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東京タクシー伝(3)

2004年07月28日 | 時事批評
ジャズタクシーとは言わないまでも、同様の「提供系」タクシーでごく一般的なのが、「乗るとビールが出てくるタクシー」であります。乗って行き先を告げると、それが一定の距離を超えていれば、なのでしょうが、「そこにビールがあるから飲んでよ」。「え、どこですか?」「センターにある肘掛けの中に冷えているからさぁ」という感じです。空けると冷蔵庫になっていて中には冷えたビールとおつまみ。勿論運転手さんは飲みませんが、これで一杯やりながら帰宅するという具合です。「もうビールは沢山...」という方や女性にはウーロン茶やコーヒー、オレンジジュースとバリエーションも豊富です。これで冷えた(もしくは熱々の)おしぼりがあれば完璧ですが、ここまでくれば”走る居酒屋”状態であります。当方が経験しただけでも2回、それも別の運転手の方でしたから、同様のサービスをするタクシーは多いのだと想像します。このようなサービスを気に入ってもらえれば、携帯電話で直接顧客と連絡し、常連としての関係を構築できるのだ、ということであります。顧客の身元という点でも書きましたが、一番恐れるのが、犯罪に巻き込まれること、タクシー強盗でありますから、”流し”を極力やめて特定顧客を獲得することにこのようなサービスを行うことはそれなりの経済合理性があるのであります。
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