たどたどしくも

より多くのことを、詳細に、間違いなく、となると途端に長くなって
ダレてしまったり、変に迷って要領を得なくなるのが言葉であるが、
絵でいうところの『線』とどこか似ていると感じた。

あくまでも個人的な意見ではあるが、双方において理想とするのは、
“できるだけ平易でありながらも的確かつ適量である”ことだと思っている。
無駄を徹底的に省いてしまうと、冷たく鋭角的になってしまい、平易さを
損なう一因ともなるので、少しばかりの“遊び”も欠かせないだろう。

ただ、冷徹怜悧に、主観を一切交えることのないような目的の場合は、
双方ともこの限りではない。絵ではなく図であったり、文ではなく記録
であったり、というのがその例と言えよう。

多すぎず、的確で、力強く、しかしどこか暖かい、そんな言葉や線を
操れるようになりたいと願ってやまないが、それを養う方法について、
今は経験を積むことくらいしか思い当たらない。ともかく、日々精進。

無間

使っている携帯の時計が、なぜか常に2分進んでいる。この手の時計は
電波式で、定期的に補正がされているはずであるが、実際にそうなのかも
含めて、細かいところはよく分からない。

職場では携帯の時計を見ることはないし、日常生活ではそこまで時間に
シビアになる状況がないので、実害はないのだが。
そして相変わらずの、驚異の精度を誇るのは、以前にも書いた炊飯器の
時計である。
そう言えば、少し前に停電したことがあって、その後に調整した記憶が
ないので、もしかしたら電波式…なのかも知れない。
それとも最近の家電は、停電程度では内蔵時計が停止しないとか…？

東京に住んでいた時は、ビデオデッキの時計が停電でリセットされて、
表示が点滅状態になるので、そこから停電があったことを知ることが
できたのだが、今はそれを知る術がない。
休む間もないとは、このことか。

実に身を

随分とシリーズも長く続いた、それこそ小学生の時分からやってきていた
ゲームの最新作のトレイラーで、“声の出演”が大きく取り上げられて
いるのを見るにつけ、時代は変わったものだと思わざるを得ず、さりとて
そこまで老いたような気もしない今日この頃。

最近隆盛を極めている、モバイルだのソーシャルだの、そっち系には食指が
動かず、そもそもかつてネットゲームという、ある種一大転機に乗り遅れて
いた時点で、今のこの事態はなるべくしてなったものと言えよう。

しかし、ゲームはどこに向かっているというのだろう。
個人的には、ゲームに振り回されるような生活は御免なので、それならば
まだウェブで通販サイトを眺め、テレビを見るでもなく垂れ流し、半ば
うすらぼんやり、まどろみの内に、怠惰に過ごしている方がマシとすら思う。

一年以上前に、盗難によりゲームのデータを軒並み失ってから、ゲームの
経験=データの危うさを知り、ゲームの中での経験を積む事やそれに時間を
費やすことに対して、非常に臆病になったせいもあるかも知れないが、
とにかく今は実のあるものを集めることに、より興味が向いている
状態である。

外がとっても寒いから

外がとても寒いので、神羅万象チョコのカード整理をしたり、便器を
磨いたり、溜めていたゲームをやったりしていた。ただ、ここまでに
なっても『どうぶつの森』のやる気が起きない不思議。

ただ、結局食料の買い出しに近所のコンビニに出向いたり、カードは
微妙に整理しきれなかったり、便器の汚れは落としきれなかったり、
どれも達成とは言い切れない、煮え切らない休日となった。
外の様子も、雪が降ったりやんだり、煮え切らない様子。
寒さばかりは格別であるが。

それにしても今まで買い込んだカードの多さよ。今回整理したやつだけ
でも、全部重ねたら厚みで2ｍくらい余裕でいきそうな量である。

言葉に縛らせないということ

最近よく聞く洋楽について、少し気になったので歌詞の和訳を検索して
みると、ものによってかなり違う。それこそ内容が180°違うものさえある。
そもそも抽象的な歌詞なのかも知れないが、こういったことは邦楽を英訳
した際にも起こるものなのだろうか。
和洋問わず、歌詞の表す内容について、作曲者から言及されることは
ほとんど無いから、受け取る側の感じるまま、ということなのかも知れない。

学生時代の知り合いが、『描いた絵に対して、必要以上のキャプションを
つけるのは邪道である』と言っていたことを思い出す。
絵と音楽に共通するところがあるのならば、作曲者も、必要以上に歌詞の
表現するところについて、多くを語らないことを良しとする思想が
あるのかも知れない。まあ、音楽については完全に素人なので、妄想に近い
考察であるが。

そんな一枚の毛布

毛布を一枚増やす。途端に寝床がパラダイス。代わりに朝が寒くて地獄。
経年により寝具も劣化するという事を知らず、近年まで修行僧のような
生活を送ってきたのだが、ようやく生活の知恵とやらが付いた心地である。

それでもおそらく、他人の目にはひどい生活であろう。中途半端に収入が
ある分、下手にお金を使っているような節もあり、それがひどさに拍車を
かけている感もある。
本当の豊かさとは何なのか。それの追求が無意味と感じる現状にあっては、
何もかもが手遅れのような気になるが、ただ一枚の毛布に幸福を見出す
こともあるのだから、全てが誤りということもあるまいと、勝手に納得する
ことにする。

時間音痴

『最低でも三分間』と教わったばかりの頃は、その時間が長くて仕方なく
思っていた歯磨きも、今では気が付けば10分くらいは平気でやっている。

磨く面積が増えたからか、丁寧になったのか、時間の感覚が変わったのか、
或いはそれら全てが原因なのか分からないが、こういった短い時間の
区切りの中でなされる習慣や行動は、それに対しての感覚の変化を改めて
気付くきっかけになる。
カップ麺が出来上がるのも、冬場に鍋のお湯が沸くのも、ずいぶん早く
感じるようになった。しかし、それにもかかわらず、昔よりずっと短気に
なってもいる。
おそらく、結果の見えないものや、結果が変わりうるものに対して
待っていられないのだと思われるが、何とも世知辛い話である。

もう少し余裕があればそういった感覚も変わっていくのだと思うが、今は
どうにも求めてもそれが得られない。

用法、用量を守って…

標語や会話でよく使われる『暴力』という言葉であるが、それの意味を
理解しないで使うことが、半ば暴力になっていることが多いような気がする。
例えば『暴力反対』とか『女性に手を上げるのは暴力』とか、まるで
“暴力”という単体の力があるかのような使われ方が目立つが、思うに
暴力とは“発揮されるにあたって（強さや状況が）適切ではない力”で
あって、比較されるもの無しには成り立たない語である。

従って、半ば切り札のように、暴力という言葉を用いて人の手や言葉を
封じるのは、必ずしも適切であるとは言い切れず、その言葉を発する側も
暴力という言葉の持つ強さと意味を知っていないと、もはや適切とは程遠い
状態になる。
往々にして『言葉の暴力』と言われる状況があるが、それに近い。

暴力という言葉は、それが持つ意味以上に、強力な言葉として機能して
しまっている感があり、使う側はそれを本来の意味と共に理解して
おかなければならないと強く思う。それこそ、『死ぬ』『殺す』くらいには
強力な言葉であると認識しておいたほうが良い。

正しく使わなければ、他人に消えない傷を与え、自身には洗い流せない
悔い、もしくは社会的制裁が残ることとなる。このような不特定多数の
人々の目のある場では、特にそういう認識が重要になる。

人のふり見て…という状況ではあったが、今後も気をつかっていきたい。

道を後ろ向きに

色々と思うことがあったものの、どれもネガティブなものばかりだったので、
書かない方が良かろうという結論に至る。なお、大体ここで書くことを
考えるのは、出勤中の電車の中と、帰宅してからの時間。

つまりは、かなり行き当たりばったりでもある。一時期はネタ帳でも
つけていこうかと思い、手帳を常に持つようにしていたが、思考が薄れる
までのあいだに、文章として書ききることができず、結局今の記憶頼みの
スタイルとなっている。もっとも、先に書いた通り、朝に考えたことを
十数時間後に思い出すのは難儀で、忘れることがほとんどである。

それに、考えていることも、大体数パターンの結論の出なさそうなテーマ、
もしくはネガティブなものばかりなので、あまり役に立っていない可能性が
否めない。つまりはこんな毎日。

明け暮れを繰り返すように

買い物がてら近所を歩いていると、建設途中のコンビニを見かける。
しかしその傍らにはつい最近潰れたコンビニ（跡地）があり、一体何の
目算があって建てようとしているのか分からない。

中には、建設途中で数ヶ月以上も放置されているものもあり、ますます
よく分からなくなる。コンビニは確かにあれば便利だが、多ければ良いと
いうものではない。昔はセブンイレブンでないと○○できない、とか、
コンビニによる色の違いというか、個性のようなものがあったが、今は
特にそんなところは（普通に利用する分には）無い。

それにしても、この地に移り住んで結構な期間になるが、随分とこの辺りも
変わったものだと、しみじみ思う。