はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

「判断と決断」

2011-12-02 14:43:15 | 岩国エッセイサロンより
2011年12月 2日 (金)

岩国市  会 員   井上 麿人

 お土産は、ようかんにするか、まんじゅうかで迷う。結局両方を買うが、どちらを渡すかまた迷う。揚げ句、両方を渡す。晩酌をビールにするか、酒でいくか、結局両方を飲むいつもの習い性だろうか。

 なでしこジャパンのパスは判断と決断が同時に要求されているというのに、まんじゅうとようかんの決断ができない。

「重くない、大きくない、甘くない、高くない……」。ここまで考えたときまんじゅうに決めた。今後はこれでいこう。晩酌はいつものままで。妻に話すとダジャレが返ってきた。ケチな「考」え、「老」いに似たり。
  (2011.12.02 毎日新聞「はがき随筆」)岩國エッセイサロンより転載