2011年12月22日 (木)
岩国市 会 員 片山 清勝
友人に誘われて陶芸教室へ通い始めて4年になる。毎年、最後の作品は翌年のえとの置物を作ってきた。丑、寅、卯の3体がそれぞれ玄関で守り神として我が家を見守ってくれた。
来年のえとは辰。私はその辰年生まれで年男である。12年前は定年間際で、仕事で失敗しないよう気を引き締めたことを思い出す。今年は東日本大震災をはじめとする自然災害や、東京電力福島第1原発事故に見舞われた。個人的には秋にがんの切除手術を受け、生まれて初めて入院した。そんなこともあり、来る年の安泰を願って今年最後の作品も辰に決めた。
辰は難しい。どう立体的に仕上げたらよいか知恵を絞る。ふと、年賀状の準備で下書きを済ませていたタツノオトシゴをモチーフにした壁掛けを思いついた。新しい年への思いを粘土に練り込んだつもりだ。完成までには素焼き、色付けと続く。えとの焼き物作りは、十二支がそろうまで頑張って続けたい。
(2011.12.22 毎日新聞「みんなの広場」掲載)岩國エッセイサロンより転載
岩国市 会 員 片山 清勝
友人に誘われて陶芸教室へ通い始めて4年になる。毎年、最後の作品は翌年のえとの置物を作ってきた。丑、寅、卯の3体がそれぞれ玄関で守り神として我が家を見守ってくれた。
来年のえとは辰。私はその辰年生まれで年男である。12年前は定年間際で、仕事で失敗しないよう気を引き締めたことを思い出す。今年は東日本大震災をはじめとする自然災害や、東京電力福島第1原発事故に見舞われた。個人的には秋にがんの切除手術を受け、生まれて初めて入院した。そんなこともあり、来る年の安泰を願って今年最後の作品も辰に決めた。
辰は難しい。どう立体的に仕上げたらよいか知恵を絞る。ふと、年賀状の準備で下書きを済ませていたタツノオトシゴをモチーフにした壁掛けを思いついた。新しい年への思いを粘土に練り込んだつもりだ。完成までには素焼き、色付けと続く。えとの焼き物作りは、十二支がそろうまで頑張って続けたい。
(2011.12.22 毎日新聞「みんなの広場」掲載)岩國エッセイサロンより転載