ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

作品と広告

2015年07月04日 22時44分17秒 | Weblog
毎シーズン新作が都度発表されるアニメであるが、楽しませてもらいつつ、
活発な業界だとも思う今日この頃であるが、最近は何かあればすぐにアニメ化
するという流れに少々疑問を覚え始めてきた。

少し人気が出てきたりすれば完結を待たずにアニメが制作され、そのアニメも
“続きは第二期で”のような終わり方をするのが多くなってきており、半ば
原作の宣伝手段としてアニメを用いているのではなかろうかという気持ちになる。

元々アニメは漫画や映画と同列の“作品”というように個人的には捉えていた
ために、かような立ち位置の変化に気付くのが遅くなったが、現状の主客逆転
したようなアニメの供給形式はやはり違和感を禁じ得ない。

とりあえず連載中の作品をとりあえずアニメ化して、“続きは原作でネ!”と
締めくくるようなものは、ファン側からすれば途中で梯子を外されるような
もので、さりとて怒りや失望を露わにすることも出来ない(アニメにしてもらった
からありがたくはある…という気持ちがあろう)そんな彼らの信頼や愛情を
盾に取ったやり方は、解ってやっているのであればナシである、と思う。

せめてアニメ版はアニメ版で、しっかり一つの作品として“完結”させて欲しい。
宣伝のための、ドル箱としてアニメを制作するやりかたは、作品と呼べるだけの
格を失しかねず、かような存在に多くの人間の才能と努力、情熱や愛情を傾ける
のは勿体ない。

宣伝であるにしろ、作品であるにしろ、このアニメを最後まで観ていて良かった、
と思わせてくれればそれに勝るものはない、と思う次第である。
コメント
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