ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

野趣を求めて

2015年10月29日 23時31分34秒 | Weblog
深夜アニメで、半ば成り行きで観た『おそ松さん』が、予想外に
面白く、何かを探り当てたかのような嬉しい気持ちになる。

内容自体は、ナンセンスかつ勢い重視、品も何もないという
タイプのギャグであるが、その野放図さが昔のアニメや漫画
作品を偲ばせ、優等生的に平らかに集まったような昨今の
アニメに半ば食傷気味だった身空に、いたく新鮮に感じられた。

なので、面白くはあるものの、万人に勧められるような作品
ではなく、アニメ好きでかつ何か疲れている人という、
それなりに癖のある方面に受ける作品なのだと思われる。

新鮮さを求めて、却って昔の作品を訪ねるというのは、ここ
最近よく見られるようになった傾向と感じるが、若い人たち
にもそういった方針は受けているのだろうか。
知り合いにすっかり若い人が居なくなってしまったので、
その辺りの情報が仕入れられないのが辛いところである。
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光る板

2015年10月27日 23時28分26秒 | Weblog
液晶タブレットを購入し、まだ一週間も経っていないが、
空腹やある程度の時間を忘れる位のものはもたらしてくれて
いる状態で、毎日の仕事をさっさと切り上げて家に帰るのが
目下の楽しみとなった。
この感覚が久しく続いてくれることを願うばかりである。
あと、欲求に対してしっかり付いてきてくれる肉体的耐久性も
欲張りながらお願いしたい次第である。

ともあれ、液晶タブレットに限らず、ディスプレイを長時間
凝視していると、大変に寝付きが悪くなり、さらに直前に
絵を描いていたりすると、ちょっとした緊張状態となり、
なかなか寝付けなくなる。これ自体はかなり前から自覚して
いたので、早めに切り上げることを心がけていたが、先日は
あえなく寝付けない状態に陥る。
しかもそんな時に限って、明け方にゴミ袋が崩れ落ちて
目を覚ましてしまうという体たらく。

絵の感覚を取り戻すことも考えると、三日くらいは籠もりきり
で張り付いていたいが、仕事もあれば肉体的限界もあると
きている。
デジタルは進行が早いが消耗が激しく、アナログはその逆と
感じる。本来の目的を鑑みれば可能な限り早く切り上げるのが
デジタル的には適っているのであろうが、それがなかなか
できない。そこの所も今後感覚を取り戻す過程で身につけねば。
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テコ入れ用テコ

2015年10月25日 23時05分53秒 | Weblog
なかなか上がらない、絵を描く事への欲求の刺激にと、
大きめの液タブを購入する。有形物では人生最大の額面の
買い物であったが、今の年齢的には(最大値としては)
大したことのない値であったので、ある種の試練ととらえる
ことも出来よう。

ともあれ、かなり衝動的に液タブを買うことを思い立ち、
しかし数年前に小さい液タブを買って大して使わなかった
という失敗をしているために、ここで中途半端は失敗を
繰り返すだけだと、清水の舞台から飛び降りる心地で購入を
決定した。(この間約三日)

かように衝動的に購入を決意し、ウェブで支払い(カード
一回払い)等を行ったため、実際に中に人が入れるであろう
サイズの段ボール箱に包まれたそれが届いても、いささか
現実味が湧かないままで、かくもあっさり、武者震いのような
緊張感やドキドキ感もないままに、預金口座から結構な額が
消滅したことへの危機感が勝るような、しかし大金を使った
後にありがちな金銭感覚の麻痺もない、不思議な精神状態であった。

かかる状態のため、購入後のことはあまり考えておらず、精々
置き場所予定地のスペースと、購入予定のブツのサイズを巻尺で
つき合わせたりした程度である。
いきおい、実際の設置に当たっては予想以上に苦労があり、
何とか設置できたものの、隙間にねじり込んだ感が漂う佇まいで、
今後折を見ては調整していく必要を背負うことになった。

また、今回の新アイテム増加に伴い、ディスプレイが一台、
ペンタブレットが一つ、成り行きでスキャナが一台という面子が
お役御免と相成った。ペンタブレットはもらい手がすぐに
付きそうであるが、他は分からない。
買い取りすら厳しい可能性もあり、ともあれこの辺りは完全に
予測していなかった部分である。置き場所が都合出来ただけでも
ここは幸運と言えよう。

あとはこの新しい道具を、どれだけ身の肥やしに出来るか、どうか。
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一点張り

2015年10月22日 23時26分57秒 | Weblog
この前の粘土で造形の話に少し関連のある話。
局部とは言え、大体1/12程度のサイズで粘土細工を行おうと
すると、市販のスパチュラや粘土ヘラでは手が届かなくなる。

こういった細々とした粘土細工は昔から良くやっており、
初めは爪楊枝や安全ピンなどで作業をしていたが、段々と
かゆいところに手が届かないと感じるようになり、ランナーの
切れ端などからヘラ状のものを自作するようになり、最終的に
模型の調色用の棒を削った自作ヘラ×4と安全ピンにデザイン
ナイフという布陣に落ち着くに至る。

これらは道具に対する慣れであったり、扱うもののサイズや
材質によっていかようにも変化するものであるから、上で書いた
市販のヘラやスパチュラも材質や作るものの大きさによっては、
それでないと作業できないという場面も十分発生しうる。
美術の彫刻科(塑像)の人も、陶芸科、工芸(漆)科、あるいは
書道家の人も、やはり突き詰めて作業を行う場合、ヘラや筆など
の手先に代わるような工具は自作することが多いと聞く。

デジタルの世界では、デバイスが固定的である代わりに、
ソフト側でカスタマイズできるような形式のものが多い。
※デバイスの形状が応用性に乏しいものや、カスタマイズ性に
乏しいツールは論外である。
いずれにしても、初期設定的に初めから用意されたまっさらな道具
を曲芸さながらに巧みに扱うよりも、かゆいところに手が届くように
道具を改造する方が良いと個人的には考える。

ただし、それにも欠点があって、その自作道具が何らかの事故で
失われてしまった場合や、デジタルであれば出先などで設定が大きく
違う環境下で作業する必要に迫られた場合、本来の能力を発揮
できなくなってしまうことである。
本来はその辺も必要に応じて、いかなる環境下でも能力を発揮できる
ような遊撃型作業員と、環境は限定されるが職人的技巧を発揮する
拠点防衛型作業員というような、環境込みで個々人の能力を見て、
都度柔軟に仕事を振り分けるのが良いのであろう。

何でも出来る道具が無いのと同じで、何でも出来る人もいない。
ただし、集団として何でも出来るようにする人はいる。
もちろんその人自体は何でも出来るわけではない。
人を上手く回すスキルも、ものづくりの一工程を素晴らしく仕上げる
のも、いずれも同じ一つの技術である。要領の良さで金が取れる程の
自信がないのならば、一つの技術に特化して努めた方が良いだろう。

半端なのが一番良くない。
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薄味は伝統の味

2015年10月20日 22時52分51秒 | Weblog
アニメを見ていて、いわゆる量産型ライトノベルの主人公に
対し、どうにも感情移入が出来ないと思うにあたり、その
理由を考えてみたが、そもそもライトノベルにおいて、
主人公やその他のキャラクターについて、どうしても薄味に
ならざるを得ないのではないかという結論に至る。

ライトノベルは当然の事ながら、文字表現が主体になるから、
絵に頼ることが出来ない。ましてやライトなので文字数も
あまり割くことが出来ないとくれば、そこで供される内容は
“物語がどう転がっていくか”に偏っていくことになる。
そうなると、登場する人物は物語を面白おかしく、時に
予想外に展開させていくための道具に徹するのが精一杯となり、
ひどい時には物語を特定の方向に向かわせる為に、半ば
無理矢理、動機も脈絡もなくキャラを行動させるような、
本末転倒の状況すら散見される始末である。

ともあれ、キャラクターの魅力を下支えするような情報は、
読者の想像に委ねられているのがライトノベルの在りようで
あって、それを比較的忠実に再現しようとした結果、薄味の
どころか、ひと味もふた味も足りないような主人公や、周りの
キャラクターが生まれてしまうのでは無かろうか。

上で書いたように、物語を半ば強引に回していくにあたり、
文字情報だけであれば、そこまで気にならないような“初めは
余裕綽々で軽口を叩いていたのが、一転してピンチになる”
という場面が(忠実に絵にしてしまったせいで)ひどく間抜けに
描かれがちなのも、キャラの魅力を損ねる一因と言えよう。

ライトノベルの醍醐味であるであろう、“展開を見せていく”
ことに注力してアニメを組み立てていけば、多少物足りない
キャラしか出なくても、観た後に面白かったと思えるので
あるが、キャラの魅力を見せていくことをアニメ化における
目標とするならば、オリジナルの外伝的エピソードを用意し、
キャラの設定もある程度焼き直した上で行うのが、原作の
ファンにとっても、原作の宣伝材料としても良いのでは無かろうか。

展開を見せるにしても、余程度肝を抜くようなものでなければ、
もはや目の肥えたファンの心には引っかからない訳なので。
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しりたがり

2015年10月18日 23時06分50秒 | Weblog
本日は絵における『尻の穴』についての話。
この単語だけで淫靡な内容であろうと思った方は、その
心が既にどどめ色であるかも知れないので、注意されたし。

さておき、写真の世界においても、絵の世界においても、
尻の穴の描写は現状特に規制の対象になっていないように
見られる。確かに考えてみると、通常の器官として見るならば
誰にでもあり、実際に機能している最中だったり、想定外の
用法をなされていない限りは、(先入観を抜きにすれば)
ヘソとあまり大差ないものであると言えよう。

しかし、古来から連綿と続く絵の世界において、尻の穴の
描写に関してはほとんど省みられていないように思われ、
ぞんざいに*と描かれてはい終了、というようなレベルで
あると感じてやまない。

今は“専門分野”がかなり確立されてきている感があるので、
技術的な裾野が今後一気に広がっていく可能性があり、
件の箇所の描写における画期的なアイデアが生まれることを
期待してやまない。

無学ゆえ、この発言はいささか大袈裟に過ぎるかも知れないが、
おおよそ何かを描写する業を人類が得て以来、最大レベルで
尻の穴への関心が強まっている時期が、まさに今であるのでは
ないかとすら思う。今まで必要なしと見なされていたり、
表に出してはならぬものとされてきたために、省みられる
ことがなく、それゆえに描写における練度のようなものが
低かったのだが、今はかように人の目に触れるような場所に
書いても(多分)大丈夫な程度にはオープンな存在になった
という感があり、いかにより良く描くかの研鑽がなされる
土壌が醸成されたと考える。

とりあえず、今言いたいこと。それは“アナル”は形容詞で、
名詞形は“アヌス”だ、ということである。
誤解から生まれる描写が、思わぬ画期的なアイデアに繋がる
こともままあるが、正しく描こうと思うならば、出来るだけ
正しく知っておいた方が良いと思う次第である。
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世界は上から与えるな

2015年10月16日 23時22分11秒 | Weblog
すっかり秋も深まり、快適な季節になると近所に現れるのが、
国道を喧しく走る一団である。
彼らのはた迷惑さについては、これまで何度も書いてきた
ことではあるが、それで何かが治まるわけでもなく、やはり
あいもかわらず風情のない彼らの生き様に辟易するばかり
である。

現代の便利になった世の中の裏で、それについて行け
なかったり、心の底からは恭順しかねると感じた人々の
魂の発露の場であるのかどうか、それは解らないが
ここ数年になって、かような退行的な動きは減るどころか
増えているようにすら感じる。
もはや追いかけっこをしているのではないかという位に、
警察からのマークも強まっているのに、である。

そう考えると、先の仮説もあながち荒唐無稽とは言い
切れない可能性がある。“ツッパリ”という単語は死語に
なって久しいが、意味するところは体制に(やや理解を
絶する方法で)反抗する者ということであり、退行的な
彼らの活動から照らし合わせても、しっくりくるのでは
無かろうかと思った次第である。

おおよそ一般の美感覚から大きく逸脱し、孤立した文化を
育むという、こう言った手合いは一昔前のギャル系と呼ばれ、
一部山姥化した連中を想起させるが、考えてみると他にも
そういう他の理解を絶するような独特すぎる美意識、文化は
結構存在していた。
一部のアニメ作品やPCゲームの絵はやたらに『型』のような
ものが見られ、実際にそういった絵をこそ好む固定ファンが
存在しているが、それもつまりはツッパリ的なものであろう。

こうして色々ともの申している己自身も、一部には他人の
理解を絶する価値観を持っているという自覚はある。
それを他人からああだこうだ言われても、曲げる気もなければ
曲がる気もしないので、たぶん彼らも飽きるまであのまま
なのであろうという予感もある。

ともあれ大事なのは、己の世界、価値観を堅持したいので
あれば、徒に他者に累を及ぼさないことであろう。
違う価値観というものは、それの善悪や要不要に関わらず、
出会えば違和感、嫌悪感を生むものである。

どうしても仲間が欲しいのならば、頭を下げて、ゆっくり
柔らかに、相手を最大限尊重してかかるべきであろう。
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完璧な資料は無い

2015年10月13日 23時26分35秒 | Weblog
今やフィギュア業界において、安定したジャンルの一つ
になった感のあるアクションフィギュアであるが、
デッサン人形という裏の用途について、隠れた需要が
あるであろう事は以前にも書いた気がする。

そのせいかどうかは分からないが、ここ最近で、プロ
アマ問わず、極端な人間の体型崩れを起こしている絵を
あまり見なくなったようにすら感じる。
もちろん、アクションフィギュア以外にも、デジタル
方面におけるデッサン崩れ防止ツールの著しい発展も
忘れてはならないだろう。

ただ、いずれにしても首、肩周りや背中、股関節周り、
手、足などの筋肉による表情変化の激しい箇所について
は、完璧にシミュレートできているものがほとんど無いの
が現状で、体型や位置関係が完璧なのに、背中や肩周りが
残念なことになっている絵もしばしば見られる。

個人的にもアクションフィギュアはかなりお世話に
なっているが、スポーツなどで実際に人が動いている画像
などを見ると、目を疑うような事実がそこにあったり
するので、全く気が抜けない。

そういう底知れぬ感覚も、今では醍醐味の一つと感じる
ようになってはいるが、とりあえず、明日は昨日よりも
上手くなっているべく、知識なり、技術なりを積んでいく
今日この頃である。
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学習が最大の薬

2015年10月11日 23時14分44秒 | Weblog
久し振りに会った友人と強かに飲み、久し振りに二日酔いに
倒れる。知識の上では二日酔いの対策や対処は心得ているが、
いざ実際にそうなってみると、どうしようもなかったり、
準備できなかったりで、結局は寝るという手段に落ち着く。

今まで、何度となく二日酔いを経験してきたが、前日飲んだ
酒の多くを占めるものが何だったかで、苦痛の程度が違って
きているのではないかと、ふと思うに至る。
個人差はあるだろうものの、ビールだと気分の悪さが勝り、
ワインだと倦怠感が強く、焼酎だと頭痛が激しい、という
ような具合である。無論苦しいことには変わりなく、
そもそも飲む量や飲み方をうまく調整すれば、土台かような
体たらくには至らないので、それが分かったところで
基本的に手遅れであり、どうしようもないことと言えよう。

そして、二日酔いは大体半日の間猛威を振るうため、生活
のサイクルが丁度半日ずれるのも、地味ながら問題の一つと
言える。
ようやくそろそろ具合が良くなってきたかな…と思って
活動を再開し始めるのが、夕方頃とくれば、一日をふいに
した感もひとしおである。

もう何度目だ。
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曲がれど折れず

2015年10月08日 23時23分18秒 | Weblog
近所のスーパーに日本刀を題材にした食玩が置かれていた。

1/8と1/12というアクションフィギュアに持たせることを
想定したであろう気の利いた作りと、金属を敢えて廃し、
極限まで鋭さの造形を実現した(大体最初から曲がって
しまっているが)こだわりを感じる品で、日本刀がにわかに
流行しているこのご時世に、満を持して放たれたように見えた。

ただ、食玩やワンコインフィギュアが売れまくり、コンビニ
などの店の棚の一角を占めるほどブームであった時期はとうに
過ぎ去っており、妖怪かガンダムかのいずれかしか見ることが
出来なくなっているのが、今のご時世である。

いくら流行りのモチーフだからといって、なぜ敢えて斜陽を
通り越してど深夜の直中にある食玩という媒体を用いて、刀の
ミニチュアを売り出そうとしたのか。
件の店で初めて目にした時に感じたのは、まさにそのような
内容であったが、同時に何か意地や美学めいたものが湿った
熱気を伴い頬をなぜて通ったような心地がした。
その結果はやけに詳細な商品説明からもお分かりの通りである。

『これは良い意味で阿呆の所業であろう』と称えたくなるような
出来であったり、ネタの着眼点の品は今も昔からそれほど
変わらずに世に出ているように思えるが、その舞台は食玩ではなく
ガシャポンに移っている。

どこにでもあるものではなくなってしまっただけで、ある所には
確かに存在する。どうか潰えずに続いて欲しいと願う次第である。
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