マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

127時間

2011-06-25 14:13:15 | 映画ー劇場鑑賞

127時間ー127 Hours

2010年 アメリカ/イギリス 

ダニー・ボイル監督 ジェームズ・フランコ(アーロン・ラルストン)アンバー・タンブリン(ミーガン)ケイト・マーラ(クリスティ)リジー・キャプラン(ソニア)クレマンス・ポエジー(ラナ)ケイト・バートン(アーロンの母)

 

【解説】

登山中の思わぬアクシデントで究極の選択を迫られた若き登山家アーロン・ラルストンのノンフィクションを基に、『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督が映画化した感動的なサバイバル・ドラマ。山中で断崖に腕を挟まれた状態のまま、生と死のはざまで127時間を過ごした登山家を襲う絶望と希望を、圧倒的な映像で描く。『スパイダーマン』シリーズのジェームズ・フランコが、迫真の演技で登山家を熱演。主人公が見せる生命力の強さに胸を打たれる。

 

【あらすじ】

アメリカ・ユタ州のブルージョン・キャニオン。ロッククライミングをしていた登山家のアーロン・ラルストン(ジェームズ・フランコ)は落石事故に見舞われ、右腕を断崖に挟まれたまま身動きが取れなくなってしまう。助けを呼ぶ術もなく5日間が過ぎ、命も尽き果てようというとき、アーロンは自身にある決断を下す。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ダニー・ボイル監督じゃなかったら、劇場に見に行かなかったなあ。

だって、予告編だけでも、十分辛そうなんだもの。

 

でも、ダニー・ボイルでしょう?

何かやってくれるんじゃないかって、見に行ってきました。

 

始まりからすっとばして、ダニー・ボイル調。

映像の切り替えの早さ、音楽、全部。

 

アーロン・ラルストン(ジェームズ・フランコ)は週末、一人で、誰にも告げずにブルージョン・キャニオンにロッククライミングに出かけた。

アーロンにとって、キャニオンランズ国立公園は庭みたいなものだった。

 

4駆で走っていって、車中で1泊して、早朝自転車で出発。

その先は徒歩だ。

デジカメで自分を記録する。

 

 

トレッキングに来ている女性二人連れと出会う。

道案内を買って出て、ガイドブックにはない楽しみ方を教えてあげる。

 

女の子たちはとても喜んで、明日のパーティに招待してくれた。

行きたい気もするけど、どうしようかなあ?

 

ここでは、被写体にはことかかない、おもろい写真がいっぱい撮れれそう、と夢中になっていたら、何がなんだか、クレパスに落ちて岩が右手が挟まってしまった。

ここでタイトル「127時間」。

 

☆ネタバレ

実話なんだから、彼は助かるんだと、いい聞かせながら見ていました。

痛いはずなんだけど、その痛さはあまり伝わって来ず、見ている方は助かりました。

 

ただ、最後はかなり痛いです。

すごい奇跡を起こすんだけどね。

 

とにかく、ほとんどがジェームズ・ブロンコの一人芝居。

この窮地をどう切り抜けるか、ありとあらゆる知恵と能力を発揮するけれども、岩はぴりっとも動かない。

自然て、すごい、と感心している場合ではない。

 

方や、生き延びる執念もものすごい。

彼がすごいのか、そもそも人間がすごいのか?

 

食料はなく、水も乏しく、夜の寒さは半端ではない。

何度も、潔い死を覚悟するが、幻影や夜の暗闇や死の恐怖を受け入れるのも容易ではない。

 

彼は思う。

人を想う。

母や父や妹。

なぜ母の電話に出なかったのか。

一言連絡して来なかったのか。

 

彼は思う。

別れた恋人。

夢の中で助けを求めて拒否される。

 

安心してください。

彼は助かります。

ラストには、ご本人の登場もあります。

 

孤独を楽しみ、自然を相手に自分に多少の自信もあったアーロン。

この事件を機に、考え方も変わったようです。

最愛の妻に出会い、息子に恵まれても、彼は山歩きやスキーをやめていないそうですが、行き先は必ず告げて行くそうです。

 

こんなテーマをエンタメにしてしまうなんて、まさにダニー・ボイル作品でした。

面白かった!!

 


アンストッパブル

2011-06-25 12:59:38 | 映画ーDVD

ーアンストッパブルーUNSTOPPABLE

2010年 アメリカ

トニー・スコット監督 デンゼル・ワシントン(フランク・バーンズ)クリス・パイン(ウィル・コルソン)ロザリオ・ドーソン(コニー・フーバー)イーサン・サプリー(デューイ)ケヴィン・ダン(ガルビン)ケヴィン・コリガン(ワーナー)ケヴィン・チャップマン(バニー)リュー・テンプル(ネッド)TJ・ミラー(ギリース)ジェシー・シュラム(ダーシー・コルソン)デヴィッド・ウォーショフスキー(スチュワート)ミーガン・タンディ(マヤ)エリザベス・マシス(ニコル)

 

【解説】

実際に起こった列車暴走事故を基に、危険な薬物を大量に積載したまま無人で暴走し始めた貨物列車を、二人の鉄道マンが止めようと奮闘するサスペンス・アクション。『クリムゾン・タイド』『サブウェイ123 激突』など、これまで何度もコンビを組んできたトニー・スコット監督とデンゼル・ワシントンが再びタッグを組む。『スター・トレック』のクリス・パイン、『7つの贈り物』のロザリオ・ドーソンが共演。小さな整備ミスから制御不能となった列車の暴走シーンに息をのむ。

 

【あらすじ】

操車場に停車中の最新式貨物列車777号が、整備ミスによって走り出す。大量の化学薬品とディーゼル燃料を搭載した777号を止めるべく、鉄道会社と警察は手を尽くすが、列車はさらに加速していく。事態を察知したベテラン機関士フランク(デンゼル・ワシントン)は、この日初めてコンビを組んだウィル(クリス・パイン)と共に、決死の覚悟で暴走列車に立ち向かう。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

実際に起こった列車事故の話というけど、さすがアメリカ、スケールがでかいねえ。

それに、この日初めて一緒に仕事をしたという設定のベテラン機関士フランク(デンゼル・ワシントン)とウィル(クリス・パイン)の個人的なドラマもからませて、止まらない無人の貨物列車を止めてみせる男の話でした。

面白かった!!

 

公開当時は、また、パニックものかーと思って劇場に足を運ばなかったのです。

残念なことをしました。

一人で見るより、友達や家族一緒に見るのがお薦めだなあ。

 

操車場に停車中の最新式貨物列車777号、デューイ(イーサン・サプリー)のミスやいろんな不運が重なって、無人のまま本線に出てしまった。

 

もちろん、最低速度にセットしていたのだが、弾みでトップスビードに入ってしまったようだ。

近くには鉄道見学に来た子供たちを乗せた機関車が…!

なんとか、衝突は回避できたものの、777号は加速したまま都市部へ向かって突っ走る。

都市に入ると、大曲と呼ばれる急カーブがあり、そこでは確実に脱線する。

積み荷には、有毒ガスや燃料も積まれていて、大曲の一帯は燃料保管庫だった。

脱線すると、都市全体が爆発する!!

 

司令室のコニー(ロザリオ・ドーソン)は都市部に入る前に脱線させようと提案した。

 

しかし、会社がまず考えたことは、機関車を前に入れて減速させつつ、ヘリコプターから人をつり下げて運転席に入れてブレーキをかけるというもの。

積み荷を救いたいからだった。

 

しかし、最新式の列車は減速できず、前に入った機関車は脱線炎上しただけだった。

 

次に脱線装置での脱線を試みるが、これも失敗。

 

もう、打つ手がないのかと思ったときに、本線に25両編成の貨物列車がいた。

これを運転していたのがフランクとウィル。

 

無事777号をやり過ごしたものの、自分たちしか777号を止めれるものはないと悟った二人は、知恵と勇気を振り絞って暴走列車に挑んだ。

 

ストーリーは単純だけど、個性的な人々を配置することで、ヒューマンドラマになっていました。

 

うまいね!!

 

大ヘマをやらかすデューイ、「ブロウ」に出ていたトゥナ役の人でした。

久しぶりだなあ。

 


きっと忘れない

2011-06-25 09:42:46 | 映画ーDVD

ーきっと忘れないーWITH HONORS

1994年 アメリカ

アレック・ケシシアン監督 ジョー・ペシ(サイモン・ワイルダー)ブレンダン・フレイザー(モンティ・ケスラー)モイラ・ケリー(コートニー・ブルーメンタル)パトリック・デンプシー ジョシュ・ハミルトン

 

 

【解説】

J・ペシ扮する団塊世代の浮浪者と、B・フレイザー始めとするエリート大学生達の間に育まれる友情を描く。ハーバード大図書館に住み着くルンペンのペシは、フレイザーの落した卒業論文を拾い、一冬の棲み家を提供するのを条件に、それを返す事にする。そして一軒家を借り共同生活を送るフレイザーたちの生活に割り込んでくることに……。ペシがドロップアウトした団塊世代を熱演。マドンナが唄った主題歌が全米NO.1になっている。(allcinema ONLINE

 

【感想】

従妹の推薦で見ました。

世代や価値観を越えた友情物語です。

 

ハーバード大学の学生モンティ(ブレンダン・フレイザー)は、卒論の仕上げに忙しい。

ほとんど出来上がった卒論だったが、パソコンが壊れてしまい、学校の図書館へコピーをとりに行く途中で、空気抜きの穴に卒論を落としてしまった。

図書館の地下に探しに行くと、ボイラー室で浮浪者が卒論を燃やそうとしていた。

浮浪者は、自分への奉仕で1ページずつ返すという。

 

モンティはその浮浪者サイモン(ジョー・ペシ)を、共同生活している友達の両親の家に停めてある故障車に連れて来て、一夜の宿とした。

 

モンティはサイモンの奇妙な言動に戸惑いながらも、何かを得て行き、最終的には、ものの見方まで影響を受ける。

 

しかし、サイモンはアスベストによる病気にかかっていて、余命幾ばくもなかった。

 

サイモンは、私より少し上の世代、自由を求めて家庭からドロップアウトした人です。

そして、病気になり、浮浪者となった。

 

モンティは政治を学ぶエリートで、サイモンのような人と出会ったこともありませんでした。

ある意味、衝撃的だったのでしょう。

 

ストーリーよりもサイモンのセリフが聞かせました。

サイモンがモンティたちの家を出るときの置き手紙

「聞きかじりの知識を信じるな。
本に書かれた死者の言葉も信じるな。
おれの考えや言葉も真に受けるな。
いろいろな意見を聞いて、自分のフィルターにかけろ」

 

政治学の教授をぎゃふんといわせた講義中の演説

「合衆国の憲法はすぐに修正できるところが優れている。作ったのが、独裁者でもない、政治家でもない、農民たちなので、自分たちが未熟なことをよく知っているからだ(こんな意味?)」

 

最後は、赤ちゃんの時に捨てた息子に会いに行くのですが、つれなくあしらわれてほんと、可哀想だったけど、自分の生き方の結果なので、しかたがない。

でも、自分を理解してくれたモンティたちと知り合えて、サイモンはいい人生だったのではないでしょうか?

 

モンティも卒論を、自分の考えを自分の言葉で書き直し、優等賞も取って、めでたしの結末でした。