赤い太陽にキッス! 

旅日記、旬の花をパチリ!
ランチあちこち、スウィーツ大好きも書きます。
そうそう、 朝一番の太陽にキッスも・・・

わが町半田 3

2004年06月29日 15時58分50秒 | インポート
ここで知多半島を横断、一路半田へ。まず小栗風葉ゆかりの「美濃半」当主小栗忠彦に尾崎紅葉の手紙を拝見させてもらう。

小栗風葉が庭の青葡萄を食べてコレラになったときの師の気遺いと金をめぐる貴重な手紙である。

直情径行な江戸っ子紅葉の気質が良く出ている。由美子御母堂から妻に松華堂のお菓子。
 この日の半田は「蔵のまち雛祭」、作家秋月達郎たち市民による中埜半六邸保存運動の真っ最中だった。

雛の一組は忠彦の祖母北村家より。妻の金城、芸大の親友盛田(現村上)保子は盛田家から養子に人った半六の姪で、
ここで暮らしたことがあるそうだ。姪やら従兄弟やら養子の多い町である。

「そこまで来たら寄ってください」という小栗宏次愛知県立大教授のお誘いを受け、萬三(醸造業)で夫人のお点前を。伊藤忠興は商売柄、嘉永の名建築のすみずみ、特に受掛張りの壁づくりの手法に感嘆していた。
 打ち上げは、黒沢明が姿三四郎のロケの折食事した春扇楼末廣で雛祭り弁当。ここには小栗風葉を広める会の佐藤明夫、籾山有・綾子夫妻、ミツカン広報部の吉田稔
が待ち受けていた。秋月達郎も加わる宴席には、美人の誉れ高いご長女の豊橋工科大学学長夫人が里帰りしてのおもてなしだ。ご長男が近くわたしと大学で同僚となることが判明、
また当主は粉体力学の学者浅野信義である。
 いやあ午後一時に常滑に集合し、七時の電車で半田を発ったのだから目が回った。

なに!
それは酒の酔いだろうって? それではサヨウナラ。