2月に入ると園内に植えてある色々な種類の梅が咲き始める岐阜市の梅林公園。特に花を愛でるのが好きという訳ではなくどちらかというと”団子”だし、園内は梅の木が乱立しているので風情はあまり感じられないが、何やかんや言ってほぼ毎年訪れている。一番賑わう「ぎふ梅まつり」の土日を避け、翌週に立ち寄ってみた。園内を見て回った後に向かったのは、この時期になると露天に席を設けて田楽を頂くことの出来る「植東」へ。もう外の売場の前には数人の客が田楽を買うのを待っているが、杓子定規に11時きっかりからしか注文を受け付けないとのこと。「あと1分で…。」なんて言ってないで勘定くらい先にやり始めれば良さそうなものだけれど…。11時になり、やっと注文を受付け。「日本酒 熱燗 一合」と、「つぶ貝でんがく 3本」、それに「味噌おでん」をお願いした。
席の場所を告げるとそちらまで持って来てくれる(故に席の確保が先)。この時期だけバイトの若い子を何人も雇っているが、色々と手際が悪いのは仕方がない。あーだこーだと色々あった後に盆にのった「ねのひ」の1合瓶と猪口、それに「味噌おでん」が運ばれた。おでんはごぼ天とこんにゃく2つの計3本(写真上右)。濃い味噌だれがかかっており、練り辛子が添えてある。暖かくなってきた日差しを浴びつつ、周りの賑やかな雰囲気の中いただく酒はやっぱり旨い。後から運ばれた「つぶ貝でんがく」は4粒づつ串に刺さったものが3本。こちらも田楽なので基本は味噌味なのだが、おでんとは違って味付けはちょっと薄め。クニュッとしたしっかりめの歯応えで旨い。杯を重ねていると、おでんの皿が空いた途端にバイトの子が皿を下げに来た。回転のためにそうしろと言われているのだと思うが、まだ食べたり呑んだししている最中にやられるのは気分のいいものではない。ましてや勝手に1合瓶を持ち上げ、中に残っているかどうか振って確かめたのは不作法でいただけない。まだ座って10分も経っていないのに…。(勘定は¥1,560)
↓ 日が射したり曇ったりの天気。さすがに先週ほどではないだろうが、それでもなかなかの人出。落ち始めた花の写真を撮っていたら脚にたっぷりの花粉を蓄えた蜂が(写真下3枚目)。
料理旅館 翠々園 植東
岐阜県岐阜市梅林4
( 岐阜 ぎふ 梅林公園 ばいりん公園 うえとう 田楽 でんがく とうふ田楽 いも田楽 芋でんがく おでん 菜めし 菜飯 花見 岐阜梅まつり )
以前はタニシの田楽だったんですが、タニシが手に入らなくなったので、ツブ貝にしたんですね。
タニシの田楽はこの地方の郷土食でしたが、もはや食べられなくなりました。
昔はスーパーの魚売り場にも、当たり前に茹でタニシが売っていたものですが…。
そのころからこんな情景があったかしらと拝見しました。
植東の座敷に上がって田楽を食べた記憶しかありません。
岐阜梅林は駐車場がないのでしたね。
流行るからと言ってまだ食べている最中にお皿を下げては不愉快ですね。
こんなことをしていると植東も評判を落とすのではないかと気にかかります。
田楽と言えばかさ神神社の前の「岩井屋」へも毎年行きましたがよく混んでおいしいのですが駐車場が狭く、入りくいのであきらめて帰ってきたこともありました。
そろそろ木の芽田楽のシーズンですね。
>タニシ
本当に見なくなりましたねー。田楽の店でも最近は品書きから消してしまった店も少なくありません。
まだ残っている店はあるのかな。若い頃はよく親父が食べているのを”食べさせられ”ましたが、
正直これの何が旨いんだろうと思っていました(笑)。日本酒を呑むようになった今こそいただきたい
味ですね。残念です。
>こんな情景
若い頃は梅林公園なんて全く興味が無かったので(笑)、いつ頃から外でやるようになったかは
知りませんが、少し暖かくなって春を迎える気分でいただく露天の酒はいいものです。
>「岩井屋」
あそこも混み合いますもんね。なぜあそこがあんな人気スポットなのかいまだによく分かりませんが、
あのいびつな駐車場で諦めてしまうお気持ち、よく分かります。
>木の芽
うちは有難いことに庭に1本だけ山椒の木があるのですが大好物なので、毎年”木の芽”を摘んだり
実を乾燥させてストックしてミルで挽いていただいています。芽が出てくるとワクワクします。
ご存じ犬山の老舗「松野屋」には3~4年ほど前までタニシはありましたね。いまではメニュー落ちしてますが。
>「松野屋」
松野屋もそんなに前から消えているんですね。私が行ったのはずいぶん前の改装前だったので
あったはずですが記憶にはありません。そういえば最近は田んぼでも用水でもカエルと
オタマジャクシばっかりでタニシって見ないような…。