再開 私の色（２３４４）

　４０代の独身男性と話し合う機会があった。彼はブラック企業といわれるところで働いている。両親と住み、母親は軽い認知症だ、という。父親も体調がすぐれず、「両親の今後の世話が悩みだ」と、その男性は話す。

　確かに両親の介護をしていくことは大変なことだ。金銭面のほか、だれが世話をするか。その男性によれば、さらに認知症などが進めば、仕事をして看護をしなくてはならない、と深刻。

　両親などの介護は家族、特に子供がするのが通常だ。しかし核家族の弊害から、両親の世話を嫌がる子供たちが増えた、ともいえる。

　で、あればだれがその両親を世話するのか。行政が中心ではない。

　高齢者、弱者、病人らを、だれが世話をするのか。介護、死などをだれがケアしていくのか。