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ーテンペストーTHE TEMPEST
2010年 アメリカ
ジュリー・テイモア監督 ヘレン・ミレン(プロスペラ)ラッセル・ブランド(トリンキュロー)リーヴ・カーニー(ファーディナンド)トム・コンティ(ゴンザーロー)クリス・クーパー(アントーニオ)アラン・カミング(セバスチャン)ジャイモン・フンスー(キャリバン)フェリシティ・ジョーンズ(ミランダ)アルフレッド・モリナ(ステファノー)デヴィッド・ストラザーン(アロンゾー)ベン・ウィショー(エアリエル)
【解説】
シェイクスピア最後の作品として知られ、2011年に執筆400周年を迎える「テンペスト」を大胆な解釈を加えて実写化。オフ・ブロードウェイで同戯曲の演出経験があるジュリー・テイモアが監督を務め、肉親の陰謀で国を追われたミラノ王プロスペローを女王に置き換え、古典に新風を吹き込む。鬼気迫る演技力で女王を熱演するのは、アカデミー賞女優のヘレン・ミレン。魔法などの視覚的な効果も見逃せない異色のシェイクスピア作品に期待。
【あらすじ】
ナポリ王アロンゾー(デヴィッド・ストラザーン)、ミラノ大公アントーニオ(クリス・クーパー)らを乗せた船が嵐に遭い、絶海の孤島に漂着する。その島には12年前弟アントーニオの陰謀で大公の地位を追われ追放されたプロスペロー(ヘレン・ミレン)と娘ミランダ(フェリシティ・ジョーンズ)が暮らしていたが、船を襲った嵐は魔法と学問を研究するプロスペローが手下の妖精エアリエル(ベン・ウィショー)に命じた魔法の力によるものだった。(シネマトゥデイ)
【感想】
シェークスピアの原作では、主人公は男性だそうです。
私は、原作を読んでいないし、舞台でも見たことがないけれど、この作品、とても楽しめました。
プロスペロラ(ヘレン・ミレン)はミラノ大公の妻だったが、夫が亡くなり、自分が大公を継承した。
ところが、実の弟のアントーニオ(クリス・クーパー)の悪巧みにあい、大公を乗っ取られ、海の孤島に娘のミランダとともに流された。
プロスペラは魔法と科学の研究を続け、自分を追放した人たちに復讐の機会をうかがっていた。
ナポリ王アロンゾー(デヴィッド・ストラザーン)が娘の結婚式からの帰りに、プロスペラの島の近くを通りかかり、嵐に遭い、船は難破して、乗っていた人たちはプロスペラの島に上陸した。
その船には、アントーニオやアロンゾーの弟、セバスティアン(アラン・カミング)が乗っていた。
この嵐は、プロスペラが妖精のエアリエル(ベン・ウィショー)に命じて起こさせたものだった。
魔女によって幽閉されていたエアリエルをプロスペラが助けて、その見返りにいろんな仕事をさせていた。
アロンゾーの息子ファーディナンド(リーヴ・カーニー)も一人で上陸し、プロスペラの娘ミランダ(フェリシティー・ジョーンズ)と出会った。
二人は恋に落ちるが、プロスペラは試練を与える。
☆ネタバレ
最終的には、プロスペラは復讐を諦め、全員を許します。
赦しが、この物語のテーマで、それがヘレン・ミレンだったので、とても感動しました。
ミランダの幸せを一番に考えた結果と思えたからです。
芸達者な俳優たちが集まって、人の心の動きを繊細に表現していました。
エアリエルもすごくよかったけど、ちょっと頭の足りない怪物を演じたジャイモン・フンスーもどこか哀れでよかったです。
やはり、シェークスピアは奥が深いなあと思いました。
まるで舞台のような大げさな台詞。面白かったよねえ・・・
シャイモンフンスーの肉体美 さすがだったとは思いませんか?(って何を観てるの?笑!)
でもどう見ても「魚」には見えませんが・・・
ヘレンミレンはさすがですよね。
ひどい役でしたけどね。
ベン・ウィショーのエアリエルも良かったわ。
それを操れるのは、ヘレン・ミレンだけよね。笑!
アルフレッド・モリナともう一人の人の道化も、シェークスピア劇っぽくって面白かったわ。