ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

選択と淘汰

2013年09月10日 01時48分41秒 | Weblog
美大という、絵を描く人間がかき集められた特異な環境にいたと、
卒業からもう十年以上も経つ今になって、ふと思い返す。
矜持とするものや、歩み、家庭環境が大体で共通するせいか、割と
偏った見た目というか、雰囲気の人間が多かったように思える。

いわゆる芸術肌の人間は実は案外少数派で、多くを占めるのは図書委員系
とでも言うべき、おとなしめの文系の人たちであった。
大変に偏狭かつ有り体に言って、何かしら屈折、もしくは鬱屈した人間が
多かったというのが、大学の油絵科という狭い世界を見たときの感想で
ある。(反してデザイン科は何か開放的な雰囲気を持つ人が多い印象)

ただ、当然少数派として、ノーヘルでハーレーに乗っているような、
休日は肉体労働系のバイトをしていそうな人や、金色で尖った頭の人や、
夜の渋谷からそのまま来たような人も居た。
ただそれでもごく少数どころか、大学、予備校を通じて全く目にしなかった
ようなタイプの人たちもいる。具体的には『肥満体』『美男美女』の
2者である。一見肥満のようで実は力士張りに筋肉が半分程度というのは
見たが、顎や首が脂肪で消失する程度の肥満体美術系人間は見た事がない。

美男美女も、一見して目が醒めるような、モデルのような美人というのは
やはり見たことがない。性格が男前な『いい男』『いい女』ならば、
むしろほかの環境より多いように思えるが、見た目の人間が意外にいない。

こうした下地もあり、今まで美男美女というものは『ウィザードリィ』で
40超のボーナスポイントを目にするレベルのレアさかと思ってきたのだが、
会社に入ってそうでもないのではないかと、疑問を抱くようになった。

肉体的な要因が画業(を志すこと)を遠ざけたのか、あるいはその逆か。

ともかく、天は二物をあまり与えない、ということの証左と言えよう。
コメント
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