彦根の城が聳える足元に、彦根藩の下屋敷である玄宮が建てられていた。その庭として、実にスケールの大きな回遊式大名庭園の楽々園が、造営された。
庭の中心となる魚躍沼と命名された池越しに、臨池閣を眺める。これが、彦根の藩主が客をもてなした最高に贅沢なしつらえらしい。背後に聳える天守閣も、実に象徴的だ。
この庭は、水が主役でありながら、何とも石組みがよい。七間橋のたもとから、鶴鳴渚を眺めれば、奥行きある池中の石組みに、ただ見惚れるばかりである。
鶴鳴渚は驚くべき程に巧みに造園されていて、岸辺の小路を三歩も歩けば、新しい展開が開けるように出来ている。この、知恵、配慮恐るべし。
大分、庭を回って、龍臥橋が近くなってきた。
庭園の小島へと渡る鑑月峯。その橋脚近くにも、見事な石が。
鶴鳴渚近くから、臨池閣を見渡す。たまたま、水面にお城が写ったのが、手柄だろうか。
鑑月峯裏手よりの、景色。庭としては、最も外れた部分でありながら、丁寧な造園がなされ流石である。
鑑月峯の頂点から眺めれば、見事な松と、それに答えるばかりの石組み。スケールの大きさと、歴史の重さを同時に感じさせる。
ほぼ、庭園内を一周したかと思い、龍臥橋より後ろを振り返れば、ここにも感興の尽きない世界が展開されている。
丹念にこの庭を見ていけば、どれほどの時間が必要なのか、想像することもできない。恐ろしいほどの裕さを感じさせる、素晴らしい庭であった。
庭の中心となる魚躍沼と命名された池越しに、臨池閣を眺める。これが、彦根の藩主が客をもてなした最高に贅沢なしつらえらしい。背後に聳える天守閣も、実に象徴的だ。
この庭は、水が主役でありながら、何とも石組みがよい。七間橋のたもとから、鶴鳴渚を眺めれば、奥行きある池中の石組みに、ただ見惚れるばかりである。
鶴鳴渚は驚くべき程に巧みに造園されていて、岸辺の小路を三歩も歩けば、新しい展開が開けるように出来ている。この、知恵、配慮恐るべし。
大分、庭を回って、龍臥橋が近くなってきた。
庭園の小島へと渡る鑑月峯。その橋脚近くにも、見事な石が。
鶴鳴渚近くから、臨池閣を見渡す。たまたま、水面にお城が写ったのが、手柄だろうか。
鑑月峯裏手よりの、景色。庭としては、最も外れた部分でありながら、丁寧な造園がなされ流石である。
鑑月峯の頂点から眺めれば、見事な松と、それに答えるばかりの石組み。スケールの大きさと、歴史の重さを同時に感じさせる。
ほぼ、庭園内を一周したかと思い、龍臥橋より後ろを振り返れば、ここにも感興の尽きない世界が展開されている。
丹念にこの庭を見ていけば、どれほどの時間が必要なのか、想像することもできない。恐ろしいほどの裕さを感じさせる、素晴らしい庭であった。