ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

How to Become Clairvoyant / Robbie Robertson

2018年07月10日 | クラシック・ロック

 

How to Become Clairvoyant  / Robbie Robertson (2011)

元ザ・バンド(The Band)のロビー・ロバートソン(Robbie Robertson)による5枚目のアルバム。ザ・バンド時代は多くの曲を手掛けていたにも関わらず解散後は寡作で、あまり活動内容には詳しくないけれど裏方に回っていることが多いのかな。ソロ・キャリアもほとんど追ってこなかったので、アルバムを購入するのは初めて。外国ではどうか知らないが日本の音楽評論の中ではザ・バンド解散の戦犯みたく扱われることが多く、後のレヴォン(Levon Helm)らとの確執もあって、後追いの自分のような人間にも何となくダーティーなイメージが付いてしまっている。バンド解散の実情なんてそんな単純なものじゃないだろうに…。解散前最後の大仕事、映画「ラスト・ワルツ」はDVDでもCDでも所有しているが、映像ではえらく垢抜けたロビーがかっこよくて印象的だった。

このアルバムが気になったのは参加クレジットにあのトレント・レズナー(Trent Reznor)の名があったから。「え!ロビーとトレント?」というどうしても結びつかない2人が何をどうしたのか知りたくなった。ロビーの過去のソロ作品をほとんど知らないので、ある意味ニュートラルな状態で聴くことが出来たが、穏やかな冒頭からなかなか雰囲気があってかっこいい。意外にも彼のギターはあまり目立っていなくて、もともと派手な音色のギターではないが突出することなく曲に馴染んでいる。”歌えない”と揶揄され続けていたロビーの歌も声を張り上げるでもなく呟くように静かに歌っているが、曲調にも合っていてイイじゃないか、なかなか。

肝心のトレントだが、クレジットには”additional textures”としてある。これがプロデュース的な事なのか、何かを提供したのか、意味するところが全然分からないし、インストではあってもナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)的な世界観も音も特に感じられないのだが一体?…。その他にもクラプトン(Eric Clapton)やスティーヴ・ウィンウッド(Steve Winwood)を始めとする豪華なゲスト陣。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against The Machine)のトム・モレロ(Tom Morello)なんていう意外なところも。彼らしいトリッキーなギター音も聴けるが、おおよそかけ離れたスタイルのああいうギターがロビーも好きなのか(笑)。リズム隊には大御所御用達のピノ・パラディーノ(Pino Palladino)やベテラン、ジム・ケルトナー(Jim Keltner)の名前が。ゲストの活躍はさておき、なかなか雰囲気のあるいいアルバムだ。

オークションにて購入(¥468)

  • CD (2011/4/5)
  • Disc : 1
  • Format : CD, Import
  • Label : 429 Records
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あさの (2) @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2018年07月10日 | 岐阜県(岐阜)

JR岐阜駅の西、福住町にあるあんかけスパゲティ専門店「あさの」へ。そもそも土日休みで昼営業のみの店なのでなかなか行く機会も無いのだが、それにも増して階下と向かいにある少ない駐車場がいつもいっぱいで、泣く泣く諦めること既に数度。この日も満車だったが、たまたまいいタイミングで階下の駐車場から1台出たので車を滑り込ませる。階段を上がって店に入るとやはりほぼ満席の盛況ぶり。相変わらずの人気だなァ。ここは相席をさせないので、勘定に立った客の後に窓際の席を確保。元気で人当たりのいい若女将に「チキンレバー」をお願いした。腰の曲がった大女将も忙しそうに片づけで客席を動き回っている。後から見たら厨房の中には同じく腰の曲がった大旦那もご健在! お元気そうでなにより。窓から眺めていると、店前に車が停まっては諦めて立ち去ることが何度も。やはりみんな駐車場で苦労している様子だ。

注文してからはあまり待つことなく熱々の鉄板に盛られた「チキンレバー」が登場。濃く色付いた鶏レバーが沢山入っている。他にはしっかりと火が通ったベーコン2枚。こちら独特のハーバルな香りのソースがしっかり絡まった麺はもちろん軟らかめ。いわゆる胡椒辛い名古屋のあんかけソースとも違う味が旨い。レバーが入っているので風味も変わるのかなと思っていたが、ソースにレバーの風味が移っているわけではなく、あくまでもトッピングといった感じ。粉チーズを振りかけたりして美味しくいただいた。こちらではカスタマイズして自分独自のあんかけスパにする客もいる。びっくりしたのは上に何本かのっているだけの飾り的な”かいわれ大根”を「抜きで。」と注文している客が居たこと(苦笑)。もちろん店は気持ち良く引き受けてくれるのだが、そんなのどうでもいいような気も…。色んな人がいるもんだなァ。次に運良く入れたら「ピカタ」か「あさの特製(海老・目玉焼)」にしてみようかな。(勘定は¥780)

※残念ながら閉店されました(令和3年7月現在)

以前の記事はこちら

コーヒー&スパゲティの店 あさの

岐阜県岐阜市福住町1-14

 

( 岐阜 ぎふ あさの あさ乃 あんかけスパ あんかけスパゲッティー 餡かけスパ あんかけパスタ 餡かけパスタ 鉄板スパ ランチ スパゲッティー 大盛 デカ盛 )

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