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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

丸万 (2) @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2018年05月18日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

店の前を通った時に漂う出汁の香りにつられて「丸万」へ。この日柳ヶ瀬商店街では「サンデー・ビルヂング・マーケット(通称:サンビル)」が開催されていたので結構な人出。以前は弥生町の方まで店は出ていなかったが、出店者が増えたのか、この日はこちらの方まで店が並んでいた。今だって日によっては閑散として空き地も目立つ商店街だが、こうして若い人達が集まるのはとてもいい傾向じゃないだろうか。店に入ってもほぼ満席の盛況で衝立のある座席には座った人の頭が並んでいた。一番奥の席にだけひとつ空きがあったので着席。壁に掲げられた「懐古」「追取」の迫力ある文字が見える。この日は「チャーシュー麺」を注文。

しばらくして濃い色のスープの「チャーシュー麺」が運ばれる。旨そうな水面にはチャーシュー、細メンマ、ピンクの縁の蒲鉾、そして刻みネギ。チャーシューの切りは小さいが沢山のっている。噛み応えがあるタイプ。麺はかなりの細麺で縮れはあまりない。スープの色は濃くても角は立っておらず、あくまで優しい味わい。好きだなァ、ここのスープ。食べ終わった後に丼ぶりに残ったスープをついつい、もうひと口、もうひと口とレンゲですくってしまう。旨かった。次は「ワンタン麺」か、夏のみの「冷やし中華」を頼んでみようかな。(勘定は¥650)

※令和3年8月8日を以って閉店されました。

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↓ 人出の集まるイベントの効果は素晴らしいが、そうは言ってもどんどん空き地化が進む商店街の内部。やはりこういう小路は消えていく運命に。 

 

 

 


 

 

和風中華そば 丸万

岐阜県岐阜市弥生町5

 

( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 柳ヶ瀬商店街 まるまん マルマン ラーメン 中華そば 天ぷら中華 サンビル サンデービルディングマーケット 閉店 廃業 )

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あじろ亭 (3) @岐阜県岐阜市

2018年05月11日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

久々に岐阜市の伊奈波神社参道にある創業明治40年(1907)の洋食屋「あじろ亭」へ。近所を散歩して街のところどころに見つかる歴史あるものに目を向けつつ、開店時間を待って店の中へ入り、テーブル席に腰を下ろす。給仕の女性が1人。女将さんの姿は見当たらなかったが、厨房にも2人居るようなので跡継ぎでも出来たのだろうか。この日はわざわざバスに乗ってやって来たので「ビール」と「メンチボール」を注文した。お通しは大根と人参のなます。ビールはキリンラガーの大瓶。ビールにはひじきの小鉢も付いてきた。昼一の極上の1杯を呑み干しゆっくりとした時間を過ごす。相変わらずBGMも無い静かな空間が貴重だ(なので厨房の声まで丸聞こえだが・笑)。しばらくして2組の後客が入ってきたが、みな落ち着いた年齢で、会話も声を落としているのでいい感じ。

しばらくして「メンチボール」が運ばれた。自分の経験からいくと古い洋食屋で「メンチボール」というのは大抵、今で言う”ハンバーグ”のこと。逆に「ハンバーグ」と名付けられていると目玉焼きがのせられている事が多い。作り方が違うのかどうか知らないが何だか面白い。自分の浅い経験から言うと「メンチボール」の方が玉ねぎなどの繋ぎが少ないものが多いような気がするが…。こちらの「メンチボール」は付け合わせが豪華。インゲン、タケノコ、カボチャ、ニンジン、ズッキーニ、ジャガイモ、レンコンと多彩な野菜がソテーされている。古い洋食屋の「メンチボール」はしっかりと肉の詰まったタイプのものが多いが、こちらは軽い感じのもの。ソテーされた玉ねぎののった優しい味のデミグラスソースで味付けされている。各テーブルに用意されている瓶に入った淡い茶色のソースも基本は同じものかしらん。独特のコクと酸味があって旨い。ビールを呑みながらゆっくりとやっつけた。老舗洋食屋をこんな風に使うと何となく贅沢な気分。(勘定は¥1,500)

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↓ 店のはす向かいに建つ建物(建築詳細不明)。今まで気付かずにいたが、表だけ洋風なのは以前何かの商店だったのだろうか。

 

↓ 前を通る度に写真を撮ってしまう存在感抜群の「石原美術(旧・日下部合資会社事務所)」(大正2年・1912・建築)。「石原美術」の看板が外されていたが…。

 

 

↓ 近くの通りの路地に入っていくとこんな風情のある建物がまだあちらこちらに見つかる。こちらは「御料理・徳廣」(建築詳細不明)

 

↓ 古い建物にあった玄関灯。昔の建物に付属するこういった照明器具は多くが1点物や少数生産物で、どれも本当に個性的で素敵だ。

↓ 登録有形文化財にも指定されている「松喜(旧・松喜仏壇店)」(明治44年・1911・建造のち増改築)。今はもう商店としてはやっていない様子。

 

 


 

 

欧風料理 あじろ亭

岐阜県岐阜市伊奈波通1-65

 

( 岐阜 ぎふ いなば神社 あじろてい 洋食 洋風料理 欧風料理 ミヤビヤ ミヤベヤ 高等ライス 老舗 近代建築 国登録有形文化財 )

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植東 @岐阜県岐阜市

2018年03月25日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

先日「梅まつり」が行われた岐阜市の梅林公園。さすがにその日は人出が多く、公園内も屋台が沢山出て賑やかだった。その時はあまりの人出に素通りしただけだったのだが、もう一度公園に行ってみる。前週と違い人の数は減り落ち着いた感じ。それでも天気が良く、花を愛でる人達や家族連れで賑わっている。田楽で有名な「植東」の前まで行ってみると緋毛氈(ひもうせん)が敷かれた席が作ってあり、外でも田楽を楽しめるようだ。ちょうど営業開始時間だったので「豆腐でんがく」と「酒(白龍・純米)」の食券を買う。「どちらでお召し上がりになりますか?」と訊かれたので券売のすぐ前の席でいただくことにした。

売り子は女子高校生のアルバイト3名。他にも調理服を着た男性店員が沢山。後からも次々と客がやってきて、思い思いの席に着いて出来上がりを待ち始めた。親に連れられた子供達は非日常の飲食スペースに興奮気味だ。しばらくして田楽箱に入った「豆腐でんがく」と酒が運ばれた。酒は冷蔵の1合小瓶。「豆腐でんがく」は全部で5本。3本が赤味噌で2本が白味噌。木の芽が1枚のっている。手に取って見るとなんのことはない、1本の両面にそれぞれ赤味噌と白味噌が塗られているのだった。熱々を口に入れる。赤味噌の風味と白味噌の甘さ、両方が混じり合うのだが、これがなかなかいい。すぐに冷たいのを猪口でキュッと。旨い旨い。山椒をもらって振りかけたりして楽しんだ。日差しが暖かく、のんびりとした雰囲気もごちそう。見上げると(種類は全然分からないが)白い梅の花と、桜もちらほらと咲き始めていた。次はちゃんと店の中でもいただこう。(勘定は¥1,050)

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↓ 梅林公園内には蒸気機関車「D51-470」(昭和15年・1940・製造)が展示してある。園内の桜の老木もだんだんと桃色に。

 

↓ 金竜町の「梅林湯」(建築詳細不明)。味のある建物。いつ頃まで営業していたのだろう。

 

 


 

 

植東

岐阜県岐阜市梅林4

 

( 岐阜 ぎふ 梅林公園 ばいりん公園 うえとう 田楽 でんがく とうふ田楽 いも田楽 芋でんがく おでん 菜めし 菜飯 花見 銭湯 )

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更科 (4) @岐阜県岐阜市

2018年03月05日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

結局いつも”冷やしたぬき”ばかり注文してしまう岐阜市の老舗「更科」。せっかく寒いのでたまには温かいものを注文してみようと寄ってみた。この日は消防本部側の入口から中へ。夕方までの通し営業のこちら、伺ったのは3時過ぎだったのでさすがに先客は2名のみ。給仕の女性達も昼時とちがってのんびりとしていて店内は緩い雰囲気。こういう雰囲気だと一杯やりたくなるが、残念ながらこちらに酒は無し。さっそく「みそにこみうどん」の玉子入りをお願いした。

テレビの音をBGMに、店内の古い木製金文字看板などを眺めて待つ。しばらくして蓋付きの土鍋でうどんが運ばれた。熱いので給仕の女性が開けてくれる。グツグツと煮立った「みそにこみうどん」はいい香りと湯気が立ち昇っていた。つゆは出汁の風味より味噌の味が強め。麺を手繰ると平打ちで、乾麺のような食感がある独特なもの。ちょっと他とは違う感じでつゆとしっかり絡んで旨い。具材はねぎ、揚げ、そして豚バラ肉。とん水に盛ったひと口毎に七色(七味唐辛子)を振ったり、玉子を潰して入れたりして楽しんだ。次から迷うことになったゾ。(勘定は¥870)

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信州そば 更科

岐阜県岐阜市京町3-4

 

( 岐阜 ぎふ さらしな そば更科 冷したぬき ひやしたぬき 冷やしたぬき 天かす 蕎麦 そば ソバ 味噌煮込み 味噌煮込みうどん ソウルフード にごみ みそにごみ ) 

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田なかや @岐阜県岐阜市

2018年02月21日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

さて何を食べようかと思案していた休日の昼。この日は公共交通機関を使って柳ヶ瀬まで来ていたので、鰻なんてどうだろうと西柳ヶ瀬の「田なかや」へ。こちら、店のイーゼル看板にも鰻の他色々な酒肴が載っているので、前から酒が呑める時に入ってみたかったのだ。黄色い暖簾をくぐって中に入ると、まだ店はこれから本格的に始動といった雰囲気で、先客はまだ配膳されていない4人連れの家族2組。土間にテーブル席が4つ程と小上がり席だけなのでテーブル席のひとつに座らせてもらった。上からぶら下がっている裸電球(LEDだけど)の光が昔ながらの鰻屋の雰囲気を醸し出している。

給仕の女将さんにまずは日本酒(剣菱)をお願いする。石油ストーブの上のやかんで燗をつけてくれる。そして袴を履いた徳利で運ばれた。酒肴は沢山あってもまずは鰻関係でと「きも焼」をお願いする。女将さんが調理場に「きも焼出来ますか?」と尋ねてOKが出た。少々時間がかかるとのこと。もちろん承知。木枠のガラス窓で囲われた焼き場では若い衆が蒲焼の準備をしているようだ。そのうちに後客が続々と入ってきてすぐに満席に。自分の前にも相席の男性2人。もちろんすぐに後客の注文が殺到することは目に見えていたので、ゆっくり盃を傾ける方針を急遽変更し、”長っ尻(ながっちり)”は避けてすぐさま表に出ていた”特別ランチメニュー”の「うなぎ丼」をお願いしておいた(後客の注文を聞いていると”ランチ”と言わないと普通の「うなぎ丼」になるようです)。案の定、自分の後の客は何を注文しても「時間がかかりますよ。」と完全に”お預け状態”で何も出てこない。女将さんは少なくとも5組の客に「すいません、いっぱいで。」と断りを入れていた。

しばらく待って「きも焼」が登場。肝に包丁が入れてあり意外と数が多く気持ちが小躍りする。たれでしっかりと焼かれていて焦げ目も少し。でも柔らかく焼かれていて、めっぽう旨い。そして酒を…、至福。目の前の相席客は自分と同じように酒を頼み「きも焼」も頼んでいたが(断られていた…)”お預け中”で申し訳ない(心はニコニコだった・笑)。ゆっくりと「きも焼」をやっつけて更に待ち、やっと「うなぎ丼(※ランチ仕様)」が登場。ちゃんと肝の入った吸物と玉子焼き、そして浅漬が添えられている。なかなか素晴らしい。蓋付きの丼ぶりに入っていて、三河一色産だという鰻は3切れ。じっくりと火が入れられているようで、ふわっとした口当たり。これも旨い。たれは多めで、ご飯の量は酒呑みには丁度いいくらい。痺れるくらいの山椒を振ったりもして美味しくいただいた。席を立った時に焼き場のまな板をチラッと見たが、古い店らしくその場で裂いて焼いている様子。これはまだまだ時間がかかるだろうナ…。本来鰻屋で待つのは当り前のはずだがファスト・フード全盛の昨今ではそうもいかないようで、他の客がかなり焦れているのが分かる。まだ客が入ってくるかもしれないのですぐに勘定してもらい、結局一番に店を出た。(勘定は¥1,500/丼、¥600/きも焼、¥500/酒)

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田なかや

岐阜県岐阜市柳ヶ瀬通5-13

 

( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 やながせ 西柳ヶ瀬 柳ヶ瀬商店街 田中屋 たなかや たなか屋 うなぎ ウナギ 鰻 鰻丼 うな丼 ひつまぶし 和食 刺身 )

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虎屋本店 (2) @岐阜県岐阜市

2018年02月17日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

岐阜では最も歴史ある和菓子屋のひとつ、金園町の通り沿いにある「虎屋本店(とらや本店)」(創業嘉永元年・1846)に寄る。車をすぐそばの駐車場に停め店へ。店先には「さくら餅」「うぐいす餅」と書かれている。立春は過ぎたもののまだまだ寒いが、和菓子の世界ではもう暦通り春だな。ガラスショーケースに並んだ菓子や、テーブルに置かれた菓子、それに横の棚にもある沢山の菓子を順に眺めて迷う。この日選んだのは「ふやきせんべい」「名菓つれずれ」「うぐいす餅」「さくら餅」「栗もなか」の5種。いつも箱買いせずバラバラで申し訳ないが、和菓子屋では基本的にどんな菓子でも1個から嫌な顔ひとつせず売って下さるので、どうしても色々手を出してしまう。

持ち帰って日を分けて煎茶や抹茶でいただく。「ふやきせんべい」には土筆の絵が描かれていた。ここにも春が。パリッとしていてほんのり甘い。「つれずれ」は「ふやきせんべい」のような白い皮で黒糖餡が挟んである。上には菊の御紋。こちらの皮はしっとりとしていて柔らかく、口に入れてもねっとりとした食感。黒糖の強い甘み。「うぐいす餅」は羽二重餅のような肌理の細かい柔らかい生地の中にしっかりとした粒の小豆餡が入っている。きな粉が表面に振られていてその微かな香りもいい。「さくら餅」は葉っぱでくるんだオーソドックスな味。でも昔はこういう味が全然好きじゃなかった。歳をとって変われば変わるものだ。「栗もなか」は中に栗の粒が丸っと入っていて、最中種(皮)も栗の形。栗の風味をまわりのこし餡が引き立てていて旨い。昼、夜と美味しいお茶の時間。(勘定は全¥800程/各種)

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虎屋本店 (とらや本店)

岐阜県岐阜市金園町4-23

 

( 岐阜 ぎふ 虎屋 とらや 虎や とらやほんてん 羊羹 和菓子 明治天皇 献上 御菓子処 最中 もなか カステラ 老舗 銘菓 桜餅 鶯餅 )

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千代菊 @岐阜県羽島市

2018年01月15日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

平日に羽島市に居たので、ちょっと寄り道をして「千代菊」へ。創業は元文3年(1738)。300年近くの歴史があるという凄い蔵だ。蔵があるのはいくつか古い建物が残る細い通り。以前に少しウロウロしたことがあるが、蔵に入るのは初めて。車を停めて趣のある建物の中へ。木戸を開けて中に入ると商品の置いてあるスペースはさほど大きくない。訪問したのは初冬だったのでまだ”ひやおろし”の瓶も並んでいた。他には樽酒や、酒造米毎にラベルを付けた「いぬとあきたこまち」「ねこと朝日米」「うさぎと山田錦」「すずめと雄町」という面白いシリーズが並んでいる。昔ながらの、というイメージが強い酒造だったので意外。この日選んだのは「新米新酒」の4合瓶。

家に帰って封を開ける。新酒だけあってすっきりとしたくち。香りは強くなくやや大人しい感じ。あまり過剰に香る酒は苦手なのでちょうどいい。原料米は岐阜県産の「あきたこまち」の新米だとか。もちろん通常の千代菊と比べるとすっきりとして呑み易いので次々と杯を重ねてしまう。この日合わせた酒肴は何だったか忘れてしまったが、ついつい一晩でほとんど空けてしまった(汗)。(勘定失念)

 

千代菊株式会社

岐阜県羽島市竹鼻町2733

 

( 羽島 はしま 岐阜羽島 酒造 酒蔵 千代菊酒造 ちよぎく 冷やおろし 新酒 樽酒 )

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虎屋 (2) (安江製菓) @岐阜県岐阜市

2018年01月05日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

岐阜市の柳ヶ瀬商店街にある創業が昭和4年(1929)という和菓子屋「虎屋」。栗きんとんや麩菓子で何度も楽しませてもらっている店だが、いつも店頭の台の上に並べられている菓子の中に見慣れない物を発見。何ともおどろおどろしい「死神あられ」の文字とイラスト。老舗和菓子屋にそぐわないそのパッケージには「!」とうCAUTIONマークまで(笑)。つい手に取ってしまった。女将さんに「珍しいですね」と告げると「どうしてこんなの作るんでしょうねー(笑)」と満面の笑顔。興味本位でひとつ買ってみた。

帰ってパッケージをひっくり返すと、さすがに「虎屋」製ではなく、清本町の「安江製菓」が作っているそうだ。世界で最も辛い唐辛子に認定されたこともある「キャロライナ・リーパー」という品種の唐辛子を使用しているのだとか。この製菓会社も65年もの歴史があるらしいが、開発したのは一番若い社員だとのこと。製造時にはゴーグルとマスク、手袋が必須だというから穏やかでない。まずはひとつだけ口に入れてみる。カリッと砕いてみると…、何のことはない、ちょっと辛いあられ。…いや、いやいや…、すぐにジーンと辛味が広がってくる。オォ、辛いっ。息をして空気を吸う度に辛さが増してくる。イタイ、イタイ…(涙)。嫌な辛さじゃなく、スキっとした辛さなので悪くないが、2つ、3つと口に入れる気にはならない。息子にも食べさせたが、自分と違って辛いものが得意ではないので1つであえなくギブアップ。自分はその後だんだんと食べられるようになり、ちょっと刺激がクセにもなって(笑)、かなり日にちはかかったが完食した。コレ結構話題にもなっているようだ。それにしてもなぜこれが虎屋に?(勘定は¥160/袋)

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虎屋

岐阜県岐阜市日ノ出町2-16

 

( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 柳ケ瀬 やながせ 柳ヶ瀬商店街 日ノ出町商店街 とらや 和菓子司 御菓子処 やすえのおかき 安江製菓 しにがみあられ )

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小塩屋 (3) @岐阜県岐阜市

2017年12月30日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

雨の降った平日の昼前、岐阜市菊地町の人気食堂「小塩屋」の開店時間に合わせて訪問。横の駐車場に車を停めて、少しだけ開店時間になるのを待つ。定時になってよしっと車を出て暖簾をくぐると…なぜか先客が4名も(苦笑)。いったいいつから居たんだ…。いつもの店頭のおすすめ表示もなく、店の中にもあまり紙短冊の品書きが下がっていなかったので、珍しく多くない選択肢の中から「カキフライ定食」を注文する。よく見ると奥のテーブルではお母さんが本日のおすすめをホワイトボードに書いている真っ最中。そうか、これからだったか…。ちなみに本日のおすすめの中には「メバルバジルオイル焼き+ヒレカツ」なんてエキセントリックなものも。攻めてるなァ(笑)。いつにも増して電話注文が多いようなのは雨が降っているからかな。ここは厨房も給仕も女性がほとんどなので、相変わらず厨房付近はあーだこーだと大騒ぎだ。

しばらくして運ばれた「カキフライ定食」にはなかなかのサイズのカキフライが5個。それに根菜と菜っ葉の煮物の鉢、味噌汁に漬物が付く。ご飯は”中”でお願いしたが、大きめのご飯茶碗にたっぷり。次は”小”でもいいかも。カキフライに付いているタルタルソースが市販のもののように重くなくイイ感じ。旨い。つけ合わせのキャベツの千切りやトマト、きゅうりにもこのタルタルソースを絡ませる。味噌汁が豚汁のような風味で、これでまたご飯も進んでいく。お腹いっぱいで満足。次々と入ってくる客に席を譲ろうと席を立つが、その時ちょうど隣の女性客のテーブルに運ばれた「カレーライス定食」には、チキンカツも付いて、更に味噌汁か小ラーメンを選択出来るという凄いもの。カキフライも旨かったが、今日の正解はこちらだったか。でも、おばさん、それ本当に全部食べるの?(笑) (勘定は¥850)

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小塩屋

岐阜県岐阜市菊地町1-1

 

( 岐阜 ぎふ おじおや おじお屋 大衆食堂 麺類食堂 ランチ 定食 洋食 中華そば 昼飲み 昼呑み )

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東亭 (2) @岐阜県岐阜市

2017年12月27日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

夕闇迫る岐阜市今町の「東亭」へ。創業は明治中頃で現在4代目という貴重な”百年食堂”だ。煌々と照明が灯って「営業中」の看板も出ていたので2階へ上がっていくものの、ドアは閉まっている。すると「すいません」と気付いた主人が奥から出てきた。もちろん先客はゼロなのになぜかもう調理が進んでいる。どうもすでに出前の電話が入っていて開店前から忙しかったようだ。実際にまた次の電話注文が入っていた。テーブル席に座って寡黙な女将に、決め打ちしていた「中華そば」を注文した。

しばらくして運ばれた「中華そば」は、銘の入った丼ぶりで運ばれた。細かい刻み葱と蒲鉾、チャーシューとメンマがのっている。最初から胡椒が振ってあるのが”らしい”。出汁は煮干し、利尻昆布、ムロ節から引いているとのこと。見た目から優しい味のスープかと思いきや、ビッと塩分強め。メンマにもしっかりと濃い味が付いているので余計にスープが濃く感じる。さすがにこれだと飲み干せない。麺は細麺。カレンダーが岐阜市ではお馴染みの「桔梗屋」だったので、たぶんそこだろう。チャーシューは噛み応えのあるタイプ。スルッと完食。130年前も前という創業当時に中華そばはまだ無かったかもしれないが、昔からこの店に伝わる中華そばがこれと同じで、それを味わうことが出来たのだとしたら感慨深い。(勘定は¥400)

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↓ 大工町の「市立岐阜小学校」の南に建つ、洋館もある「旧・青木医院」(建築詳細不明)。下見板張りで上げ下げ窓。軒下の意匠も洒落ている。人気が無く、現在の用途は不明。

 

 

 


 

 

東亭

岐阜県岐阜市今町3-18

 

( 岐阜 ぎふ あずまてい 東亭食堂 お食事処 ラーメン 中華そば 中華ソバ カツ丼 あんかけかつ丼 百年食堂 麺類食堂 大衆食堂 近代建築 都市景観重要建築物 )

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