ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

時代による肉体改造

2013年11月28日 02時23分13秒 | Weblog
以前にもここで書いた気がする、掌の『マウス筋』がさらにたくましくなる。
マウス筋と今勝手にここで名付けたが、これは掌の中央にある、本来ならば
逆三角形のくぼみがある辺りに盛り上がる(多分)筋肉のことである。

マウスクリックの動作である人差し指と中指の動きに反応するので、
おそらく間違いないだろう。ここ最近のマウスに総じて付いている
ホイールを回す動作などでは、特にそれが鍛えられると推測される。

特定の指ばかりをここまで酷使するような、しかもそれが比較的多数の
人の間で行われるというのは、過去における纏足や頭蓋骨変形、抜歯など
に代表される特異な習慣に準ずるレベルなのではないかと、大袈裟ながら
思う。
平たく言えば、マウスを常用している人が後年発掘された際に、未来の人に
『一体何が…』と驚かれるレベルに達しつつあるのではないかという
事である。…大袈裟にも程があろう。
上記の習慣はそれが是とされ、推奨されていた時期があったが、別に
マウス筋がどれほど発達していようと、実用以外の社会的恩恵に与れる
ことは今後もないだろうから、さすがに行き過ぎたと今更のように反省する。

ともあれ、せっかく身に付いた以上、ほかに役立つ場面が欲しい所である。
にわかには思いつかないが。
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手と心の、おかしな隣人

2013年11月27日 02時36分52秒 | Weblog
疲れてくると、シュール系の落書きが隙間を埋め尽くすようになる。
手塚治虫氏の作品の、コマの間によく出てくる『ヒョウタンツギ』や
『スパイダー』『シモフリ・ママー』『ブタナギ』のようなものと言えば
(僭越ではあるが)通りが良かろうか。

無意味に首が長いアルパカとか、プリンに生足が生えたものとか、
エリンギの大群とか、歯ぎしりをするラバーダックとか、おかしな
バランスのウサギとか、具体的にはそんな面々である。
いわゆる『ゆるキャラ』よりも、さらに意味のない、勢いだけの、
鬱憤晴しのためだけの存在である。

愛らしいが、単純に可愛いわけではなく、ナンセンスだが不条理ではなく、
不気味だがグロテスクではなく、訳が解らないが、そこはかとなく欲求を
体現している。そんなキャラ達である。
最初に挙げた、手塚治虫氏の生み出した数々のキャラは、読者にとっての
息抜きのようなものであると同時に、描き手にとっての息抜きでもあった
のではないかと、図々しくも思ってみる。

そう言えば最近の漫画では、本筋に関係はないが、定番というタイプの
キャラをほとんど見かけない。本筋のキャラをギャグ化したり、パロディ
的なオチで崩している場合が殆どという印象で、作品に対して非常に
真面目とも取れるが、個人的にはもっとくだけていても良いのに、と思う。
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すぐに固まる

2013年11月26日 01時52分45秒 | Weblog
先日テレビで、スタジオジブリのアニメーターの方々が、仕事前に
ラジオ体操をやっているのを見て、絵描きには体操が不可欠なのではないか
と思うようになった。そう言えば以前、荒木飛呂彦先生も岸辺露伴という
キャラを通じて、仕事前の体操のようなものをやっていたのを見た気がする。

ともかく、体がすぐに固まると感じだしたのは30を過ぎたあたりで、
そこから体操の重大さというか、真の効能に気が付き始めた。
体操(ストレッチ)については以前にも書いたような気がするので、
繰り返しになるところもあるが、ラジオ体操が全身くまなくほぐせる
優れものである点については、再度強調しておきたい。

十代の頃は体操など時間の無駄でしかなく、実際に体操などしなくても
特に怪我や不調を来すようなことは無かった。
二十代前半は一日の丸々半分絵を描いて(しかもその間絵の具をこねたり
キャンバスを張りまくったりしている)いても、特に堪えず、次の日には
疲れもなく同じことができていた。

十二分に得るものもあったし、世間的にはまだまだ若いので、
歳はとりたくないものだ、などと安易に言うつもりはないが、肉体の衰えを
感じる瞬間は何か不甲斐なさというか、苛立ちを禁じ得ない。

欲に肉体が付いていかない、というのが多分一番つらい。
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冬に腐る

2013年11月24日 23時20分30秒 | Weblog
先日、およそ一年ぶりくらいに深夜のタクシーで帰宅する。時間帯や季節の
せいかも知れないが、以前に比べてタクシーの台数が随分増えたように
感じる。それが何を意味しているのか、よくは分からないが、時を経る毎に
不安や不満が溜まっていくのは結局変わらない。

せっかくの休日も、ただ悶々と過ごすばかりである。
そして程なく12月でもある。相変わらず、大きな何かをしてやろうという
気が起きない。
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文房具

2013年11月22日 02時40分42秒 | Weblog
先日洗浄した万年筆に新しいインクを入れて試し書きをしてみる。

顔料系のセピアインクで検索すれば出てくる品で、個人的にはもう少し
赤みが弱い方が好みであったのだが、前に使用していたインクよりも
格段ににじみが少なく、と言うか全くにじまず、下書きの青鉛筆の
線の上から描いても問題ないという性能に、兜を脱ぐ結果となった。

ただ、色々と調べてみると顔料系のインクは、一般的な染料系のインクと
違い、メンテナンスを怠った時のリスクが大きいらしいので、そこは
注意したい。
顔料と染料の違い?まあ多分泥水と砂糖水の差のようなものであろう。

しかし、今回の洗浄の際にある程度万年筆を分解したのだが、
金属のペン先とインクを伝えるペン芯などがまとまった本体以外は、
実に簡素で、新幹線で東京に行けるくらいの価値がその本体にあるのだと
思うと、万年筆というものは工芸品というか、趣味の品なのだと改めて
思い知らされる。

と言うか、本体以外の換装用パーツを別売りすればそこそこ需要が
あるのではないかとふと思う。アレだ、スマホのカバーのような感じで。
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ささやかに

2013年11月21日 02時49分08秒 | Weblog
細々と使っている万年筆のインクの新しいものを購入した。
望んだような具合かどうかは入れ替えてみないと分からず、現在前の
インクを洗浄して乾燥中なので、明日にならないと入れ替えもできない。

これに限った話ではないが、ここ最近はこうしてささやかな楽しみを
半ば無理矢理にでも作ろうとしているような傾向がある。
自分から生み出せる分、与えられる楽しみしか享受できない身分よりは
いささか恵まれていると言えるだろう。
無論、無理矢理であっても、楽しみは楽しみである。

ともあれ、日々の営みで生じる心のささくれの進行度合いが、ここのところ
激化してきており、ささやかな楽しみ程度では焼け石に水となりかねない。

余裕があるところにはあるのに、ないところにはとことんない。
まるで日本の住宅事情のようである。
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みつめる

2013年11月20日 01時54分29秒 | Weblog
機嫌が悪くなると話し相手と目を合わせなくなるらしい。
言われるまで気が付かず、そして気にしてみればその通りで、完全に
クセというか、そういうものなのだろう。

この指摘は、まさにそのクセが発動していた状態の人から発せられた
もので、つまりはそういう人である。
ただ、身の回りのいけ好かない人間ほど、己にとって有益な考え方や情報を
もたらしてくれることが多いように感じる。それこそ一瞬頭に血が登る
ほどの発言が、価千金の一言であったりするのである。
なので、売り言葉に買い言葉とならないように、少なくとも言われたことを
忘れてしまわないように、なるべく穏やかな気持ちで他人と向き合うように
心がけている。つもりである。

しかし、逆に相手にとって、己はどれだけ有益な情報を返せているのか。
思い返すに、風見鶏を決め込んでいるばかりで、尖った一言もない。
あったとしても、誰のためにもならない不満の訴えばかりである。
相手から目をそらすのは、正に逃げ腰の態度の現れと言えよう。

もう少し、己の発言とその姿勢について考えてみる必要がありそうだ。
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不足にして不肖

2013年11月19日 01時32分06秒 | Weblog
他人に何かを教えられるほどの腕ではないが、例えば誰かに『デッサンを
始めようと思うのだが、何から描けば良かろうか』と訊かれたら、
おそらく“貝殻を描くのが良いのでは”と答えるだろう。

貝殻といっても、アサリやアワビとかではなく、巻貝で、具体的に言えば
サザエが良い。アワビも巻貝だろうという野暮なツッコミは禁止である。
ともあれ、流石にホネガイとかは複雑過ぎるので、適度な大きさで、適度に
バランスが取れており、適度に表情があり、かなり普通に手に入るサザエが
最適と考える。
そもそも巻貝である理由は『無計画に描くとほぼ失敗する』という点が
大きく、大雑把な立体や構造の把握をまず第一に行うという、絵の素人
から脱する第一歩を実感できるのではないかと思う。
あとは靴とかも案外難しい。中学校の美術の時間に描かされた記憶があり、
当時は適当に描いていたものだが、結局20年近く過ぎても、あまり靴(足)
はうまく形状を把握できておらず、苦手である。

なお、バイクとか自転車も苦手。その他三つ以上の要素が相互に関係
しているような絵(自転車に座りながら、片足をペダルに、片足を地面に
つき、片手はハンドル、片手は塀に手をかけるとか)も苦手。
と言うか、得意な人がいたら確実に尊敬する。

一口に『絵が上手くなりたい』と言っても、その人の望む形によりけりで、
言っている本人にも得体の知れない、そんな漠然とした感覚であるが、
それでもやはり言いたい。『絵が上手くなりたい』

とりあえず、足と靴をちゃんと描けるようになろう。
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残量僅か

2013年11月17日 23時29分31秒 | Weblog
絵描きという人種は、不安定さがつきもののようで、肉体や精神を病む
というような事が当たり前のように発生する。
負けず嫌い、上昇志向、神経過敏、完璧主義…などなど、確かにそれの
原因となるような要素は、絵描きにとって必要欠くべからざるもので
あるから、無理もないことと言えば、無理もないだろう。

ともあれ、個人的にそういった不安定に陥った絵描きには、その作品に
ある共通の兆候があるような気がしたので、以下に列挙してみる。
・デッサンが狂う(もののバランスがおかしくなる)
・線の抑揚がなくなる(線の強弱が弱くなり、直線的になる)
・色が乱れる(彩度が極端に低下、もしくは上昇する)
・全体的に雑になる
・上記について、半分は自覚している

実際に病んでしまった人が知り合いにいるとかではないので、当て推量
でしかなく、上記について劣化だと感じるのも、あくまでも個人的見解で
あって、主観であることは断っておきたい。

絵には描き手の体調や、精神状態が少なからず現れる。プロであろうと
アマチュアであろうと、やっている事が身の切り売りなのだから、
そこに大きな変わりはない。

上記の兆候で、一概に感じられるのは『描き手の楽しみ』が失われている
点である。描き手が描くことに楽しみややり甲斐を見いだせなくなった
状態が、危険信号である。
もし身近に、そのような信号を発している作家さんがいたのならば、
どうか速やかに充電期間を与えて頂きたいと願う次第である。
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復活

2013年11月14日 00時59分43秒 | Weblog
あれから我が携帯電話は、常時充電器に接続していないと起動も
ままならなくなり、ついこの間に至っては充電器に接続していても、
何かあると『電池残量がゼロになりました』という旨のメッセージを
発し、眠りにつくという、ほとんど昏睡状態とも言える状態に陥る。

そこにようやく先日購入した新しい電池パックが届く。純正品なのか
どうかはやや怪しいが、それなりに信頼のあるショップのものだったので、
とにもかくにも入れ替えてみると、今までの半死半生の状態が嘘のように
蘇る。
古い電池パックを見てみると、よくこんなものが収まっていたものだと
呆れるほど膨らんでおり、完全に寿命であったことが伺えた。
新しい電池パックも、まだ爆発だとか発火の危険性がゼロだと言い切れない
状態であるため、向こう一週間は様子を見ながらになるとは思うが、
ともあれ携帯電話を普通に携帯できる生活には戻れそうである。
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