2016年11月12日 (土)
岩国市 会 員 片山清勝
日記は小学校の夏休みに宿題として書いたが、それ以降は残したものはなかった。そんな私が、公開日記といわれるブログを始めて、1年ごとに印刷して手作りで製本している。それがこの秋に10冊になった。
B6判、数百㌻の小さな一冊。わが家のことはもちろん、世の中の出来事、四季の移ろい、感動したこと、災害や事件など、その日にあったことや思ったことを飾らずに書いてきた。
製本したものを読み返してみると、子どもの頃からブログ開始までの仕事や交友の記録が、そこかしこに残っている。子どもの頃のエピソード、社会へ出てから学んだこと、失敗や成功、出会いなどだ。
単に自作の薄っぺらな手作り本と思っていたが、小さな自分史になっている。意識したわけではないのに、続けているうちにそうなっていた。
これからも、日々感じたままを自然体で書き続けたい。最近は、その日の題材にふさわしい終わりの1行をどうまとめるか、苦心している。
(2016.11.12 中国新聞「広場」掲載)