こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

神の母聖マリア(ルカ2:16-21)イエスに繋がるものを心に留めて生きる

2020-12-31 | Weblog
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(参考)実際の声を確かめながら読みたい方はこちらをクリック
↓↓説教者の意図が、より自然に伝わます。↓↓
http://ss104313.stars.ne.jp/voice/210101.mp3
(音声ファイルは、MP3形式です。再生ソフトをを用意してください。)
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こうじ神父
「今週の説教」
2021/1/1(No.1099)
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神の母聖マリア(ルカ2:16-21)
イエスに繋がるものを心に留めて生きる
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新年あけましておめでとうございます。神の母聖マリアの守るべき大祝日から2021年が始まります。マリアの人としての偉大さをあらためて心に刻み、今年一年の模範としましょう。田平小教区の皆さんにはこの場を借りて新年の挨拶に代えさせていただきます。

田平教会は幸いに、新年もミサを祝って始めることができました。佐世保市内、長崎市内ではすでに、クリスマスからミサが停止している教会があり、新型コロナウィルスの影響を思い知らされています。今日のミサでは説教のあとには新成人の祝福式もあり、喜び合える一日となったことを心から神に感謝したいと思います。

思い返すと30年以上前、私も新成人として祝ってもらいました。故郷での成人式を終えると、小学校の同級生が学校の体育館に招かれました。一通り祝ってもらってから、卒業時に埋めたタイムカプセルを、わいわい言いながら掘り起こしました。それぞれ思いの込められたものでしたが、私が埋めたものはあまり見たくないものでした。

多くの同級生は、「二十歳になった自分に送る品物」をタイムカプセルに収めましたが、私は「二度と見たくない物」を埋めました。それは父親から買ってもらった野球のグローブでした。私は運動音痴だったので、聖書の物語にある「一タラントン預かって、埋めてしまった」あの僕のように、自分から遠ざけたくて埋めたのです。いざ二十歳になって掘り起こす時、「考え方が間違っていたなぁ」と痛感しました。

さて福音朗読でマリアは出来事を思い巡らしました。イエスが責任ある大人になり、たとえば会堂で聖書を読む年齢になった時、幼子だった時のことをマリアも人々も思い出すわけです。マリアは出来事に納得します。中田神父が暗い過去として封印した記憶とは違い、マリアが思い巡らした出来事はあとで思い返して納得する出来事・先で楽しみとなる出来事になったのでした。

私たちは人生の節目で記憶に刻む出来事を迎えます。何を記憶に刻むかは大切です。私のタイムカプセルは反面教師です。新成人を迎える方は「あとで思い返すのが楽しみ」そんな出来事をこれから重ねてください。マリアは幼子が生まれた時、「思い巡らす価値がある」そう思って出来事を納めました。その結果、救いの完成をマリアは見届けます。

場合によっては、一つを手に入れるために、一つを手放さなければならないかも知れません。その時のお手本はマリアです。マリアはイエスに繋がる出来事を残し、イエスに結びつかない出来事を手放しました。一つ手に入れるけれども、何かを捨てなければならない。その時はためらわずにイエスと結びつかないものを手放しましょう。これから権利と義務を手にして歩む新成人への、先輩からの言葉になればと思います。

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‥次の説教は‥‥
主の公現(マタイ2:1-12)
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ちょっとひとやすみ
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▼新型コロナウィルスはこの一年世界をどん底に落とした。よく言われる「どん底まで落ちたら上昇に変わる」そう信じたい。この一年でたくさんの人が命を落としている。神のもとに受け入れられ、2020年ならではの苦しみを慰めてくださると信じる。
▼2020年に自分はどん底だったか?いや、まだそこまでではない。地面を這う、そこまでの苦しみを受けてはいない。だからこの恵まれた状況を、今年は還元したい。それと、地を這う苦しみ痛みを分かってあげられなかったことを謝りたい。

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今週の1枚
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第706回目。新年明けましておめでとうございます。

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† 神に感謝 †
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