Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

”怪我”牀六尺(27)

2019年02月02日 | 畸観綺譚
(27)
実父が言うには、入院期間中の後半に親戚一同での旅行を控えているとのこと。明日には自宅に一旦帰り、再び磐梯への旅行のためにこの付近を列車で通過するわけですが、時間の有り余る引退世代なので各駅停車の旅という計画。当方のいる病院がある駅でたまたま電車の乗継があるらしく、その際に親戚一同に対して「乗継時間が数分あるからその時間に病院を抜け出して駅まで見送りに来てくれないか」と至って真面目に提案をしてきます。きっと親戚一同の楽しいであろう旅行に、話の花咲くとっておきなネタとしてこのサプライズなイベントを突っ込みたかったのでしょう(当然までに行きませんでしたが)。翌日の列車が最寄り駅を通る時刻になりますと「ああ、今頃ネタになって皆に笑われているんだろうな」と。列車からはなんとか病院が見えることから、 得意げに「あそこに入院している」との案内が親戚一同に対してあったに違いありません(のちに聞くに往路の車内はこの話題で持ちきりだったとのこと)。
この記事についてブログを書く
« 玉肌日記 | トップ | ”怪我”牀六尺(28) »
最新の画像もっと見る

畸観綺譚」カテゴリの最新記事