ーきっと忘れないーWITH HONORS
1994年 アメリカ
アレック・ケシシアン監督 ジョー・ペシ(サイモン・ワイルダー)ブレンダン・フレイザー(モンティ・ケスラー)モイラ・ケリー(コートニー・ブルーメンタル)パトリック・デンプシー ジョシュ・ハミルトン
【解説】
J・ペシ扮する団塊世代の浮浪者と、B・フレイザー始めとするエリート大学生達の間に育まれる友情を描く。ハーバード大図書館に住み着くルンペンのペシは、フレイザーの落した卒業論文を拾い、一冬の棲み家を提供するのを条件に、それを返す事にする。そして一軒家を借り共同生活を送るフレイザーたちの生活に割り込んでくることに……。ペシがドロップアウトした団塊世代を熱演。マドンナが唄った主題歌が全米NO.1になっている。(allcinema ONLINE)
【感想】
従妹の推薦で見ました。
世代や価値観を越えた友情物語です。
ハーバード大学の学生モンティ(ブレンダン・フレイザー)は、卒論の仕上げに忙しい。
ほとんど出来上がった卒論だったが、パソコンが壊れてしまい、学校の図書館へコピーをとりに行く途中で、空気抜きの穴に卒論を落としてしまった。
図書館の地下に探しに行くと、ボイラー室で浮浪者が卒論を燃やそうとしていた。
浮浪者は、自分への奉仕で1ページずつ返すという。
モンティはその浮浪者サイモン(ジョー・ペシ)を、共同生活している友達の両親の家に停めてある故障車に連れて来て、一夜の宿とした。
モンティはサイモンの奇妙な言動に戸惑いながらも、何かを得て行き、最終的には、ものの見方まで影響を受ける。
しかし、サイモンはアスベストによる病気にかかっていて、余命幾ばくもなかった。
サイモンは、私より少し上の世代、自由を求めて家庭からドロップアウトした人です。
そして、病気になり、浮浪者となった。
モンティは政治を学ぶエリートで、サイモンのような人と出会ったこともありませんでした。
ある意味、衝撃的だったのでしょう。
ストーリーよりもサイモンのセリフが聞かせました。
サイモンがモンティたちの家を出るときの置き手紙
「聞きかじりの知識を信じるな。
本に書かれた死者の言葉も信じるな。
おれの考えや言葉も真に受けるな。
いろいろな意見を聞いて、自分のフィルターにかけろ」
政治学の教授をぎゃふんといわせた講義中の演説
「合衆国の憲法はすぐに修正できるところが優れている。作ったのが、独裁者でもない、政治家でもない、農民たちなので、自分たちが未熟なことをよく知っているからだ(こんな意味?)」
最後は、赤ちゃんの時に捨てた息子に会いに行くのですが、つれなくあしらわれてほんと、可哀想だったけど、自分の生き方の結果なので、しかたがない。
でも、自分を理解してくれたモンティたちと知り合えて、サイモンはいい人生だったのではないでしょうか?
モンティも卒論を、自分の考えを自分の言葉で書き直し、優等賞も取って、めでたしの結末でした。
多分この映画からブレンダンのファンです、笑!
だから私にとって ブレンダンはハーバード大生の代表なのですが 前にマダムはブレンダンがアホっぽいと言ってませんでした?
映画が与える印象ってすごくないですか?笑!
ごめんね。
でも、この映画でも、アホっぽいやん!!
(まだ言うか?!)
ほんと、見方って違うよね。
私が見たら、このモンティは、空気も人の心も読めない若造にしか見えないけどなあ。
彼女の気持ちもぜんぜんわからないし。
サイモンに出会って、ほんと良かったと思いました。
受け入れる心は持っている人だったのね。