ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

今更レビュー

2024年08月01日 23時52分44秒 | Weblog
最新作の『女神転生VV』をやっていて、今更ながらに思ったことをいくつか。
本作ではマルドゥークから連綿と続く、支配者と被支配者の図式云々という話が
出てくるのであるが、当のマルドゥークはこれまでの女神転生の純ナンバリングでは
一度も出てきていないという不思議。
初代ペルソナで出ていた記憶はあるが、割とメジャーな神話の主神格がこれまで一度も
出てきていないのは今更ながらに謎と思った。と言うか金子一馬氏の描く件の神を
見てみたかった。

同じく本作では過去作のような法と混沌の対立ではなく、維持か革新かの択一が
主眼になっているが、誤解を恐れず言うといわゆる右か左かという話になる。
"極"が付くと、軍装で黒塗り装甲街宣車を乗り回したりとか、安ヘルにゲバ棒で
ハイジャック(酷い偏見)というような感じになるのであろうが、女神転生に
登場する思想の担い手たるオピニオンリーダーは概して色々と偏り過ぎているので
大体合っていると言えよう。
世が世ならば、革新を説くあのキャラはゲバ字が目を引く安ヘルにゲバ棒という
出で立ちだった可能性もあったかと思うと、胸が熱くなる。過去に褌一丁で
ポン刀片手に、外来の神々を排して八百万の神々による統治についてアジ演説
した人が既に出てきているので、全然何も問題あるまい。

あと、ゲイボルグとかグングニルといったファンタジーでお馴染みの武器が軒並み
固有スキル化されているのに、ミョルニルがないのは何故なのか。
そもそもトールが地味。作中では非常に強力な雷の魔法を持っているが、腕力で
殴った方が強い(と言うか魔法がすこぶる弱い)という、キャラ付けが確立していた
存在であったが、今作ではフランスかぶれの狼男にその座を奪われる始末。
神話では雷を使う神が多いから、うまく序列をつけるのも一苦労かも知れないが、
もうちょっとそこに欲しかったという感があれば良かった。
とは言え、アッパーバージョンの本作はそこの所かなりマシになっているのであるが。
新デザインの悪魔にばかり固有技を持たせるという、えこひいきめいた事をしていた
前作はさすがにちょっとどうかと思ったのは、随分前にも書いた気がする。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 枯れる前に | トップ |   
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事