ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

百花繚乱

2024年06月30日 23時51分52秒 | Weblog
本屋の醍醐味の一つとして、棚にとりどりに陳列された本を眺めることが
あるが、本のジャンルによってメインで使われる表紙の色に傾向が結構偏って
いることに気付く。もちろん時代による流行りなどもあるだろうが、例えば
女児向けのライトノベルではとにかく蛍光ピンクが目に刺さるほど使用されて
いるのに反し、男児向けの本では青やら黄色やら赤といった原色が乱舞している。
何気に落ち着いた色で纏めているのが、児童向けの絵本というのも面白い。
あとは表紙ではきつい色は使っていないが、帯には使っているというケースも
見られ、平積みされている本では帯にどぎつい色をあまり使っていない、という
ジャンルもあった。売り場の雰囲気は書店側でデザインしたものであろうが、
帯の色には書店側の意思は及ばないと思われるので、偶然ではないと思われる。

そうなってくるといきおい連想されるのがエロ漫画であり、件の単行本表紙は
とかく蛍光ピンクと肌色、そしてそのカウンターとしてシアンが多用されるという
のがもはや様式美となっている印象であるが、全然関係ないはずの小学生女児向け
位のライトノベルや占い的な本の色遣いを二倍くらい濃くしたものに近いという、
奇妙な偶然。

ただ、本の表紙のデザインにおいて蛍光ピンクというのは、非常に分かりやすい
誘因効果をもたらすために、定番化している感もあるから、あとはその蛍光ピンクを
より際立たせるために濃い色を配するか、馴染ませるためにパステルカラーで周りを
固めるなどといった料理の仕方でまた大分変ったものになる。

とは言え、エロ漫画を筆頭に蛍光ピンクは雑に使われ過ぎというのが正直な感想。
最近では買う側は最初から欲しいと決めているか、ある程度中身の評判を知った上で
買うことが多いだろうから、いわゆるジャケ買いなどというものは多分期待できまい。

そうなってくると色々な作家が、各々の趣向を凝らして、ワガママなデザインの
表紙をあれやこれやと世に出して、目くるめく世界になる…かと思いきや、
実際本屋を見てみてもそこまで攻めたデザインの表紙はあまり多くない。
上記の件で、もしかして表紙にあまり力を割く必要は無いと判断されているのだろうか。
そうだとしたらこれほど悲しいことはない。
個人的にはデジタル殺しのホロ素材とか、半透明素材とか、箔押しとかをもっと使って
くれても良い。
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こってりも百味あり

2024年06月27日 23時54分18秒 | Weblog
RPGにおいて重要人物が死亡することでストーリーが大きく転がり…という
展開は良く見られるが、普段の戦闘で死んだり復活したりと、とかく死という
ものが軽い世界にあってはドラマ性に乏しいと感じてやまない。
一部のゲームでは死亡がない代わりに戦闘不能や気絶になっているものもあるが、
そんなゲームに限って小学生でも分かる程の殺意を放つ名前の魔法や、塵も残さず
焼却するような剣呑極まる魔法が目白押しという謎。

『ダンジョン飯』ではそこが上手く扱われていて、とかく死が軽い世界観においては
誰かが死ぬ程度では物語は全然転がらない。ただ、復活魔法が行使できない状況では
緊張感が一気に高まるので、退屈さは無い。そもそもとして、いかにもな感じの
ねっとり重い物語は意図して軽く語られるのが本作の味で、これをゲームでやって
しまうとおそらく甘く、軽過ぎると感じられてしまうと思われる。
映画とも違う、漫画ならではの特性を把握して、その上で胃もたれせず、しかし飽きの
来ない味付けにしているのは、実に達人芸と言えよう。

ゲームの場合は、能動的に物事を進めていける代わりに物語的には明らかに余白とも
言うべき、稼ぎや探索の時間が存在していて、その積み重ねがもたらす退屈さを一気に
吹き飛ばすようなカタルシスがストーリーの展開的に求められるから、いきおい重要人物が
死ぬとか、裏切るとかというような、こってりでパンチの利いた、マヨかけ牛丼のような
味が頻繁にお出しされる。
それが本当にライブ感的な、場の温度を上げるためだけの勢いによるものならば、むしろ
納得なのであるが、昨今は味わいつつも考えることの出来る土壌が整っているために、
食べたものに何が入っていたのか、どんな調理がなされたのかそれを知らずにはいられない
のである。そうなった時に適当に放り込まれたマヨネーズに疑問を抱く寸法である。

そう、欲していたのはあくまでも満足感のあるものであったはずで、こってりもマヨも
そのための選択肢の一つに過ぎないということ。ところ変われば品変わる。
死が軽い世界ならば、その世界ならではの重い出来事は必ずあって、そこを突くことで
読み手側の心を良い感じに抉って、忘れられない夢物語を与えうるのではなかろうか。
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どう見ても沼

2024年06月25日 23時50分38秒 | Weblog
日々の生活においてこれだけは手を出すまいとしているものに、ギャンブル、
ポケモン、SNSを掲げており、いきおいインスタグラムやX等はやっていない。
避けている理由は、一度足を踏み入れたら抜け出せないという自覚があるからで、
ただでさえ少ないと感じている日々の自由時間を逼迫した上に後に何も残らない
という悲惨な結果が簡単に予想できる。

そもそもただのサラリーマンである身空で、そんな定期的に面白おかしい情報を
発信できる訳がないし、ささやかに過ぎるリアクションを欲して無駄に出入りを
繰り返したりという時間の無駄も避けたい。そして暇になれば他人の発言の
重箱の隅をつついたり、揚げ足を取ったりし始めるという、きわめて非生産的な
行動に至りかねない。
得るものもあるだろうが、マイナス面が試算する以上あまりにも多く、その時間を
他の事に回した方が余程有意義であろうから、手を出さないのである。
他に挙げたものも、概ね同じような理由による。

ポケモンもやったら多分ドはまりして、睡眠時間と脳の記憶容量を大幅に持って行か
れるのがやはり容易に予測できるため、教養程度に、PS5のご時世にゲーム機の事を
未だにファミコンと呼ぶ世代のように、聞きかじった程度に記憶にとどめておくのである。
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腐りかけ

2024年06月23日 23時27分41秒 | Weblog
せっかくの休みも大半が雨で、小降りになったのを見計らって外出しても
押し包むかのような蒸し暑さで気力が萎えて、結局寝てばかりいた。
よく年をとると寝る時間が短くなるというが、今の所はまだその傾向はあまり
見られず、普段が慢性的な寝不足という事もあるのかも知れないが、今日の
ように気力が失せると一日の2/3くらいは寝ていられる。
ただ、さすがにあまりにも寝過ぎると、体が悪いものを溜め込んだというような
警告を発するようになるのと、平日からの生活リズムが崩れるので、あまり快楽に
身を浸してはいけないのがつらい所。

天気予報を見るとしばらく雨が降るようで、どうにも気持ちが晴れない。
暑くなるのは百歩譲るとしても蒸すのと雨は早々に何とかして欲しい。
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人の為と騙るもの

2024年06月20日 23時55分47秒 | Weblog
『真・女神転生』シリーズでもはや馴染みの顔となっている魔王マーラ様であるが、
かかるデザインでどうやってレーティング審査を潜り抜けたのか、それが毎度
気になって仕方がない。緑色で鼻や口があるから生殖器ではない、という理屈なのか
何なのか分からないが、しかしよく考えてみると、そのような性器描写はNGだとか
今日の文化に浸透している道徳的倫理観などは、結局欧米の、もっと言えばキリスト教的
な文化のそれであるから、個々の文化を重んじる風潮の強い昨今においては特に
必ずしも聞かなくてはならないものではない。

とりわけそれを声高に叫んでいるのが、キリスト教文化色の濃い欧米であるから、
先方としても『これぞ多様性であり、貴様らの描いた物語であろう?』という大義名分が
あるのかも知れない。
件の作品はBGMの至る所でロック調の楽曲が用いられているが、そのような姿勢が
正にロックという事で、マーラ様と共にこの作品が一部のファンから熱狂的に愛されている
のであろう。

結局人の為と言いつつも、自らのとりわけ重い悪行をごまかすべく、無関係なより多くの
人に常識と名付けた首枷をはめて強制土下座を行わせ、それをもって贖罪とするような、
まさに件のゲームに出て来そうなムーブが今ここに、こともなげに、ずっと昔からそうで
あったように。
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欲しい気持ちは久しからず

2024年06月18日 23時48分44秒 | Weblog
局部の造形はOKなのに、四本指は駄目なフィギュアの線引きが良く分からない
今日この頃。自主規制するかしないか、R18かどうかの差かも知れないが、このご時世
経済力的に10代前半の人がフィギュアなどを買えるとは思えないので、いわゆる
建前のようなものなのかも知れぬ。余程好きなキャラのフィギュアで、それなりに
実入りの良いバイトをしていたならば買う可能性もあるが、それは全体から見れば
低いと言わざるを得まい。何と言っても、フィギュアを買えるほどの大金があるならば
もっと他の事に使うと思われる。

そう言えば最近あまり大きな買い物をしていない。以前からここで書いているように、
本棚とかスマホとかPCとか、買い替え時のものがいくつもあるので、その気になれば
素寒貧になる勢いで買い物が出来るのであるが、なればこそまた来週、また来週というように
先送りを繰り返して今に至っている。フィギュアはその時を逃すと基本的に次の機会は
ないものであったから、思い切り良く買い物ができるのであるが、いつでも買える、
いつ買っても良い、というものにはどうにも手が出ない。
そうしてお金を使う感覚を失っていくのである。

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ペースは乱せない

2024年06月16日 23時55分35秒 | Weblog
『女神転生VV』をプレイしているのであるが、久し振りのNintendoSwitchで
決定ボタンとキャンセルボタンの感覚のギャップに戸惑う。
結構最近までNintendoSwitchを触ってきたつもりで、ボタン配置が本格的に
逆になったのもPS5以降であったから、そんなに感覚的に染まったという認識は
無いはずなのに、折に触れては操作を間違ったり、確認で一拍間が出来るという状態。
そっちの老化が始まっているのかも知れないが、こういう操作系統の切り替えは
割と脳の機能維持には良いのかも知れない。よしんば間違えたとて、命に係わるような
事態になることはないので、その辺りも実に気軽でよい。
まだそんなに高密度でプレイしている訳でも無いし、いきおいプレイ時間もまだまだ
なので、来週くらいにはすっかり馴染んでいる可能性もある。

それにしてもこの数か月、面白そうなゲームが発売されたり、有力な情報が怒涛の勢いで
押し寄せてきており、なかなかに嬉しい悲鳴。やりたいことに優先度をつけて臨まねば
ならないという贅沢な状態である。
しかもその優先高めのものに『休息』が入っているので、娯楽がどうにも捗らない。
RPGは長時間プレイしても大した疲労は無いので、それこそ寝ながらプレイするのも
アリなのかも知れないが、そうなるとストーリーがまるで頭に入らなくなる。
youtubeのゆっくり解説などを聴きながら作業したり、寝たりすることも良くあるが、
大体3割くらい頭に入っていれば良い程で、ほとんどが垂れ流しになっている。
ながらでやっているから時間的にはそこまで損にはなっていないが、特に休む時などは
何も聞かない方が休息の質が上がるのではなかろうかと思う事もある。
いずれにしても、時間をかけて遊んでいくことは概ね間違いないので、攻略サイトや
ネタバレはなるべく避けつつプレイしていくつもり。
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巡り巡りて目眩く

2024年06月13日 23時41分35秒 | Weblog
45歳になった。
ここまで来ると毎年の記憶の積み重ねによる自身の年齢の把握が億劫になって
いるので、今年年男の兄から3を引いた数とか、今の西暦から引き算する方法とかで
ようやく年齢認識を確かなものに出来ている状態。
それほどまでに関心が薄いものであるから、祝われても格別の喜びは無く、
何なら普段からご愛顧頂いていることへの感謝の気持ちしかない。
とは言え、現実的な所としては折に触れては年齢を書類などに記入するという、
儀式もしくは合言葉めいたものがあるため、そこは気が抜けない。

そして、毎年誕生日になると母から祝いのメッセージが来るのであるが、今年は
案の定来なかった。おそらく、息子の誕生日そのものは覚えているのだが、それが
今だという事に思い至らないのであろう。昔の事はよく覚えているが、新しいこと
がすぐに頭から抜け落ちる、と年始に会った際に父から聞いていたので、ある程度
の覚悟は出来ていた。とは言え、いざこうして音沙汰が無くなると些かの寂しさの
ようなものを感じる。
こういう些かほどの寂しさを積み上げることが出来るとか、終わっても後悔しない
ための準備が出来ているとか、覚悟のための土台固めが着実に行えているという事は
幸運と言っても良いであろう。
日一日が軽くなっていく中で、背中はどんどん重くなっていく。考えれば、結局
その日の重さは変わらない訳であるが。
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雨が降っても平気

2024年06月11日 23時59分30秒 | Weblog
気が付けばすっかり日も長くなり、七時を過ぎてもまだ明るく、腹時計が
頼みの身空にとっては感覚が狂うことこの上ない。そして六月はこんなにも
暑かったのかと思う程の気温。ただ、まだ夜は比較的涼しいのでギリギリ
夏の手前で踏ん張っている感じ。

そしてやや話は変わり、街を行く海外から来たと思しき観光客もいつになく
増えた。思えば中学高校あたりも修学旅行の季節であろうから、京都や奈良と
いった有名な観光地はおそらくすごいことになっていそうな予感。
この観光客の波がいつ引くのか、そこはもはや全く分からないが、相変わらず
しばらくの間は休日もなるべく人の多い所は避けていかねばなるまい。
折よく今週末に新作ゲームが出るから、インドアが実に捗る。
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謎の教訓

2024年06月09日 23時42分22秒 | Weblog
金曜に張り切り過ぎたせいか、土曜に体調を崩してほぼ一日寝て過ごす。
一時は口に何か入れると、それこそ一口の飲み水であってもそれがトリガーに
なって腹が下ってトイレと熱いおしり合いになる始末。
特に悪いものを食べた記憶は無く、寝る時に腹や体を冷やした記憶もない。
実際金曜は友人と飲んでいたのであるが、同席していた友人は特に変わった
様子もなかったので、結局原因は闇の中。
そんな具合も日曜には回復。口に何か入れても『しかし なにもおこらなかった』
となる幸福を文字通り噛みしめる。どうせなら太りもしないで欲しい。

食欲も戻ったので、適当にスーパーの値引き総菜を求める中で不意に野菜が食いたい、
との啓示を受け、マカロニサラダ的なものを購入したのであるが、想像通りと言うか
期待外れと言うか、『士郎、サラダとは何か』と心の海原雄山が問いかける内容。

人間にとってやや口に合いづらい生野菜という存在を、どうにかして美味しく頂ける
ように工夫した料理、との回答を用意したが、マヨネーズの味が大半な上に成分的にも
炭水化物が大半という件の存在は、サッポロポテトやうまい棒におけるサラダ味に
通じる何かと思わせた。
思えば野菜の存在感を消すことに執心している、フルーツミックス系の野菜ジュースにも
同じようなことが言えるのかも知れない。
ものの良さを生かすためには、そのものの存在感を抹消することも時には必要なのだろう。
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