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玉肌日記

2008年09月22日 | 玉肌日記
【ニセコ昆布温泉(北海道ニセコ)】
「ニセコ昆布温泉」なる温泉があることを聞いたときに、その昆布ダシのようなイメージから、いかにも効きそうな温泉と思ったのだが、実際に行ってみるとニセコには”昆布岳”とか”昆布町”とか、昆布と名のつくモノは意外に多いのだが、昆布温泉に行ってみると、その当初のイメージ通りであって、それがそのまま温泉となったのがコレ。名湯と聞く、鯉川温泉旅館を訪問するも、客は一人もおらず、前回の五色温泉の賑わいようと対比すると非常にうら寂しい感じながら、なかなかの鄙び感で、とてもボロいという感じではなし。脱衣所でも電気をつけずに着替え、そのまま内風呂へ。内風呂から露天へと抜けることができるが、内風呂はかなりの年代ものでタイル張りながらも、なかなかレトロ感タッブリ。内湯は換気の問題か、湯気で充満しており、すぐに眼鏡が曇る。湯の色はまさに赤褐色のよう、かつ昆布のイメージである緑っぽい感じながら、透明度は比較的低く、油断して片足を入浴してその後の第二歩をとろうとすると、浴槽の意外なる深さに、一瞬溺れそうになる。人は30センチもあれば充分に溺れることができると聞くが、油断が原因と一瞬脳裏をかすめる。その後に露天へと向かうが、外を全裸のまま10メートルほど行くと、円形の大きな浴槽を男女別となるように中間で仕切ったような風呂が出現。ここも奇麗な色の湯をたたえており、当然のことながら掛け流し。湯量はなかなか豊富なる模様で、かなりが排水されており、贅沢なる仕様。そこから間近に小規模で落差が1メートル程度の滝を見ることができ(よって滝見の湯と言われている模様)、それを見ながらの入浴。露天とは言え、とても熱いというほどではないが、結構な温泉温度の高さ。昆布のだし汁をイメージして温泉を舐めてみるに、弱い炭酸水(炭酸湯?)のような味でやや鉄分(サビ味)と塩分を含む印象。泉質は正確にはナトリウム・カルシウム(マグネシウム)-塩化物・炭酸水素塩泉(含土類食塩泉)。こちらもこの”含土類”というのが効くのか、析出物は赤茶けており、これが鄙び感+効能感を一層演出。土類を浴びて毛穴にしみ込ませるのが温泉!