マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

プリンセストヨトミ

2011-06-08 10:16:01 | 映画ー劇場鑑賞

ープリンセストヨトミー

2011年 日本

監督=鈴木雅之 原作=万城目学 脚本=相沢友子 キャスト=堤真一(松平元)綾瀬はるか(鳥居忠子)岡田将生(旭ゲンズブール)沢木ルカ(橋場茶子)森永悠希(真田大輔)笹野高史(長曽我部)和久井映見(真田竹子)中井貴一(真田幸一)

 

【解説】

「鴨川ホルモー」などで知られる人気作家・万城目学の直木賞候補にもなった小説を、『HERO』の鈴木雅之監督が映画化した歴史ミステリー。会計検査院による査察をきっかけに、約400年もの間守られてきた秘密が発覚し、大阪中を巻き込む大騒動に発展していくさまを描く。物語の要となる3人の調査官を、堤真一、綾瀬はるか、岡田将生が好演。歴史に裏打ちされた緻密(ちみつ)な構成と、個性豊かな登場人物たちが織り成す奇想天外な万城目ワールドに魅了される。

 

【あらすじ】

会計検査院の調査官である松平元(堤真一)、鳥居忠子(綾瀬はるか)、旭ゲーンズブール(岡田将生)の3人が、府庁など団体の実地調査のため東京から大阪にやってきた。順調に調査を進める中、不審な財団法人を見つけ徹底的に調査するが、変わった様子もなく引き上げようとしたとき、大阪国総理大臣と名乗る男が現れる。そして、大阪中を巻き込む思いも寄らぬ事態へと発展していき……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

評価は低いけど、大阪人なら見とかんとあかんやろーという乗りで、夫と見てきました。

 

大阪城の地下に大阪国があったー

というお話なので、荒唐無稽なのは覚悟でした。

でもねー。

 

あらすじは上記の通りです。

 

そんなにおちゃらけず、いいテンポで物語が進んで行きます。

テレビで見たのですが、プレミアム試写会は大阪城で行われ、その夜は大阪城が赤く染まったそうですね。

「大阪の人が見ないで、誰が見るの?」と誰かが言っていましたが、それなら、もう少し大阪人の目を大切にして欲しかったなあ。

 

主演の中井貴一さんの、すごい長い演説があって、とても感動的で、夫は涙ぐんでさえいました。

このお話は、父と息子のいい話で、この映画を見て「久しぶりにおやじと酒でも飲もうかなあ」という気分になる方も多いと思います。

 

でも、でも!!

中井貴一さんの大阪弁に引っかかった私は、そこまで感動できなかったです。

 

さらに、綾瀬はるかさんが走り回る大阪も、走り回れる範囲ではないし。

大阪のいろんな場所が出てきます。

大阪の人間なら、ここはどこと言える有名な場所。

大阪城やその周辺の公園、府庁、南海難波駅、通天閣界隈、道頓堀、住吉大社まで出て来て、びっくりです。

 

お好み焼き、串カツ、たこやきなのね、大阪の食のイメージ。

がっかりー。

 

ちょっとワンパターンすぎるんじゃないかな?

誰でも知っている大阪ばかり。

ガイドブックにもならないわ。

もう少し、こんな大阪もあるよ、という視点で作って欲しかったなあ、と思いました。

 

こう見えても、奥は深いんよ、大阪。

 

 


みんな元気

2011-06-08 09:38:32 | 映画ーDVD

ーみんな元気ーEVERYBODY'S FINE

2009年 アメリカ

カーク・ジョーンズ監督 ロバート・デ・ニーロ(フランク)ドリュー・バリモア(ロージー)ケイト・ベッキンセイル(エイミー)サム・ロックウェル(ロバート)オースティン・リシ(デイヴィッド)

 

【解説】

『みんな元気』(みんなげんき、原題: Everybody's Fine)は、2009年のアメリカ映画。1990年にイタリアで公開された同名映画のリメイク作品。日本では劇場公開されずビデオスルーになった。

 

【あらすじ】

妻に先立たれた老人のフランクは、毎年自分の家にやってくる子供たちを楽しみに待っていたが、今年は全員が来るのをやめてしまう。ショックを受けるフランクだったが、直接子供たちと話をするために、自分が彼女らの元に向かおうと決心する。だが、この行動によって、それまで秘密にされてきた子供たちの真の現状が明らかになる(ウィキペディアより)。

 

【解説】

イタリア映画のリメイクだそうですが、この豪華キャストで日本公開が見送られたとは。

もったいない!

いい映画でしたよ。

どちらかといえば、日本的な家族観だと思いました。

 

仕事をリタイヤして、妻を亡くして一人暮らしのフランク(ロバート・デ・ニーロ)は、4人の子供たちが家族を連れて集まるのを楽しみにしていた。

ところが、ロバート(サム・ロックウェル)はオーケストラの演奏旅行で、ロージー(ドリュー・バリモア)はバレエの舞台があって行けないと言う。

エイミー(ケイト・ベッキンセイル)も息子が高熱で行けない、ディビッド(オースティン・リシ)は返事もなかった。

 

心臓が悪く、医師から旅行を禁じられたフランクだったが、子供たちに会いに列車とバスを乗り継いで会いに行くことにした。

 

まず、ディビッドを訪ねるが不在だった。

近所の画廊には彼の絵が飾られていた。

置き手紙をして、エイミーの家に向かう。

高熱で寝ているはずの孫が元気に出迎えてくれた。

エイミーに「滞在する」と言うと、仕事があって無理だと断られた。

 

しかたがないのでロバートの練習場を訪ねた。

指揮者とばかり思っていたら、パーカッション担当だった。

しっくりいかない会話。

ロバートにも「今夜から演奏旅行」と言われてしまう。

 

長距離バスに乗って、ラスベガスのロージーを訪ねる予定が、時計の時間合わせが間違っていて、バスの乗り継ぎがうまくいかなかった。

長距離トラックに乗せてもらったり、電車の駅ではドラックをしている若者に心臓の薬を粉々にされたりいろんなことがあって、ようやくロージーの元にたどり着いた。

 

内緒の旅行と言っても、子供たち同士には情報が回り、ロージーは心配してあちこち父を捜していました。

子供たちには、パパに言えない心配事があったのです。

 

☆ネタバレ

ディビッドがメキシコで麻薬がらみで逮捕されたという情報がエイミーに届いていました。

エイミーは父をロバートのところへ向かわせた後、メキシコに飛んで事実を確認していました。

本当のことがわかるまで、父には心配をかけまいと兄妹たちがぎこちなかったのです。

 

さらにそれぞれも秘密がありました。

エイミーは夫と別居、ロージーは同性愛のパートナーと赤ちゃんがいました。

 

父は別れ際に、ひとりひとりに「幸せか?」と聞きます。

父はお見通しでした。

だまされているふりをしているだけなのです。

 

持病の薬がなくなったので、急遽飛行機で帰ろうとしましたが、飛行機の中で心臓の発作が起き、病院に運び込まれました。

 

気がついたら、子供たちの心配そうな顔がありました。

そして、ディビッドの訃報も聞きました。

 

「パパがみんなに期待しすぎたからなのか?」

フランクは自問します。

でも、大人になった子供たちの問題は、パパには関係がないはずです。

 

親はいつまでたっても親、親にとって、子供はいつまでたっても子供なんですね。

父親は、仕事を言い訳に、家庭のことは妻に任せて、妻からの話を鵜呑みにして、子供たちを誤解していることも多いのでしょうね。

 

ラストは、クリスマスに子供たちが父の家に集まり、新しい家族も紹介して、楽しい団らんでした。

そして、フランクは亡くなった妻にこういうのです。

「みんな元気だよ」って。

 

エンディングに使われている曲はポール・マッカートニーの書き下ろしなのですが、特典にその作品ができたときのことを、ポール自身が語っています。

こちらも、とても興味深いですよ。