ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

何かに包まれた岩

2012年03月31日 19時58分57秒 | Weblog
先日は朝起きて意識が朦朧としていたせいか、携帯のアラームを止める
つもりがなぜか友人に電話していて、朝から詫びのメールで始まったり
していた。これが友人だったから比較的大事にならずに済んだものの、
疲れているのではないかと、深刻に思う。

今日も今日で、部屋が妙にこざっぱりしていると思ったら、寝ている間に
大家に散乱していた空き缶を軒並み片付けられていた…という夢を見て
現実と夢想の境界が曖昧になる恐怖におののいたりした。
アレは本当に心臓に悪い。

さておき、先日書いた『ジャイアント』であるが、『へうげもの』と
同じ作者で、氏の描くキャラは“価値観”を特色としているとあの後
思い立った次第です。
理解できるようで理解できず、曲がるようで曲がらない、融和できるようで
融和できず、変わるようで変わらない。
意外と個人の根底にあるもの、それが価値観。

例えばある作品でキャラがいっぱい出てきても、結局それを描く作者の
価値観が根底にあるせいで、みんな同じようになってしまっている作品も
多く、つまりはそれだけ価値観というものは厄介であるという事です。

さすがにあまりにもガチガチの価値観を持っていると、社会生活を
おくるのにも難儀するので、大体の人は価値観に余裕を持たせている
のだけど、時々やたら偏狭な価値観を持っている人もいる。
往々にしてそういった手合いは、価値観に余裕の無い状態を純粋で
美しいと自覚していたりするからさあ大変。
価値観の相違は容易に泥沼の争いを招き、救いの無い様相を呈する訳
ですが、本当にどうすれば良いのだろうね。アレ。

個人的にはとてもちゃらんぽらんに生きていたい。ただ、価値観の
余裕はやや狭いという実感のあるゑのです。
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あり方、やり方、なし方

2012年03月30日 02時07分37秒 | Weblog
またしても話題のリサイクルではあるが、『ジャイアント』という漫画に
出てくる主要4人物のあり方は、人の仕事に対する姿勢を表したものの
ようだと、ふと思う。
曰く、
・楽しいからやる。好きだという気持ちが全て。
・仲間との一体感を持ち、困難を突破する達成感が全て。
・お金が全て。行動の全てはより高い評価とそれに伴う報酬のため。
・己の主義を貫く事が全て。それを違えたら生きる意味がないという思想。

こんな感じ。ただ、興味深いのは作中でこれらの人物全てが、何かしらの
挫折を味わっている点である。
曰く、
・脇が甘く、詐欺にあったり汚名を着せられたりと、散々な目にあう
・無理が祟り、仲間が、そして最後には己の体を壊してしまう
・今の仕事が全く割に合わないと判断し、あっさり辞める
・主義を貫かせて貰えず、そこで感じた“恥”を憎しみに変えて生きる
 糧にするしかなくなる

若干間違いもあるかも知れないが、個人的にはこんな感想。
人の仕事に対する姿勢と前に書いたが、誤解を恐れずに言うなら、
日本の男の、仕事に対する姿勢ではないかと。

全てのパターンに等しく挫折を用意した辺り、これのどれかが正解では
なく、どれも対等に扱われていることが見て取れる。
ただ、作中では雑念の無い“楽しいからやる”タイプが最終的には強い
(正しい、ではない点に注意)というように描かれていた。

そして、この主要4キャラの他に(海外ではありそうな)家庭を第一に
考えるキャラがいない点も、もしかしたら考察の余地があるかも知れない。
ともかく、職場に限らず、事に及んで何を重んじるかという意思は、
平らに均そうとしても無理な話で、改めて尊重するべき部分だと感じた
次第です。
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モラトリアム

2012年03月29日 02時05分43秒 | Weblog
おそらく昔書いた事ではあるのですが、改めてそんな気分になったので、
例え話をば。

とある学祭の模擬店街、その多くの模擬店はほとんどが学生のノリ
そのままで、見よう見まねの形だけの店を出す。彼らは酒と仲間と祭の
雰囲気さえあれば良く、儲けは卒業生からのご祝儀で成り立っていると
言って良い。最近は質や儲けを重視している模擬店も増えたが、基本
祭の雰囲気を第一にしているのは変わっていないようだ。

そのような模擬店街に、黒船が現れる。大手ファストフード店が臨時店舗
を構えたのだ。サービス、質、量、値段など、学生の飯事とは比較に
ならない、容赦のない大人の世界の洗礼を浴び、速やかに淘汰されていく
模擬店の数々。
細々と残っているのは、ひいきの卒業生の多く集まる、昔ながらの模擬店
ばかり。その模擬店ももはや店と呼べるほどのものは提供できず、ニッチ
的に酒やつまみ等を細々と売る程度。
そのような中でも、くじけずに食べ物の質で勝負し、儲けを出そうと
野心を燃やす学生達が立ち上がる。

しかし相手は強大な為、やがてその輪は数多の模擬店に飛び火していく。
無論、卒業生のご祝儀だけで成り立つ模擬店にも例外なく。
―彼らのただ平和に楽しく飲む場があれば良いという願いに反して。

熱を持つ学生たちの弁は、いやしくも店を構えものを売る者の立場から
すれば、なるほど正論である。しかし、正論であるがゆえの傲慢さとも
とれる圧力のようなものが、ただ平和を願う者たちには息苦しくて
ならなかったのだ。そして11月の学祭シーズンまで、残す所半年余り
となり、その年初の学祭会議が開かれようとしていた…。


…具体的なようですが、出来る限り抽象的に書いたつもりです。
これを読んだ方は、学生のどちらを支持するのでしょうか。あるいは
何が正義だと感じるのでしょうか。
ここ最近の悩みを集約すると、本当にこんな感じです。
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締め時

2012年03月28日 02時58分23秒 | Weblog
四月も近いというのに、朝の寒さで目が覚める。

とは言ったものの、周りでその寒さを話題にはしておらず、やや不思議に
感じる。結局寝具などの性能が低下した可能性と、ここ数日にわたり
風呂をシャワーで済ませていた為に、末端が芯まで温まっていなかった
可能性のせいにする。
今日はちゃんと温まったので、大丈夫(のはずである)。

それにしても月末である。色々溜めていた応募や注文関係の〆切が近い。
とりあえずいつも忘れがちな家賃は納めたが、諸々忘れないようにせねば。
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魔法使い

2012年03月27日 01時02分26秒 | Weblog
最近出たらしい『ペルソナ』の格闘ゲームの情報を見ていて、いつの
間にか“ザン系魔法”が無くなっている事に気付く。はっきり言って
どうでも良い事であるが、例えるならばドラクエで“ギラ系魔法”が
廃止されるくらいの寂しさと言えよう。ますますどうでもいい。

昔からゲームの魔法やら武器の名前やらパラメータの類に関しての
記憶は達者で、親からはよく『これが勉強にも生かせたらねぇ』とため息
をつかれもしたが、今も大体そんなです。むしろウェブの力を最大限に
受けられるので、よりひどくなったと言うべきか。

おかげで社会を生きる上で身に付けるべき物が、面白いくらいに入って
こない。何とか詰めてもすぐ抜ける。知識を記憶として脳に繋ぎ止める
ための要素が、興味>(略)>使命や義務となっているのだろうと、実に
身も蓋も無い事を言ってみる。要は未だに子供なのだ。
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晴れたり曇ったり

2012年03月25日 23時44分21秒 | Weblog
来週友人と飲みに行くと言う事で、また辛くも週を乗り切る目的が
生まれたという、相変わらずなゑのです。
そういう事で近所で飲み食いできる場所を調べてみたら、想像以上に
多くて一体何年ここに住んでいるのかと自問自答する有様。
そもそも、来週の予定について今から調べるという、浮かれ具合も何と
言うか、なかなかのものである。

まだ夜になると寒いですが、それでもようやく暖かくなり始め、春らしく
なってきている感じがします。昨日は霰が一時バラバラ言っていましたが。
今年は春が遅いというけど、すぐに梅雨になったりするのだろうか。
それはそれで結構嫌だなあ。
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子供の行動

2012年03月24日 23時48分12秒 | Weblog
平日の朝、出社前にはいつもNHK教育の番組をつけていて、そこには
当たり前に3~5歳くらいの子供が出ているのだけど、時折彼らの発する
特有の高音が気になる。
気になる、といっても『気に障る』と言うものではなく、それが色々な
場所や時間で耳にする事に気が付いたからである。

思えば少し前、電車に乗っている時にも、発言の要所要所でその高音を
発している子供がいた。
そして当のぼくも、さすがに何歳の時分かは忘れたものの、誰かの影響を
受け、面白半分でその高音を出していた。多分発声した時の感覚が純粋に
楽しかっただけで、他に何の意味も無いとは思う。
そしてその後親から『やかましいから止めれ』と言われて止め、小学生の
半ば頃には頑張っても出せないようになった。

面白いと思うのは、そんな三十年近くも前の子供の行動が、未だに脈々と
受け継がれているという事である。敢えて文字にするなら『ピーピー言う』
その行動が、どれくらい昔から為されてきたのか、そして日本語圏以外でも
同様の行動が見られるのかが気になった次第です。
子供は不思議だ。昔は自分もそうだったはずなのに。
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異常な状態の異常

2012年03月23日 00時47分30秒 | Weblog
ふとゲームをやっていて、『毒』の扱いがちょっとお腹を壊した程度の
扱いになっているような気がした。

ゲームの『毒』で死ぬような思いをしたタイトルは『ウィザードリィ』と
『世界樹の迷宮』位で、他は大体嫌がらせ程度の効果しかなく、半ば
なし崩し的に実装されている感がプンプンする。と言うか、存在意義から
して嫌がらせでしかないため、個人的には中途半端な効果なら実装を
見送って欲しいと思う次第です。

現実世界の(出血)毒はそれはもう凄惨な有様で、それがゲームでは
嫌がらせ程度の効果しかないと言うのも“らしい”と言えば“らしい”
話ではあるが、そう考えるとそういったゲームでの『死亡』はどれだけ
えぐい事になっているのか、想像もしたくない。くわばらくわばら。
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匂いから辿る

2012年03月22日 00時42分47秒 | Weblog
休日中に服をあらかた洗濯した際に、こんな時のためにと行李に入れて
おいた、実家に帰った時に貰った服を着る。
それにしても実家に帰ると両親はなぜか服(もちろん高級なものとかでは
ない)をくれるのだが、あれは一体何故だろうと、いつも思う。
しかも、現にこうして役に立っているし。

さておき、そんな服の匂いに松脂の他もう一つあって、それが思い出せずに
いたのだけど、しばらくしてそれがキナ臭さだという事に気付く。
キナ臭いといっても物騒な表現ではなく、実家には暖炉があり、そう言えば
冬場はいつも木の焦げたような、キナ臭さが漂っていた。
特に大阪に来て以来、そんな木やら紙やらを燃やす機会などなく、
それで忘れていたのかも知れない。
松脂の匂いも、実家が松の木むき出しで組んだログハウスのような造りの
ために、通年松脂の匂いがしている為である。

そんな実家は父親の『秘密基地のような、暖炉のある家で隠居生活を
送りたい』という希望の形だそうだが、そんな秘密基地でブイブイ
言わせていた時があった事など、息子のぼくには知る由も無い。

とそこまで考えて、ぼくの親になる以前の両親は何だったのだろうか、
とふと思う。個人的に見れば生まれた時からの、実に長い付き合いでは
あるが、彼らにはそれよりも前(の人生)があるのだ。
親で無かった頃の彼らは、やはり他人と呼ぶべきなのだろうか。
生まれる前のことに関しては伝聞で知りえるほか無く、実際他人ほどにも
良くは知らず、何だか不思議な存在だなあと、ぼんやり思った次第です。

『ピタゴラスイッチ』の中の一曲『ぼくのおとうさん』が流れる。
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○○の皮を被った

2012年03月20日 23時22分42秒 | Weblog
『エクゾスカル零』の最新巻が出ていたので購入。
一読して、かつての『覚悟のススメ』のスピード感を期待していたせいか
ひどくゆっくりで、かつ重い印象を受けた。

つい最近までやっていた『シグルイ』の影響である事は間違いなさそう
で、そう考えると、あくまでヒーローもののような体裁を取っている
ものの、多分伝えたいものは一般的なヒーローがするものでは無いだろう
という事が何となく見えてくる。
所々で強調される、七大罪の一部や十字を背負うカットから、『神曲』の
ようなものをやりたいのではないかと想像してみる。

とは言え、二巻になった今でも大きな動きは見えず、次巻に期待と
いった感じである。前述のスピード感に加え、これで月刊連載だというの
だから、大変にヤキモキする今日この頃。
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