仕事のための仕事

昨今の諸方面でのAIの躍進ぶりに、近いうちに我々の仕事の
多くがAIに奪われるというような試算も出ているらしい。
ここで気になるのが"奪われる"と言う言い回しで、なぜ
"解放される"ではないのか。
確かにおそらくどんなにAIやロボットが普及しても、生身の
人間の仕事は無くならないとは思うが、例えば月に数十時間
働いたらもう十分で、残りは自身の趣味やら家庭やらに費やして
人生や文化を豊かにするというようにはならないのであろうか。

現代の奴隷たるPCやAIは我々の労苦を肩代わりする存在では
なかったか。その内人々は少なくなった仕事と言うパイを巡って
主客転倒した世界に生きるようになるのかも知れぬ。

と言うか、何か皆が皆、素晴らしいと目を輝かせて仕事を有難い
ものとして享受しているという認識が既におかしい気がする。
ある程度は分からんでもないが、過剰に働かせるための方便にしか
聞こえない現状。しないで済むなら、正直それが一番。
AIとかPCについては、人類の英知がついに労働を克服したと捉えれば
良いのだ。

悶えたい

何かしらの喜ばしいことがあった時に、スポーツ選手のように
喜びを全身で解放させるというようなことが出来ず、そんな時に
色々と燻っていることを実感する。
好事魔多し、または勝って兜の緒を締めよの言葉を信じて、常に
気を締めてかかっているのだと言えば聞こえは良いが、結局
喜びにせよ悲しみにせよ、どのように振舞えば良いのか良く分からない
ままこの歳になってしまった、と言うのが正しい。

喜びや悲しみに対して、声を上げて地べたを転げまわって感情を
体現するということは、憚られる場面も多いが人間としてはむしろ
自然な反応ではないのか。少なくとも精神衛生上好ましい事だと
思われてならない。ついでに何だか損したような気分でもある。

盛り上がりのその後

先週の話。隣の部屋に住んでいる人がやたらにハッスルしていて、
朝から結構な歓声を上げているなと思ったら、後からそれがWBCだったと
知った。確かに盛り上がるのも納得だが、優勝が決まった瞬間とか
どれほどの勢いだったのか、そこはちょっと知りたいと思った。

話は変わり、ここ最近の生き甲斐ともなっていたフィギュアが届く。
箱を開封して組み立てて、棚に飾るまでの至福の時間を味わう。買う量を
かなり絞ったとは言え、すでに棚は飽和状態のため、一体追加する毎に
地獄の入れ替えが始まるが、それもまた趣が合って良し。

そして思えば個人的に避けている傾向のあるバニーも何だかんだで結構増えた。
バニー系のフィギュアの地味に厄介な所はかなり尖った耳で、イメージよりも
置くスペースの高さを要求される点にあると個人的には思っている。
粗忽に動かして天井にぶつけて耳が折れるなどという惨事も容易に想像でき、
長物系の武器持ちフィギュアと合わせて要注意なモチーフと言えよう。

大物系のフィギュアを買うようになってもう十数年経つが、そろそろ
封印する面々を選定する時が迫ってきているように感じる。さすがに棚を追加する
という選択肢は今の所ないが、次のが届くまでに今しばらくの時間があるので、
その間に考えておくのも有りかも知れない。何しろここからしばらく楽しみが
ないので、こんなイベントの一つでも設けなければやってられない。

早すぎて混ざる

桜がチラホラ咲き始めているのを見るにつけ、今年の春の訪れの早さ
を感じるが、既に三月も終わりに差し掛かっている状態なので、早いのは
春の方ではなくこちらの年をとるスピードなのかも知れぬ。

何か世の中の動きに数年取り残されていたような心地で、世間的に『百合』が
ブームだという事をようやく最近知った。もちろん実際の花ではなく、
女の子同士がキャッキャウフフする関係性の話である。
とは言え『青い花』が出ていた頃にもちょっとしたブームになっていたような
気がしないでもなく、しかしそれも思えば結構昔の話でもあるので、波の如く
寄せては返して来たものなのかも知れない。

しかし、女の子がただ仲良くしているだけで良いというものではなく、それぞれに
それぞれの、プライベートだけではなくパブリックもしっかり描写してこそ、
キャラとしての奥行きが増しつつ、特別な人と相対した時のリアクションが
引き立つと考えている。これはエロ漫画でも同様。

一枚追加

ねんがんの　マイナンバーカード　をてにいれたぞ
とは言え、マイナポイントが貰える諸々の手続きが手持ちのスマホから
出来ないことに気が付いて、もう割りとどうでも良くなっている状態。

あと、別に人に見せるものでも無いので良いと言えば良いのであるが、
何かデザインが淡白過ぎて有難みが薄い気がする。ちょうど『ウマ娘』の
カード付きお菓子が出ているような状況であるから多分そう感じるだけで、
一人暮らしでジャンクフードに慣れ過ぎた味覚で、実家のご飯を淡白と
感じるそれと同じなのであろう。

そしてそんなカードの類は財布に入れているのであるが、思えば随分カードも
増えた。お茶漬けの素に付いてくる東海道五十三次カードのように、
知らない内に溜まっていくという、そんな存在なのであろう。
そしてその大半が病院や歯医者の診察券。この辺も統合して欲しい。
と言うか歯医者くらいであれば既に管理用のアプリとか出てそう。

ものを集めるのは好きであるが、財布に溜まっていくのはお金だけで充分。

判然としない

季節の変わり目、特に春になったという事で体が春眠モードに
切り替わり、休みというのに何かあれば寝るというような状態。
しかも微妙に寒いためか、半ば病人のように調子の出ない一日であった。
とにかく眠い割に、体が既に眠るのはお腹一杯ということで拒絶を
起こしているのもつらい。

来週にはまた気温が高くなるようで、この気温の乱高下で体調が
おかしくならないように注意したいが、どう防げばよいというのか。
風呂にじっくり漬かったり、軽めの運動で心身をほぐすのが良いのだろうか。

既に動いている

年末に申請したものの今まで音沙汰がないと思っていたら、ポストの
目立たない所にしれっと隠れていたマイナンバー交付通知書。
間違って捨ててしまったのかとも思ったが、とりあえず問題なく行けそうで
一安心。それにしても交付通知書の葉書がかなり地味で、赤紙のように
して欲しいとまでは言わないものの、もう少し重要書類感を出しても良い
と思った。受け取りに行くのは来週の月曜辺りが狙い目であるが、休みの
人も多そうなので、混雑しないことを祈るのみ。

そして二月が明けたこともあり、フィギュアの出荷メールも来る。
これと次の祝日を心の支えに頑張る。

灰色の桃の花が咲く

午前中には日記のネタを考えたりしたものの、結局帰宅すると
頭の中が空になってしまう。良くも悪くも、仕事の記憶が自宅ではリセット
されてしまうということであろう。確かに仕事のことは一かけらも
自宅に持ち込みたくはないので、やむなしと言えよう。

かかる事態を見越しての、思い付きやネタを認めておくためのノートを枕元に
置いていて、概ね一月に一行くらいの緩歩極まるペースであるが一応機能はしている。
ちなみに最新のメモは"思い付きラノベタイトル『IQ300だけど性知識ゼロの
幼馴染が俺にベタ惚れな件について』"で、大体同じ傾向のメモがこんな
感じでぽつりぽつりと書かれている。
たまに絵のネタのメモもあるが、やはり傾向としてはエロに傾いている。
確かに件のノートと共に枕元に置かれている本は、官能小説の語彙辞典※と
春画のムック本であるから、むべなりというか言い訳のしようもあるまい。
※活字を頭に流すと良い感じに眠気を催すので置いている。

何かこんなにも脳内おピンクの人間が、会社の中で素知らぬ顔して生活
出来ているのか、時折自分でも分からなくなる。

冬の終わり

春の陽気といって差し支えない暑さの中、花博公園に足を運ぶ。
歩くこと自体は差し支えなかったが、着ていく服の選択を誤って、
汗だくになってしまい、これが思いの外消耗した。せめて汗を拭く
タオルの一つも携行していくべきであった。

そして公園で遊ぶ人を見ると、結構な割合でマスクを外しており、いよいよ
この数年続いた緊縮めいた状態も終わりを告げるのかと感慨にふける。
ここ最近は一週間が矢のように過ぎていくような状況で、ふと気が付いた
時に世の中が大きく流れていることにしばしば驚く。
スーパーに『ガオロード』の姿が既にないという事も驚き。生産数絞ったのか。

日頃の運動不足により、ちょっとしたことでも汗をかく上に不意の暑さで、
大分疲労したが、夕食にちょいとお高めのスーパーの弁当によく冷えた酒を
掻っ込めばそれらが全て報われる。気持ち的にはやはりもうあと数日休日が
続いて欲しいとやまないような、そんな春の到来を思わせる日であった。

夢を見させるための

急に暖かくなり、立ち込める春の香りに春霞。
おかげで体も頭も何やらキレが悪い。もう既に向こう一週間くらい
寝ていたい気持ちになる。
会社でも学校でも大体この時期は節目でもあり変わり目でもあるので、
お盆休みに匹敵するくらいの長い休みを公的に設定しても良いのでは
なかろうかと思われてならない。
会社や人によっては有休消化とかもあるであろうし。

法律的に最低限の有給消化だけして、有休が大量に消滅する身空にとっては
きっかり有休消化できる制度は夢のような話である。
せめて良い夢を見るだけの時間が欲しい。自分で作れとか言わずに寄越せ。