ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

あじろ亭 (4) @岐阜県岐阜市

2019年04月04日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

未確認の情報だが、名古屋の円頓寺商店街にある老舗洋食店「勝利亭」が近々閉店するかもしれないのだという(間違った情報でありますように…)。日露戦争の勝利にちなんで名付けられたという店名が歴史を感じさせるこの名店だが、最近は不定休になり夜の営業もほとんどなかったりして、店前まで行っては振られることも多く、足が遠のいている。そんな創業110年を誇る店と同じく、112年もの歴史がある岐阜市の洋食屋「あじろ亭」へ(両者に共通するのは東海地方にわずかに残る料理「ミヤビヤ(こちらではミヤベヤ)」)。雨が降りそうな空の下、バス停から店まで歩いて行く。まだ早い時間だったが、店に入ると先客は1名。奥のテーブル席に座りメニューを眺めた。最初はビールでも呑もうと思っていたが、気分が変わってご飯物をと「オムライス」を注文した。この日給仕をやっていたのは年配の男性。

まずはいつものように大根やらのピクルスの小皿が運ばれ、後から「オムライス」が登場。給仕男性が「うちで作っているソースです。よかったら使って下さい。」とソースの瓶を添えていった。このソースはテーブルにも置いてあったので前にも味見をしたことがある。「うち」という言い方が血縁を想像させる。ひょっとしてご子息だろうか。調理は別の女性のようなので先行きは分からないが、この店にはなんとか続いて欲しいものだと思う。白い平皿に盛られた「オムライス」は薄焼き玉子タイプでライスをきれいに覆っている感じ。同じ皿にはちょこんとサニーレタスが添えられている。ライスは色付いているが味付けはごく薄め。中にはブロッコリー、マッシュルーム、玉ねぎ、ハムなどが見える。ブロッコリーって珍しいナ。勧められたソースを少したらしてみた。ソースは酸味が強めのもので、大雑把に言うと”焼肉のたれ”のような味の組立のもの。淡い味付けのオムライスに使うといい感じになる。このソース前提の薄味なんだろう。旨かった。(勘定は¥700)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

この後の記事はこちら (5)(6

 

欧風料理 あじろ亭

岐阜県岐阜市伊奈波通1-65

 

( 岐阜 ぎふ いなば神社 あじろてい 洋食 洋風料理 欧風料理 ミヤビヤ ミヤベヤ 高等ライス 老舗 100年食堂 勝利亭 閉店 廃業 )


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 寿命そば @滋賀県犬上郡多賀町 | トップ | 気晴亭 @名古屋市中区・鶴舞 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あじろ亭 (ゆめ未来)
2019-04-04 19:03:33
ハリーさん、こんばんは。
昨日、岐阜市の桜を訪ねてふらふらしたついでに、お昼は「あじろ亭」に行ってきました。

牡蠣フライは、もうおしまいだろうと思い、エビフライを考えていました。
メニューの一番初めで見つけました。
やたら親切なおばちゃんが見えませんでしたか。
ハリーさんが、おっしゃっていた自家製ソースをかけていただいて下さいと奨めたのが、このおばちゃん。 やたら親切な方でした。
このソースでいただいたら本当に美味しかったです。 美味しいソースですね。

使いやすい洋食屋さんは、なかなか見つかりません。
ながく営業されることを、ぼくも願っています。

近くの松花堂で桜もちを買って帰りました。

伊奈波通は、枝垂れ桜が満開でした。

返信する
Unknown (ハリー)
2019-04-04 23:38:08
ゆめ未来さん、こんにちは。

>親切なおばちゃん

覚えるほど通っている訳ではありませんが、最近お見かけしていない女将さん以外は
なぜかいつも違う方のような気がするんですよね(同じ人だったりして)。

>ながく営業されることを

「三河亭」がフェードアウトしてしまいましたから、岐阜市内で戦前からの洋食屋って
もうここぐらいしか思い当たりません。少しでも長く存続して欲しいものです。

>松花堂で桜餅

いいですねー。あの店の凛とした雰囲気が大好きです。
返信する

コメントを投稿

岐阜県(岐阜・老舗)」カテゴリの最新記事