kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

バリュー株物色

2023-02-22 07:00:44 | 日記
米国市場が休場のため手掛かり難だった21日の東京市場は引き続き物色の流れはバリ
ュー株だったようです。100銘柄を越える高値更新がありましたが建設、化学、紙パ
窯業、鉄鋼、機械、銀行、証券、商社など幅広いセクターの銘柄が名を連ねました。

セクターはバラバラですが、共通するのはPBRが1割を割り込み配当利回りが高い、余
剰資金が豊富であるなどが共通点としてあるようです。景気の先行き不安があるのなら
本来は景気敏感株の化学や機械、銀行などのセクターには買いを入れ難いのでしょうが
それ以上にバリュー株物色の勢いが勝っているということでしょうか。

昨年大活躍した海運銘柄も堅調です。コンテナ運賃の急落で来期業績はかなり悪化しそ
うなのですが、大発会直後の安値から既に1割ほど上昇しています。過去6ヶ月間では高
値水準です。川崎汽船のように1年ぶりの高値水準まで戻している銘柄もあります。

海運3社はいずれもPBRは1倍を大きく割り込んでいます。また配当利回りは12%から
15%で上場企業の中でも際立って高い利回りです。PERは1倍台とこれも上場企業中で
は稀に見る低さです。もっとも業績が落ち込めばPERは上昇します。また減配リスクは
高くなり現在の数字は割り引いて考える必要があります。

売り方にすれば業績の急激な悪化を考えれば見た目の数字ほど割安感はないという判断
なのでしょう。信用倍率は日本郵船が1.7倍、商船三井が1.8倍、川崎汽船に至っては凡
そ1倍です。信用取り組の良さが株価の堅調さの一つの理由かもしれません。

グロース株が冴えない一方バリュー株優位の展開が続く限り日経平均という指数は上値
が重い状況は続きそうです。また幅広い銘柄が物色されることで騰落レシオの買われ過
ぎのサインである(120)が続きます。過熱のサインはいずれ是正されるでしょう。そ
のタイミングが配当権利落ち近くまで続くのかそれとも月が替わるタイミングなのか。

バリュー株物色の流れは米国の金融政策との関連性も指摘されます。引き締めが続くの
ならテック株には逆風となり反対に日本のバリュー株には追い風になります。まだはも
うなりなのか、もうはまだなりなのか答えはまだ見えてきません。
コメント
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