ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

ここまで来た

2021年06月29日 23時44分44秒 | Weblog
通院の道すがら、今年初のセミの声を聞く。
穴が開いたような季節感の身空に、もうじき七月という事実だけが
空しく覆い被さる。随分前から同じようなことを言っているような気もするが、
とにもかくにも実感が湧かない。

そして、先日の検査の結果が出たが、結局のところはっきりとした事は
解らない、という結論に至る。とは言え、直ちに問題となるようなものでは
無いという事と、みだりに引っ掻き回しても余計悪くなるだけだという事が
分かっただけでも収穫と言えば収穫であり、ひとまずはしばし静観という
ところに落ち着いた。
まだ抜糸も済んでいないので、今しばらくは通院と少々不便な生活が続くで
あろうが、一区切りがついたような心地である。

話は変わり、ここ最近帰りが遅くなることが増え、電子レンジの使用機会が
格段に増した。そのような中でレンジで温める用のご飯を購入することになり、
謎の敗北感と言うか、ここまで来てしまったかという感覚に襲われる。
とは言え、実際に利用してみると大変に便利な代物で、これからも折に触れては
お世話になることと思われる。数分でご飯が用意できて、食器を洗う必要もない
というのは地味にでかい。
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痛みに慣れない

2021年06月27日 23時53分27秒 | Weblog
長らく大きな怪我をしていなかったため、手術の痕の回復にどれくらい
かかるのか判然としないまま、事ある毎に発生する傷の引き攣りによる
痛みに怯えつつ過ごす今日この頃。念のためゲームも控えて、睡眠と
ご飯は多め、酒は少なめにして、一刻も早い回復を期すばかり。

そう言えば前回書き忘れていたが、それまでの検査で費用もかかった
ことから、手術では結構な額を持ってかれると思っていたものの、実際には
拍子抜けするほどの値段で、病院では人を動かすよりも物を動かす方が
コストが大きいのだという事を知った。と言うか、個人的な感覚とは
逆で、ちょっとした闇のような気がしないでもない。

看護師三人と医師二人を一時間半拘束+手術用機材使用して発生する費用に比べ、
検査用機械を回してオペレーター三人で同じ時間拘束して、およそ二倍強という、
何とも不思議な世界。優秀な道具は下手な医師に勝るという事なのか、
保険とかそういうものの関係でそうなっているのか、ともかく『ブラック・
ジャック』とか『スーパードクターK』で知った世界とはずいぶん違うものだと、
今更ながらに思うに至る。

とりあえず検査で白とはっきり出たならば、当分はこの手の痛みを伴う
アレコレは勘弁願いたいと思ってやまない。健康って素晴らしい。
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荒行

2021年06月24日 23時08分25秒 | Weblog
齢42にして手術台デビューを果たす。
ここまでで人体スキャンの数々を重ねてきたが、結局白寄りのグレーでは
無かろうかという見解に留まるのみだったため、ついに切り取って調べてしまえ
という段階に至ったのが事の経緯。

ちょっと切ってすぐに終わるとの事だったので、親知らずを抜いた時くらいの
感じかと思いきや全然違った。
局所麻酔で大きな痛みはないが、時折痛みや痺れがさざ波のようにやってくるために
気が抜けず、止血のためにかなりきつく縛り上げていたために二時間くらい米5キロを
小脇に正座し続けているかの如き苦痛で、血圧測定のために定期的に締め上げてくる
腕の感覚が唯一の癒しになるような、そんなひとときであった。

少しでもリラックスさせる目的か、手術室内ではポップミュージックが流れており、
聞き覚えのあるものばかりだったため、もしかしたらこちらの年齢を考慮したものが
流れていたかも知れない。
看護師の人から『お好みの曲はありますか』と聞かれたが、『ブルーハーツをお願い
します』と答えられなかったのは、リラックスし過ぎてノリノリになっても困るで
あろうと思ったのと、この体験がフラッシュバックするのを恐れての事であった。
と言うか、手術台に上がってしんどい思いをしている時に聞いて気持ちが軽くなるような
曲と言われても、影山ヒロノブをメドレーで、くらいしか出てこないのだが、かような
リクエストにも応えてくれたりするのであろうか。

果たして手術も終わり、より詳細な検査結果を待つばかりとなったが、傷は未だ
痛み、なかなかの不自由具合を味わっている状態。
このような中でこそ気付くものも沢山あり、今更大人になっていくような感覚。
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嫌いではないが向いてない

2021年06月22日 23時47分28秒 | Weblog
他人と話していて『これは埒が明かない』とか『これ以上話しても無駄だ』
と思うことがままあり、早々に妥協案を持ちかけて半ば切り上げるのが
その後の定番の流れとなる訳であるが、本当ならばもっと有意義な話し合いが
出来た可能性を放棄したのではないかと思い悩む時がある。

そして、こちらが思っていることは他方も思っていると考えて差し支えなく、
相手をして『こいつからは予想以上の結果を引き出せそうにない』と取られて
しまうのは、個人的には痛恨の極みであるから、何とかしてこの会話を有意義な
ものにすべく、あの手この手で可能性を提示するように心掛けている。
ただ、それが結果としてうまく行っているのか、良い方向に向かっているのか、
そもそも有意義だったのか、何とも言えないのがもどかしい所ではあるが。

もちろん、あれやらこれやらを並べるだけ並べて畳めないとか、夢のような
地に足の付かない非現実的なことを謳ったりとか、そういうのは論外で、
せいぜい牽制程度にちょっと願望じみたことをささやく程度に留めるとか、
要は自身の責任の負える範囲内で話をするという、その点は外してはならない。
そこを外すと、『これ以上話しても無駄』以前に『話すだけ無駄』という、
文字通り話にならない状態に陥る。

気質として交渉事はそこまで嫌いでもないが、何かひどく疲れるのと、
大体先方有利で良しとしてしまったり、強気で突っぱねても後から緩める提案を
持ちかけそうになったりという具合のお人好し外交なので、向いているとは
言い難いのであろうなと思う。
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こだわり解除

2021年06月20日 23時43分58秒 | Weblog
『彗星』の異名を持つと言いながら、高速で空を飛んで地面に落ちてくる
という彗星要素の無さだったり、人魚のくせに臀部があったりすると
これは違うのではなかろうかと思ってやまない今日この頃。
しかしデザインや解釈など人や時代によってまちまちであって然るべきで
あるから、かような感覚は偏狭さがもたらす害であろう。
そんなものは置いておいて、素直に他人の創作物を楽しむ方が精神衛生上
余程良く、それを可能にするための割り切りというスキルをもっと
磨くべきであるという結論に至る。

世の中に完成度の高い作例が数多転がっていて、それが簡単に閲覧できる
環境から、かようなものが普通であるという思い込みが生じ、何事もそれ位には
仕上げねばならぬという強迫観念じみた気持ちに襲われるものであるが、
それは一種の幻想であると悟り、自制し、己の出来ることを的確にこなす。
これもまた割り切りのもたらす効果であると言え、いかに重要なスキルで
あるかが伺い知れよう。
普段から、『それはそれ、これはこれ』を心掛けているが、これもまた
割り切りの一端である。

とは言え、個人的に徐々に忘れそうになるものであるから、折に触れては
割り切り精神を回復させる必要がある。何かもっと具体的にこれをやれば
割り切り力が回復する、というような禊じみた行為と結び付けられれば
良いのであるが、残念ながら今のところそれがまだ見つかっていない。
他の人はどうやって割り切り力を回復させているのか、ちょっと気になる。
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先生

2021年06月17日 23時53分02秒 | Weblog
たまにGoogle以外の検索エンジンを使うと、全然違う結果が出たりして、
気付かない間にGoogleの掌の上だったのだという事を思い知らされる。
向こうは普段の検索から当人の趣味や嗜好を判断して、それに沿った結果を
提示するのだから、何なら検索する当人の事すら良く知っている可能性も
あって『Google先生』とあだ名されるのもむべなりと言う話である。

その知の蓄積は神話に往々にして登場する、世界を広く睥睨している故に
世界の遍く全てを知る、知恵の神や賢者を彷彿とさせる。
実際問題としては世界征服に一番近い位置にいる存在であると、個人的には
考えている。
しかし、何でも知っているように見せて、都合の悪いことは実にうまく
検索結果に乗せないで、まるでこの世界に最初からなかったかのように見せる
のもGoogleの恐ろしい所であり、そこも含めて神話的と言える。

いずれは信仰を集め、電子の神として崇められる日も来るのではなかろうか。
そういう意味でも興味が尽きない。
騙されない程度に、のめり込み過ぎない程度に、基本的に頼りはすれど
程よい距離感で付き合っていきたい。
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豊かさの配分

2021年06月15日 23時49分48秒 | Weblog
厳選しているつもりでも、購入リストを見てみると来年の四月くらいまで
ほぼ毎月一体増える予定のフィギュア達。去年から殆ど帰省も飲み会もしていない
ので、その分をフィギュアに充てたと考えればさほどでもないかも知れないが、
ふと冷静になった時に単価の高さに血の気が引くので、もっと選抜のハードルを
上げねばなるまい。
そして、飾る場所もいよいよ無くなってきたので、こちらの方も考えねばならない。

ここ数年大きな買い物をしていないので、ツケ払いよろしく一気に何かしらの
出費が発生する予感がする。ありそうなものとしてはPCの交換とかその辺り。
思えば洗濯機も大阪に来た時からずっと使っているものなので、いつ壊れても
おかしくない。
止まった換気扇も、一度管理会社に連絡したものの緊急事態宣言中だったからか
繋がらず、未だにそのままという状態。

そんなこんなで色々冷静に考えてみると、言うほど余裕こいてる状況ではない
事に気付く。節約など柄ではないと思っていたが、小さなものからでもやって
おかないといざという時に泣きを見そうである。
ひとまずは手頃に出来そうなものとして、食に関しての贅沢を控える所から
であろうか。当面コンビニ弁当や外食は禁止で行こう。
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より一層

2021年06月13日 23時54分40秒 | Weblog
42歳になった。個人的には年齢を数えることに飽きたので、正直
何歳になった旨をわざわざ報告するのは気が引けるのだが、一種の
身の証として己の年齢を示さねばならない場が多いことをここ最近
何度となく行った通院で実感しているので、備忘録的に今後も書き
記していくこととする。
病院側も本人確認のためにああまで徹底的に書かせるのであろうが、
アナログで字を書くことを忘れかけている身空にとって、何度も
住所やら年齢やら勤め先やらを書くことは苦痛以外の何物でもない。

往々にして病院に行くと周りは老人ばかりであるから、彼らに合わせて
かようなスタイルにしていることもあり得るが、もう少し自動的に何とか
出来ないものかと思われてならない。
自動化と言えば、近所のコンビニがつい先日自動精算になったようで、
折からの接触を出来るだけ避けようという風潮によるものであることは
容易に想像がついたが、今後もぜひ広がっていって欲しいものである。

コロナには今もなお世の中が散々に苦しめられている状況ではあるが、
なればこそ急速な進歩に至った分野もある。早く終息して欲しいという
気持ちは変わらないが、便利なものがこの機にもっと増えていって
欲しいものである。
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思った程でもない

2021年06月10日 23時52分44秒 | Weblog
かつて『大きな古時計』の歌詞の"時計"の部分をわざとぼかして歌うと、
俄然いかがわしさが湧く旨を書いたが、実際具体的にどのようなワードを
入れ込むのが良いのかと考えあぐねた結果、"勃起"が最も相応しいという
結論に至った。みんなのうたにおける、必要以上にねっとりしたあの感じで
是非とも歌って頂きたいものである。笑いながら泣くこと必至。

話は変わり、最近他人と会話する機会がめっきり減った影響か、コンビニで
不意に話しかけられた時にしどろもどろになる。
こういう時に少し洒落の利いた粋な返しをしたいと、常々思ってやまないが、
実際にはええとかまあくらいしか言えない悲しみ。
割と見知った関係の職場の仲間ですら、構えていない所に話を振られると
途端に精彩を欠く有様なので、本当に何とかせねばと思う。

とは言え、思っているほど他人から話の面白いやつとは思われていなさそう
でもあるので、プレッシャーを与えない程度の話が出来るだけでも十分なのかも知れぬ。
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白寄り

2021年06月08日 23時38分10秒 | Weblog
ここ数か月の間でレントゲン、MRI、タリウムシンチといった人体スキャン
の数々を味わってきたので、どこか知らない所で自分自身のクローンが
作られていて、ある日突然『彼はあなたの弟よ』とそのクローンを紹介されても
多分きっと驚かない今日この頃。

そんな人体スキャンを重ねても、結局『とても悪いことは無いが、静観
できるかと言うとそうでもない』という、白寄りのグレーな答えを出すのが
関の山だったので、医者の大変さを改めて実感する。
という訳で、もうちっとだけ続く。個人的には白寄りというのが分かった
だけでも、ひとしおの安心感が得られたので良しとする。
ちなみにこんな書き方だと、ガンとか、悪性腫瘍のような命に係わるものの
ように思われるかも知れないが、そんな類のものではなく、仮に最悪の事態に
陥ったとしても指が数本動かなくなるとかそのレベルなので安心されたし。

そして今更にして、採血のあとの飯は何だか妙に美味く感じるという事に気付く。
大体健康診断含む通院時は朝食を抜くので、そのせいかも知れないが。
何にしても飯を美味く感じることの有り難さよ。
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