
昨年の9月、ここで
という記事を書いた。そこで紹介したのが『侍タイムスリッパー」だった。あの記事の後、ぐんぐん上映される映画館が増え、海外でも上映されるようになった。しかし、如何せん我が町では上映されるはずもなく・・・いつか地上波に出るのを待つしかないのかと思っていた。
それが地元唯一の映画館「オナリ座」にて上映が決まったことを知ったのは二月だ。最初は二月で終わりだったが、人気が上がり上映期間が延長されることになった。二月は映画館に足を運ぶ機会がとれず、残念だと思っていただけに、嬉しい知らせだった。
3月16日までの延長。ところが、延長されたことを知ると焦りが消えて、どんどん先延ばしになっていった。一日の中で上映される時間が日によって違うから、ぴったり自分の予定とあわないと行けない。カレンダーに最終日までの上映時間を書き込み、今日は行けるか?明日は行けるか?と確認していた。
とうとう、明日が最終だ。明日は予定があるから今日しかない!
12時30分開演。歩いていったら、ギリギリもいいところで、入ったら真っ暗闇、客席が見えない。後ろの近いところにそろりそろりと手を伸ばして座った。ギリギリは良くないね。照明がある時間に入るべきだと反省。
ところで、昨夜日本アカデミー賞を見ていたら、なんとこの『『侍タイムスリッパー』が最優秀作品賞になったではないか! しかも他の賞もいくつか貰っていた。見た瞬間、もしかして明日の映画館、久々に混むかもしれないと思った。
予想通り、いつもは数人ぐらいの映画館が沢山の人で埋まっていた。地元で最優秀賞の映画をしかもアカデミー賞発表のタイミングで見ることができるなんて、「オナリ座」さまさまだね♫
江戸末期から落雷を浴びて現代にタイムスリップしてしまう武士の話。現代でその武士が時代劇の斬られ役として自分の存在価値を見つけていくのだが、終盤に落雷に遭ったときの敵と現代で遭遇する。そこからの展開がすこぶる面白い。
そして一番の見せ場。対決シーン。殺陣の美しさ、凄味、空気を切る音、刀の反転する光、どれもが見応え十分だった。
息をのむというのはこういうことだと思った。つい手を握りしめていた。長い長い戦いシーン、目が離せない。これが拳銃と刀の戦いの見せ場の違いだろうな。
その場にいた監督とスタッフが微動だにせず見守っていただろうと想像する。
映画を見ていてこんなにも緊迫感を感じたことがあっただろうか。
ふたりの戦いを見ながら、知らず知らず涙がこぼれていた。
なんていい映画なんだ。時代劇ってこんなにもすごいものだったんだ。
見てよかった。足を運んで良かった。映画館っていいな・・・
本当はプライムビデオで3月21日(金)から見放題配信するって知っていた。だからどうしようかと迷ったりもした。でも、やっぱり映画館だよ。
そして二回目はプライムビデオで楽しもうっと♫
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます