ープリンセストヨトミー
2011年 日本
監督=鈴木雅之 原作=万城目学 脚本=相沢友子 キャスト=堤真一(松平元)綾瀬はるか(鳥居忠子)岡田将生(旭ゲンズブール)沢木ルカ(橋場茶子)森永悠希(真田大輔)笹野高史(長曽我部)和久井映見(真田竹子)中井貴一(真田幸一)
【解説】
「鴨川ホルモー」などで知られる人気作家・万城目学の直木賞候補にもなった小説を、『HERO』の鈴木雅之監督が映画化した歴史ミステリー。会計検査院による査察をきっかけに、約400年もの間守られてきた秘密が発覚し、大阪中を巻き込む大騒動に発展していくさまを描く。物語の要となる3人の調査官を、堤真一、綾瀬はるか、岡田将生が好演。歴史に裏打ちされた緻密(ちみつ)な構成と、個性豊かな登場人物たちが織り成す奇想天外な万城目ワールドに魅了される。
【あらすじ】
会計検査院の調査官である松平元(堤真一)、鳥居忠子(綾瀬はるか)、旭ゲーンズブール(岡田将生)の3人が、府庁など団体の実地調査のため東京から大阪にやってきた。順調に調査を進める中、不審な財団法人を見つけ徹底的に調査するが、変わった様子もなく引き上げようとしたとき、大阪国総理大臣と名乗る男が現れる。そして、大阪中を巻き込む思いも寄らぬ事態へと発展していき……。(シネマトゥデイ)
【感想】
評価は低いけど、大阪人なら見とかんとあかんやろーという乗りで、夫と見てきました。
大阪城の地下に大阪国があったー
というお話なので、荒唐無稽なのは覚悟でした。
でもねー。
あらすじは上記の通りです。
そんなにおちゃらけず、いいテンポで物語が進んで行きます。
テレビで見たのですが、プレミアム試写会は大阪城で行われ、その夜は大阪城が赤く染まったそうですね。
「大阪の人が見ないで、誰が見るの?」と誰かが言っていましたが、それなら、もう少し大阪人の目を大切にして欲しかったなあ。
主演の中井貴一さんの、すごい長い演説があって、とても感動的で、夫は涙ぐんでさえいました。
このお話は、父と息子のいい話で、この映画を見て「久しぶりにおやじと酒でも飲もうかなあ」という気分になる方も多いと思います。
でも、でも!!
中井貴一さんの大阪弁に引っかかった私は、そこまで感動できなかったです。
さらに、綾瀬はるかさんが走り回る大阪も、走り回れる範囲ではないし。
大阪のいろんな場所が出てきます。
大阪の人間なら、ここはどこと言える有名な場所。
大阪城やその周辺の公園、府庁、南海難波駅、通天閣界隈、道頓堀、住吉大社まで出て来て、びっくりです。
お好み焼き、串カツ、たこやきなのね、大阪の食のイメージ。
がっかりー。
ちょっとワンパターンすぎるんじゃないかな?
誰でも知っている大阪ばかり。
ガイドブックにもならないわ。
もう少し、こんな大阪もあるよ、という視点で作って欲しかったなあ、と思いました。
こう見えても、奥は深いんよ、大阪。