ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

二十番 @名古屋市港区・築地口

2018年07月26日 | 名古屋(港区・南区・緑区)

あまり立ち寄ることのない名古屋市港区周辺まで足を延ばす。昔の遊郭の名残などを探索した後に昼食に向かったのは、地下鉄の築地口駅近くの中華料理屋「二十番」。創業は昭和46年(1971)だとか。あまり人通りの多くない日曜の昼に、こちらの店だけ次々と客が吸い込まれていくのを見て決めてみた。外看板に”自家製麺”と書いてあるのが気になる。店に入ると左右に並んだテーブル席は満席。年配の客が多い。給仕の女性に「1人。」と告げると相席ならと案内してもらえた。自分の後も相席での客入りが続き、すぐに待ちも出る盛況ぶり。凄い人気だなァ。麺が気になったので好物の「ワンタンメン」を注文。あらためて店内を見回すと「チャーハン」率がかなり高い。おっと、そうするべきだったかとメニューを見直してみると、ランチの「チャーハン・ラーメン」のセットがとても値打ちなようだ。

他の客の注文の他に出前注文も入っている様子。ビールでつまんでいる人も居るので提供はかなり混乱気味。どうも「チャーハン・ラーメン」以外の注文は後回しにされているようでかなり時間がかかっている。注文が前後するくらいは何とも思わないが、後客にどんどん配膳されるようになってくると話は別。給仕の女性も遅いと気付いていたので何も言わなかったが、「チャーハン・ラーメン」の羨ましいこと…(苦笑)。かなり待って自分よりも随分後に席に着いた向かいの相席客の「ラーメン」と同時に「ワンタンメン」が登場。見た目がラーメンとほとんど変わらないのが悔しい(笑)。それはさておき肝心の自家製麺は黄色みがかった中太麺。プリッとした歯応えで街の中華料理屋にしてはなかなかの麺。スープは濃いめの色、海苔と刻みネギが沢山入っている。ワンタンは薄皮でツルンとしたタイプ。具の少ないものが少ししか入っていないので、これなら普通のラーメンで十分、同額でチャーハンが付けばそちらにするよね、そりゃ。(勘定は¥700)

 


 

↓ マンションが並び立つ駅の東側の一角は、かつて「港陽園」と呼ばれた遊郭があった場所。開発されて名残の建物は多くないが、やや不規則な道路だったり、妓楼建築が残っていたりする。下は一等大きな建物(建築詳細不明)。モザイクタイルで装飾された1階部分はカフェーだったろう部分も。玄関上の屋号は「かもめ」。のちには下宿として使われたようだ。2階の欄干部分が広く、かつてはここから町の賑わいを見下ろしていただろうか。

 

 

↓ 他の場所にもそれらしき建物がいくつか残っていたが、こんな建物を見てかつての賑わいを想像する好事家はもうあまり居ないだろうナ。

 


 

 

中華料理 二十番 港店

愛知県名古屋市港区名港1-18-3

 

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コメント (2)
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