ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

瀬と淵

2013年09月12日 01時57分18秒 | Weblog
技術であるとか、文化とかの発展が加速度的であるという事実は、
もはや言うまでもないような状況であるが、そのような中でも旧来の
生活スタイルや技術、文化も確かに存在している。
問題なのは、その差がいつまで許容され続けるのかということだと、
個人的には考えている。
往々にして発展する技術は後ろを見ない。過去の反省は生かしても、
過去の資産を活かせるとは限らない。そうやって邁進していくことは
もちろん悪いことではないが、古いものが自然に廃れていくよりも、新しい
ものが生まれていくスピードが早いという状況は、いずれ破綻することを
予感させ、それを恐ろしいと感じている。

大体こういった、大きな改革にはカウンター的な勢力が形成されがちである
が、それすら生まれてないように見える。思うに、変化の波が早すぎて、
カウンター勢力の形成が間に合わないからではなかろうか。
同時にそれは、発展の速度がしばらく緩むと、大きなカウンターが
やってくる可能性を秘めている。

行き過ぎた急流が多少なりとも是正されるということで、個人的には
近いうちに来てくれと願ってはいるが、発展の速度が緩まないで欲しい
という願いもある。前者は安定を、後者は生きるための糧をもたらす
からである。

(足りない頭で)考えすぎなのかも知れないが、何ともままならない。
コメント
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