自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

食のパラドックス  その2  食べない方が良いモノ   Steven R. Gundry  

2023-12-14 05:13:01 | 身体の探検


374ページという分厚い本で著者が目の敵にしているのは
レクチンという物質です。
以下、ググってみると、
   一般的にレクチンとは、植物・動物・微生物等に存在するタンパク質
   または糖タンパク質のうち、糖に.対する特異的結合活性をもった
   物質
の総称として用いられています。

p.22 レクチンは様々な攻撃をするが、その一つは
   腸壁バリアを傷つけてリーキーガットと呼ばれる状態にし、
   細胞間の情報伝達を阻害することである。

   実際、全粒穀物はこれら3つの防衛化合物をすべて
   繊維質の外皮、殻、ふすまに有している。

   (中略)他にタンニンがある。これは苦みのもとで、
   ナス科の植物の茎や葉に含まれる。
   料理でよく使うナス科の植物たち、例えばトマト、
   ナス、ペッパーなどが、炎症を引き起こす
   
p.27 豆類、小麦などの穀物、その他の植物に含まれる
   レクチンは、人間にとってとりわけ問題が多い。

著者は医者として様々な患者の治療に当たり、症状の原因を
考えながら「避けるべき食べ物」(=細胞壁を攪乱する物質)を
つきとめて、紹介しています。

p.317&318で紹介されている「拒否すべき食品リスト」を見れば、
この本(著者の主張)が受け入れられ難いものであることが一目瞭然。
例えば、小麦粉、パン、パスタ、シリアル、じゃがいも、
   ポテトチップス、クラッカー、クッキー、砂糖
   などは一応分かるとしても、

   豆類全般(もおやしのようなスプラウトも含む)、
   スナップエンドウ、さやいんげん、大豆、豆腐、枝豆、
   大豆プロテイン、豆果、植物性タンパク質製品、

   レンズ豆、ひよこ豆、ピーナッツ、カシューナッツ、
   かぼちゃの種、ヒマワリの種、チアシード

   アボカド以外のあらゆる果物(ベリー類もダメ)、
   キュウリ、ズッキーニ、かぼちゃ、あらゆるメロン、
   ナス、トマト、甘唐辛子、クコの実・・・・・

p.318 南欧差でない牛乳、およびその乳製品、
   発芽穀物、雑穀、草類

条件つきで食べられるものは数種類(?)あるが、
日本人の食卓を彩り、喜びをもって食されているモノが
殆どダメなのだから、受け入れられるはずがありません。

ただし、著者のクライアント(殆どがアメリカ人)の中で、
除去食療法を行って、不快症状の劇的な回復・減量効果を
得た人はたくさんいるようです。

なので、自分がリーキーガット症候群か?または
不定愁訴で何か改善したい理由が起こったときは
この本を思い出して、疑わしい食品を排除するのは
効果的かもしれません。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 十割そば 失敗しても・・・・・ | トップ | きょういく & きょうよう »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

身体の探検」カテゴリの最新記事