今日は午後からフェルメールのリピーターさん教室。そんな訳で、それまでは陸前高田の仕込みになるが、段々と終わりが近づいている・・・って気になる自分と、一体どんな感じで、後何日掛かるの?って不安な自分がいるのね・・・。
理由は簡単で、あっちこっち残している事が、全体が見えない不安と、結構やっているからそこそこ終わっているはずって漠然とした根拠の無い自信みたいな事からであって、しかしながら残りの日数からして・・・。こんな理由。
そこで青が足りなくなった分を確認がてらにやるって事にしたのね。結果としては縦2本と上部はほぼ張り終わったのね。正確に言えば、イワナの中身が1つ終わっていないのね。そして後は300角が17枚・・・下部のみとなったのね。ただ下部にしても3枚分の吹き流し部分は全くやっていないけど、それ以外のモチーフは終わっていて、昆布の中身が1つ残っているのね。
こうして具体的になると、やる事がハッキリした分、どうするべきか?になって来た。そんなこんなのお教室。今日は残していた下の方を終わってから、いよいよバックに入ったのね。渡した黒を大きめに使い切る感じで、今まで使った濃い色を
トッピングとして時々入れて行く・・・そんなイメージで。まぁこれに関しては、既に色んな部分でやって来ているので、ご理解されているけれど、何か果てしない感じがするみたいで・・・後半年もすれば終わるかな?なんて言うので、そんなに
掛からないし、もう次回作の事を考えて大丈夫ですよ。なんてやり取りだったのね・・・雰囲気的には、恐らくここまで満足した完成度になったんで、失敗したく無い・・・だから慌てる事無くやるから、まだまだ掛かるな・・・って。
そんな風に感じたんで、さっき確認した事だけで、いつも通りに進めば、後2回もやれば目地に入れるとおもいますよ・・・って言うと、そんなに簡単には・・・って。まぁ結果的には、帰り際に終わるかも・・・に変わっていたのね。
まぁここまで来れば、大きく失敗なんて事は無いし、時間の問題だけ。もう何も心配無しなのね。そんなこんなで陸前高田の仕込み。
シンガポールの花も終わって、昆布の中身に入った・・・そんな感じ。ただ厄介な事は、イワナを真似しようって事が、結構時間が掛かってしまう事で、苦手のようなのね。本来のイワナでは無いからなのね。先日の大家さんとの話にも出て
来たが、イカがイワナやヤマメを捕まえようとしている・・・って海と川の生き物の同居が違和感って事なんだけれど、要するにこの比喩は、川魚の中にも一旦海に行って、大きくなって戻るってものもいるらしく、他県に行っても、
大きくなって帰って来ると良いな・・・でもそれは色んな事をかいくぐらないとならないだろうから、その邪魔ってものを、陸前高田の名産に無いイカで敵キャラとして使っているのね。ただイワナやヤマメに詳しい人ならそれでも違和感。
そもそもヤマメよりもイワナの方が大きいはずなのに、どちらかと言うと、ヤマメの方が大きくしてあるのね。それは何故か?って言うのは、常識破りみたいな事でないと、中々その土地を離れるって言うのは恐らく難しいと思うのね。
例えば、佐々木投手にしても、人とは違う能力・・・こんな場合、褒められる事もあるが、ねたまれたり、いじめられる事だってあると思うのね。頭が良いとかになれば、どこどこの大学へ行くんでしょ?みたいな事だったり、地元に残る人
との比較なんて事もあったりして・・・つまりそんなしがらみからも逃れて、離れたり、返って来たりがあるとして、イワナはこう、ヤマメはこう・・・じゃ無く、常識外れって言うのは、イワナよりも大きいヤマメだったりする。
でもそれじゃヤマメに負けたイワナはどうなのよ?って事になるから、イワナはヤマメのリアル感とは違って、カラフルでイワナにも見えないかも・・・にしたのね。要するに大きさなんかじゃ無くて個性的みたいなね。
こう言う場合、お笑いの緊張と緩和の仕組みのように、どっちもボケとか、どっちも突っ込みって言うのでは無く、どっちかがちゃんとしていて、それを突っ込む・・・的にすると、ヤマメはヤマメに見えるようにきちんと突っ込み、イワナ
は、なにこれ?となっても、これはヤマメだから・・・と思わせる事が出来れば、これってイワナ?って位にはなる可能性もある。って事からなのね。効果としては・・・。まぁ似てないとか、変なのぉ的にね。個性的って言うのは、人と変わっていて、枠に入らないものだったりするって事でね・・・。
それとどんな形でもまた陸前高田に・・・なんて気持ちだったりする気分もあってね。ただ、それとて残って欲しいとか、返って欲しい人側の願いであって、本来それならイカの左右の足を絡めたいのね。市章あたりでね。でもそうすると、
帰った事がハッピーエンドになるから、そこまで俺がここで決める事では無いから、市章に届きそうな所までで、終わらせているのね。それと下部の最後のモチーフに地元自慢のお祭りを見つけたんで、それに統合前の8つの名前をそこに入れたのね。それをこの建物を支援してくれたシンガポールを真ん中に、市の花の椿で挟んだのね。
それにしても、花の模様の中身を変えたように、賛否両論の中の1つになったんだろうな・・・でも、でもなのね。でも、なった以上は、ここが栄えてくれると良いな・・・ここに人が集まると良いな・・・こんな場所です、陸前高田は・・・
って網羅したつもりなのね。でもそれは別にどーでも良い事で、あくまで作家の気持ちなのね。ただ見る人が綺麗とか、なにこれ・・・って話のタネになれば良いのね。何しろここは集いの場なのだから。
こんな作者の気持ちは、巨匠になって聞かれた時に必要なだけで、余程のマニアックに人で無いと、興味すら無いだろうから・・・。今の立ち位置はそんな所だろうね。これもまた、いつかその時の為に・・・の証拠。
後から考えたんじゃ無くて、制作の時からそうしていた・・・ってね。