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河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

運動器科学会備忘録

2011-07-10 | 研究・講演
記憶の新しいうちに備忘録を書いておく。
結構今後の参考になりそうな新しい知識が多かった。

機器展示では竹井機器工業がスマートトレーナーという新しいリハ機器を発売して展示してあったが、その宣伝文句で
『世界初! 脚のフルコンセントリックトレーニング』
とあるのは明らかに事実誤認である。

先頃、我々はCKCの運動訓練器で特許を取得したが、その訓練器でもフルコンセントリックは盛り込まれている。
この特許は2000年に出願したものだから10年以上前に我々はそういった機能も考えていたのである。
と言うより我々が考えたのはIsokinetic CKC運動が行える訓練機なので、コンセンエキセンでもコンセンコンセンでもエキセンエキセンでも何でも可能である。
Isokineticでは設定するのはフットプレートの移動するスピードだけなので、そのフットプレートを蹴ろうが引っ張ろうが自由に運動が行えるのである。

ただ、惜しむらくは私が考えたこの訓練器は未だ商品化の目処が立っていないことである。


さて、備忘録である。

ROAD プロジェクト

変形性膝関節症の悪化要因
メカニカルファクター
認知症
喫煙
メタボ

PGC-1α
運動療法で増える(Nature)

運動療法が有効である理由
ダイナミックなスタビライザーとしての筋力増強(アンドリアッキー教授の理論)
膝内反モーメントの減少
Quad減少Ham維持

足底板は日本発 戸祭先生開発
北大の安田先生がバイオメカ的理論付け

戸田先生のバンデージ付き足底板
距骨下関節の安定

膝痛の有症者800万人、TKA 7万人
残りの99パーセントが運動療法を行う

中川志郎
生理的寿命
生態的寿命
社会的寿命

膝OAにおける膝屈曲は合目的的
腰が曲がり足関節拘縮

サルコペニア Sarcopenia
加齢性筋肉減少症
虚弱 Fraility

75歳以上の後期高齢者が急増する
高齢者の高齢化

免疫炎症性変化
IL-1, IL-6, TNF-α
ホルモン減少
代謝(インシュリン感受性)低下
栄養低下

スクリーニング
EWGSOP サルコペニア アルゴリズム
65歳以上 まず歩行スピードを調べる 0.8m/s が分かれ目
次に握力を調べる
これが低ければサルコペニア

まず歩行スピードを見るところが画期的

握力などを4分画する
17kg,19kg,22kgが境目

下腿三頭筋周囲計
31cm,32cm

ロイシン(必須アミノ酸)
ビタミンD 筋力アップ
投与によって歩行スピードアップ

preffered walking speed:後期高齢者は分散が大きく歩行不安定なのでこれを指標にする
maximum walking speed:前期高齢者はこちらが指標として有効

神経障害性疼痛

TRPV1
Ca2+チャンネル
TTX テトロドトキシン

1993 McLachlan EM Nature
交感神経

TENS 下降性疼痛抑制系 セロトニン系

運動の効果を見る指標
尿中 μCTX-II II型コラーゲン分解産物
関節液中 IL-10
Arthritis Rheumatology & Therapy, 2010 12 R126


肉離れは腱断裂
大腿二頭筋長頭が最も損傷されやすい

歳を取ると下の方を痛める(膝とかアキレス腱)

I型は血管損傷で早く治る
II型は腱の部分断裂
III型は腱の付着部の広範な断裂で時には手術も検討する