空に大きな緑色の流れ星を見た。
最初は花火かと思ったのだけど、音が無いし、空をやや斜め下に横切ったので、
上記の結論に至った。多分、宇宙のゴミか何かが大気圏で燃え尽きたりでもしたのだろう。

初めて見る現象に、いささか不吉なものを感じたが、今の状況では茶柱でも凶兆に
しかねないので、とりあえず珍しいものを見たという気持ち程度に留めておく。
と言うかそもそも、大して珍しいものですら無い可能性だってある。

まあしかし、緑色って何が燃えてそんな色に見えたんでしょ。