日々の終電生活が『週末には始発帰り』にレベルアップした。
もう既になっている事ではあるが、生活などというものは諦めた。それでも、
そこまでして得たり、維持したりするほどのものであるのかどうかという疑問は
消えず、そんな折に実質OB会となった学祭の誘いを断らざるを得ない状況に
陥り、疑問がより深まる。疑問とか迷いとか不安というようなものは、それぞれ小さな
ひびのようなもので、深まれば亀裂に変わり、最後には壊れる。物と違うのは、
それが起こるのが人の心とかそういうものの為に、ある程度の自然治癒が見込めると
いう点。実際、その回復機能は馬鹿にはできず、それをうまく回せるかどうかが
うまくやっていけるかどうかに関わってくる。生活を捨てるのも、その回復機能を
最大限に使うためである。
しかし、電話の向こうから聞えてくる、集まった友人や後輩の声を聞くと、
何が何だか分からなくなってくる。本当に捨てられないのは仕事ではなく生活の
はずだったのに、いつからそうなってしまったのか。そうせざるを得なくなって
しまった(と思うようになった)のか。
ただ残ったものは金だけである。