マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ジュリエットからの手紙

2011-06-06 15:36:09 | 映画ー劇場鑑賞

ージュリエットからの手紙ーLETTERS TO JULIET

2010年 アメリカ

ゲイリー・ウィニック監督 アマンダ・セイフライド(ソフィ)クリストファー・イーガン(チャーリー)ガエル・ガルシア・ベルナル(ヴィクター)フランコ・ネロ(ロレンツォ)ヴァネッサ・レッドグレーヴ(クレア)

 

【解説】

「ロミオとジュリエット」で名高いイタリア・ベローナで行われている、世界中から届く恋愛相談の手紙に「ジュリエットの秘書」と呼ばれる女性たちが返信する「ジュリエットレター」を題材にした恋愛ドラマ。1通の手紙から始まる50年前の恋人を捜す旅を、『シャーロットのおくりもの』のゲイリー・ウィニック監督がロマンチックに描き出す。キャストには『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライド、オスカー女優ヴァネッサ・レッドグレーヴら実力派がそろう。

 

【あらすじ】

ロンドンに暮らすクレア(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)のもとに1通の手紙が届く。その内容は、50年前に彼女がイタリアで恋に落ちた男性との愛を貫けなかった苦悩を、ジュリエット宛につづった手紙への返事だった。その男性と再会することを決めたクレアはイタリアへ向かい、返事を書いたソフィー(アマンダ・セイフライド)と共に初恋の人を捜す旅に出る。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

主演のアマンダ・セイフライドを見て、「マンマミーア」を思い出してしまう。

あれも、手紙が出て来たなあ。

 

このジュリエットレターって、本当にあるそうですね。

ベローナにあるジュリエットの家には恋の悩みを書いたメモが貼付けられ、それを回収してジュリエットの秘書たちが返事を書いているそうです。

ロマンチックですねえ!!

 

ジャーナリスト志望のソフィー(アマンダ・セイフライド)は、アメリカでイタリアンレストランを開こうとしている恋人ヴィクター(ガエル・ガルシア・ベルナル)とベローナへ婚前旅行にやって来た。

店がオープンしたら、しばらくは新婚旅行にも行けないだろうということからだった。

 

 

ソフィーはロマンティクな旅を期待していました。

でも、ヴィクターはそんなことより、自分のイタリア料理店へ仕入れる材料やワインの取引で頭がいっぱい。

 

ソフィーは暇を持て余ましてジュリエットの家へ。

そこで、ジュリエットの秘書たちと出会う。

手伝っているうちに、壁の隙間に押し込められた古い手紙を発見。

それは、クレア(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)がロレンツォとの辛い別れを書いた手紙だった。

 

ソフィーはクレアに返事を書いた。

それを読んだクレアが、孫のチャーリー(クリストファー・イーガン)を伴ってジュリエットの家に訪ねて来た。

 

チャーリーは、クレアの感情をかき混ぜないでくれと、ソフィーをなじるが、3人はロレンツォを訪ねる旅に出発することとなった。

 

結末は、クレアにとってもソフィーにとってもハッピーエンドとなりますが、そこには違和感がなく、とても女性好みなものです。

ベローナの美しい風景、クレアとチャーリーとソフィーの心温まるたびのエピソードを織り込んで、素敵な物語が紡がれて行きます。

 

クレアが自分の恋を取り戻す物語。

とてもロマンティックで素敵でした。


月に囚われた男

2011-06-06 15:12:33 | 映画ーDVD

ー月に囚われた男ーMOON

2009年 イギリス

ダンカン・ジョーンズ監督  サム・ロックウェル(サム・ベル)ケヴィン・スペイシー(ガーティ)ドミニク・マケリゴット(テス・ベル)カヤ・スコデラーリオ(イヴ)

 

【解説】

地球に必要不可欠なエネルギー源を採掘するため月の基地に滞在中の男が奇妙な出来事の数々に遭遇するSFスリラー。デヴィッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズが初監督に挑み、男の悲しく恐ろしい運命を描く。『フロスト×ニクソン』のサム・ロックウェルが一人劇に挑むほか、ロボットの声をケヴィン・スペイシーが担当。500万ドル以下の低予算映画ながらもダイナミックなスリルが味わえる、ジョーンズ監督の大胆な演出が光る一作だ。

 

【あらすじ】

サム(サム・ロックウェル)は地球で必要なエネルギー源を採掘するため、3年間の契約で月にたった一人で滞在する仕事に就く。地球との直接通信は許されず、話し相手は1台の人工知能コンピュータ(ケヴィン・スペイシー)だけの環境だったが、任務終了まで2週間を残すある日、サムは自分と同じ顔をした人間に遭遇する(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この映画、ほとんどサム・ロックゥェルの一人芝居だし、いかにも低予算の感じがしますが、面白かったです。

宇宙船や月での作業もよく雰囲気が出ていたし、なによりそこで作業をしている男の悲哀がとてもよかった。

 

未来の地球では、燃料資源が枯渇し、新しい燃料は月の裏側にある物質でまかなわれていた。

その産業を独占している韓国企業にサム(サム・ロックウェル)は雇われ、3年の契約で一人勤務をしている。

話し相手はロボットのガーティ(声=ケヴィン・スペイシー)だけ。

 

でも、それもまもなく終わり、愛する妻の元へ帰れる。

出てくるときは赤ちゃんだった娘も、もう4歳になっている。

楽しみは、地球から送られてるビデオレターだが、直接に話すための通信施設が故障していて、木星の中継基地から迂回して送られてきていた。

 

いつもの作業に出かけたサムは、事故で採掘車の中で気を失ってしまった。

治療室で目覚めたサム。

何かが変だ。

動けるようになり、ガーティの目を盗んで採掘現場へ。

そこには、怪我をして横たわる自分の姿があった。

救い出して基地に戻る。

 

回復したもう一人のサム。

お互いに「クローン」とののしり合う。

 

事故車の救出に本部から救援隊が来るという知らせが入った。

二人のサムは真相を突き止めるために通信施設を調べると、そこには妨害電波を出す装置があった。

さらに、秘密の部屋には大量のサムのクローンがー。

 

☆ネタバレ

すべては、労働力を安く上げるための会社のからくりだった。

生身の人間では、孤独な作業に耐えられるのが3年ということなのでしょう。

3年経ったクローンは葬り去り、新しいクローンを目覚めさせてまた3年働かせる。

3年後には地球に帰れるという希望を持たせて。

 

なんという残酷なシステム。

 

このからくりを知ったサムは、自分のクローンを使い、本部のレスキュー隊を欺き地球に帰還する方法を考えついた。

 

このとき協力するガーティがとても友情に溢れていて、ジーンとなります。

2001年宇宙の旅」で描かれたHALと大きな違いでした。

 

 

サム・ロックウェルの演技に尽きるような作品ですが、エネルギー資源の枯渇や、人間の孤独や自分自身との対峙という、いろんなテーマが盛り込まれていて、とても面白かったです。

 

監督のダンカン・ジョーンズはデビット・ボウイの息子だそうです。