Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

(怒濤の連載)散財日記

2005年09月08日 | CD批評
お茶の水DUジャズ館。店内一角に試聴機コーナーがあるが、そこでヘッドフォンにて試聴しているオバさんがノリノリ。店員に「このピアノが好きじゃない」とか「テナーサックスが出てくるところまで早送りして」(→自分でやれよ!)とか、台風一過で灼熱の陽気ともなると、こういう人が町中に出現してくるんだよな~、と「季節の風物詩」を見ている感じで逆に心が和む。歳時記の夏の季語で「奇人」というのはあるのだろうか?
●Sara Gazarek 「Yours」
ジャケ買い。この美人さに惚れたと思われては心外だが、いかにもクールなジャズを唄いそうなジャケで即購入。内容は「良い」。一聴ではあまり冴えなかったものの、何回か聴いていると、非常に奇麗なメロがちりばめられていたり、歌の実力もなかなかと見た。注目株。和み系、オシャレ=ジャズを欲している人は是非買うべし。しかし「Yours」というタイトル、これを僕は一日に何度絶叫していることか...(あと「Mine」ね、売ってばかりでもね...)。
●Woody Shaw 「Live Volume Four」
ハード=バップ系。5曲入り、どの曲も10分超の長尺だが、ちょっと演奏は素人っぽい部分もあり。2管でTp、Tbという構成ながら、ミックスでベースが異常に大きく、ドラムがあまり聞こえない。当初は「ドラムレスか」とも思い、「ドラムレスのハード=バップなんて変なの買っちゃったな~」と思いながら聴き続けるに、奥の方で、奥ゆかしくドラムが演奏しているのであった...。この時ほど、ミキサーが手元にあれば...と残念に思ったことはない。