寒くなったとて

気が付けば間もなく12月。日が暮れてからの気温の低下が著しく、平たく言って
寒い季節となったので、部屋に未練がましく置かれ続けていた扇風機を片付け、
足元用の暖房器具をセットして本格的な冬に備えることとする。

そういえば、先週書いていた8分かかるカップ麺についてはあの後食べてみたが、
普通のカップ麺よりは麺のボリュームが凄いという程度で、袋めんをはじめとする
生麺には遠く及ばないという結果であった。
とここまで書いて、最近生麺タイプのカップうどんを見かけなくなったような
気がすると思って調べてみたら生産終了していた。カレーうどんが好きだったのに残念。
その生麺タイプのカップうどんも、食感で冷凍のうどんにはかなわず、競合として
コンビニのうどんも存在しているから、おそらく中途半端な立ち位置ということで
生存競争に敗れ去ったのだろうと予想する。
その観点からすれば、レンジで温めるコンビニうどんよりも時間のかかる8分待ちの
カップうどんがいかに攻めた存在であるかが知れよう。

あと近所のスーパーで果汁100％のアルコール飲料を見つけたので購入。
割とよく見かける缶入りのではなく、ペットボトル入りというのも珍しい。
比較的ローカルなスーパーだとかように尖った品が見つかるので面白い。ただ、
件の店は個人的に一番の目当てであるおまけ付き菓子のラインナップがコンビニ以下
なので、そこだけは残念。
さておき、アルコール度数は4％とそこいらのチューハイ程度だったので、日曜でも
気にせず飲めたが、果汁の濃さとアルコール分が互いに互いを引き立て合って、
良くも悪くも風味のハッキリした飲み物だと感じた。アルコールは4％しか入っていない
はずなのに使われている酒がウォッカだと余裕で分かる程の存在感を放っていて、
100％果汁の海にウォッカの島が浮いているような、チューハイにとってハーモニーという
ものがいかに重要であったのかを思い知らされるような、そんな一品であった。
でも、やっぱりこういう攻めてる商品は憎めない。と言うか好き。

気休め薬

幸いにして定期的な服薬とは縁が薄く、会社員として歳を重ねても、
常備しているのは風邪薬と頭痛薬と胃薬程度という状況であった。
そのような身空なので、コンビニで売られている一回分がおよそ100円という
疲労回復系の薬の存在には比較的最近になるまで全然気にも留めなかった。

件の薬は、エナジードリンクの過剰の糖分をきらって、最近折に触れては
飲むようになって来ているが、色々な会社から色々な種類のものが出ており、
一概に『疲労回復』を謳いながらも個々に特色があるらしい。
今までに数種類程度しか試していないが、カフェインの多寡くらいしか
実感できるような所は無く、さらなる開拓が望まれる。

とは言え、飲む側のコンディションが一定でない以上、何がどのくらい
効いたのか分からないのが正直なところで、副作用的なものさえなければ、
割と適当に決めてよい類の品なのかも知れない。
有り体に言って、良くも悪くも気休めという。
しかしながら、気休め薬が100円というのは今の自分にとっては十分に安く、
気休めであろうと欲しいと思うので、つまりはそういうことなのだろう。

周りだけが速い

マスクの中の吐息が蒸し生温くなり、午後を過ぎて既に日が低くなるのを感じるに
つけ、冬の到来を実感する今日この頃。
そろそろ朝の布団から出るのに難儀し始める時期で、それはまた同時に
風呂に浸かるのが格別の楽しみとなる時期でもある。

さておき、いつも思うが、マスクの内側と外側とではどちらが汚染度が
高いのであろうか。
外からの塵やら何やらをたっぷり絡めとった外側か、吐息と湿り気で色々繁殖して
いそうな内側か、それが分からず処理する時とかにいつも悩む。
結局マスク専用のゴミ袋に詰め込んで終わりではあるが。

残業続きで、休みになればなったで虚脱に陥り、結局身のまわりのことがまるで
捗らない。Amazonの段ボールもかなり溜まってきているし、ずっと前から
未整理の神羅万象のカードもそのままだし、夏から制作して手が止まっている
プラモもそのままだし、まるで時が止まっているかのような体たらく。
においがするとか、生活を脅かすとか、そういう致命的なものであれば
何とかしなければという気持ちになるのだが、そうではないものはどんどん
先送りにされて堆く積み上がっている。
今年は多分実家に帰れないから、その時に少しでも処理できれば良いが。

繰り返される試み

休日になると手持無沙汰で寝過ぎるせいか、大体日曜日になると頭痛に苛まれる。
日も暮れた辺りからようやくぼちぼち湧いてくるやる気を削がれるので、
どうにかしたい。少し寒気もするが熱がある訳でもない。何ともモヤモヤする。

話は変わり、コンビニで蛤ダシの醤油ラーメンが出ていたので、物は試しにと
食べてみたのだが、かように繊細な風味のラーメンにチャーシューは合わないと
味覚音痴を自負する身空ながらにそう感じた。
そもそもチャーシューどころか、麺の風味にすら負けかかっている感じだったので、
とりあえずスープにだけこだわってみました、という結果になっている印象。
考えてみれば蛤の入った汁物って、味噌はおろか豆腐すら入れないのが普通なので、
それに麺類を合わせようとするならば、そうめんや春雨でもギリギリな感じがする。
件のラーメンも、具や麺をあらかた食べ尽くして、最後にスープを飲んでいる時に
ようやく蛤の存在感を認識できたので、少なくとも普段カップ麺を食べているような
ジャンク勢のためのものではなく、上級者向けのものなのだろう。
近頃コンビニのラーメンの品揃えは非常に多彩になってきていて、いきおい興亡も
激しい状態であるが、これがただの数打てば当たる戦法ではなく、先に見据えた
より美味い一杯のための実験であることを願ってやまない。

カップ麺と言えば、ここ最近では麺の質向上に伴い5分待つタイプのものが比較的
当たり前になりつつあるが、そのような中でついに8分待たせるタイプのものが
登場していた。物は試しにとこれも購入したが、まだ実食はしていない。
とりあえず明日の昼食の候補として楽しみにしている。
歳を取ったからか、カップ麺の5分待ちはさして長いと感じなくなったが、
さすがにこれが8分となるとどうなのか。個人的にはちょっと長く、普及はしなさそう
という感覚であるが、その辺りも確認したいところ。
この手の野心的な試みに対しては、何と言うか、すごく応援したい気持ち。

猛烈に回る何か

一年の内で空が一番青いのは今くらいの季節だと思う今日この頃。
空の青さにどれほどの差があるのかは分からないが、個人的には真夏の昼間に
外出する機会がほぼなくなったのでそう感じるだけかも知れない。

話は変わり、ここ最近3～4時間程度の残業をすることが増えた。
何年か前は月の合計残業時間が100時間を超えることも珍しくなく、それから
色々あって残業がほぼなくなったと思ったらこの状況である。
とは言え、残業漬けの期間が長かったためか、少ししたら慣れてきて、心なしか
気力も増したように感じる。無論それは幻想であろうから、早い所この生活から
脱していかねばならぬ。今は良くても多分すぐに息切れして、能率も低下する
であろうし、いずれにしても長く続けてはいけないものである。

とか言っている内に、また在宅勤務漬けになりそうな気配が漂い始めている。
在宅だったら残業も捗ると思うかも知れないが、個人的には誰かの目が無いと
真面目にやらない人間なので、今しばらくは勘弁して欲しいと願うばかり。

逆

昔からフィギュア界隈で定番の趣のあるバニーガールであるが、以前にも増して
増えてきているような気がしてならない。個人的にはあまりバニーガールに魅力を
感じないので分からないが、なぜそこまでに人を惹き付ける魅力があるのか。
それと少しばかり関連して、少し前に『逆バニー』なるものが絵描きや同人界隈を
賑わせた（基本的に18禁なので良い子は調べてはならない）が、そもそも
逆とは何なのか。

件のモチーフは肌の露出部分を逆転させたものであったが、天地逆、前後逆、表裏逆
意味的に逆、等々様々に解釈し得る。バニーでガールの概念的に逆を取るならば
ウルフボーイで狼少年になったりもしそうであるが、ともかく単純に逆と言われても
多次元的に要素が絡みあうものに対して、そんな簡単には答えを出せないのが
悩ましい所でもあり面白い所でもある。

例えばごくありふれた立体である球体や立方体についても、これらの逆とはいかなる
ものか、と問われても頭を抱えてしまう。
結局のところ、どう逆なのかが分からなければ、正面突破以外の方法を考えるのと
大差なく、数多ある道を検討しなければならないので、逆という言葉はなかなかに
難しいものであると改めて感じた次第である。

戦国時代

最近話題の『鬼滅の刃』仕様のビックリマンであるが、近所のスーパーでは
『FGO』と『ダイの大冒険』仕様のビックリマン他様々なものが出ていて、
今がシール、カード系おまけ付き菓子の戦国時代であることと、ロッテというか
ビックリマンのなりふり構わない姿勢を再認識するに至る。

ただ、ここでも再三書いているようにここまで節操なく展開、過去の焼き直しを
行っているにも関わらず『ビックリマン2000』について何も動きが無いのは、
何かの闇を感じずにはいられない。『神ビックリマン』のように商業的に振るわ
無かったものを黒歴史化するならば納得できるが、件の品は2000年代初頭に
やにわに巻き起こったシール系お菓子復興の火付け役になる程には売れたもの
なので、殊更に謎である。

ともあれ、ビックリマンについてはもはやお菓子の味くらいしか見るべき所は無い
ので、よほど個人的に刺さるタイトルとタイアップしない限りは無視を決め込む。
他のシール、カード界隈を見てみると、当然のようにバンダイが殆どを占めていて
もはや乱立状態であるが、昔からエヴァンゲリオンやそこそこ人気のアニメの版権で
途切れることなくカード付きお菓子を出していたから、今更という感じもある。
そのような中で目についたのは、女性向けと思しきアイテムがかなり増えた点であろうか。

個人的に聞いたことのないタイトルであったが、2～3タイトルのシール、カード付き
お菓子が複数展開されていたり、プリキュアシリーズのカード付きお菓子も以前より
増えたような印象で、そちらにも商機を見出した可能性がある。
カードと絵柄の質が良質であればその辺りは気にせず買っていこうと思うので、
とにかく発展することを願ってやまない。
しかし、これほど乱れ咲くが如きおまけ付きお菓子界隈であるが、それを感じられる
程に品揃えの良い店が近所に存在しないという痛恨の事態。
最寄駅から概して数駅先だったり、会社の帰りに寄り道で行ける所でもなかったりで
そこが実に悩ましい。

せめて暖かい方へ

コロナが再度巻き返してきたり、SNSを悪用した空き巣が横行したり、
ゲーム会社がひどい目にあったり、アメリカが良く分からないことになって
いたりと、地味に世の中が荒れているような気がする。
PS5とかXboxの新機種が出たりもしているが、何やらそれどころではなさそうだ。
ちなみにPS5はもっと落ち着いて『God of war』の新作が出たら購入を考えるつもり。

今はPS5買うよりも、そろそろ古くなったタブレット端末の買い替えの方が
優先度が高い。とは言えっても件の端末もまだ十分に動いているので、そこまで
急ぐような気分でもない。そして思えば少し前に頂いた給付金についても、特にこれと
いった買い物もせず、栓を抜いた湯船の湯の如く漫然と使ってしまっていた。

今年も残り少なくなってきたが、結局この調子でモヤモヤとうねるかの如き悪意を
孕んだ闇の中を進むことになりそうである。とにかく油断はするまい。

冬にする

ハロウィンが終わったという事で、スーパーでは早くもクリスマスに向けて
模様替えがなされていたが、心なしか品物が変わっていないような気がした。
クリスマス本番までは今しばらくの時があるので、ゆっくり変化していくのだろう
と思いたい。

11月になって急に寒くなったせいか、週末は風邪をひきかける。
出勤で毎日会社と家の往復をしてはいるが、あまり積極的に外出しない生活だと、
かくも季節感が無くなるものかと改めて思う。上着を引っ張り出して、初冬の
装いである。とは言え部屋にはまだ扇風機が鎮座しているので、それも近いうちに
ヒーターと入れ替えようと思う。
そしてこんな時に食べたいと思うものはカレーである。
色々と体が弱っていたり、体の切り替えスイッチ的なものが不調の時はこういった
辛いものを食べて汗を出すと上手く行くことが多い。
汗と言えば、風呂にじっくり浸かるのも良い。
今年はとりわけ意識して冬にしていかねばならなさそうである。

心の運動不足

ふと思ったことであるが、思い出というものは定期的に補修、上塗りされて
その姿を保つという、言うなれば古くからある建造物のようなもので、ある程度は
当時のものも残っていようが、実際は相当の部分が新しいものに置き換わっている
のではなかろうか。
記憶というものはそれが起こった時からの連続ではなく、所々古くなって消滅した
部分もあり、断片から類推することによって復元されたものもあり、思い出そうとして
修復されたものもあり、外部の記憶から再生されたものもありで、考えれば考えるほど
歴史的建造物の在り方に近い存在と言える。
そのようなものであるから、いくら鮮明に残っていたとしても、多少の、例えば
願望に起因するような嘘は混ざっていてもおかしくはない。

ここ最近は妙に幼年期の記憶ばかりが鮮明になっているような気がしてならないが、
多分それは自らがそうしているのであって、実際の所はどこまで本当かは疑わしい。
無意識的に過去の記憶を上塗りしていれば、それはまるで昨日のことのように
鮮明に感じられるのも無理はない。
問題は、なぜ過去の記憶に上塗りをしようとしたのかという、その理由であろう。
そこでざっと思い至るのが、ここ最近で思い出となるような出来事が極端に少ないと
いう事で、感動したり心を痛めたり、胸を躍らせたりドキドキしたりという体験が
殆ど無い。　これは実にまずい。

半ば無理やりでも、もっと心に運動をさせねばなるまい。