kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

一部の好調銘柄

2023-02-08 07:38:56 | 日記
1月の雇用統計が予想以上の数字だったことで長期金利や為替相場に波風が立ったにも
拘わらず米国の株式市場は堅調に推移しています。パウエル議長も1月の雇用統計につ
いて「あれほど強いとは予想していなかった」と述べ、高い政策金利を維持する姿勢を
示しましたが、一方「ディスインフレーションのプロセスが始まった」と再び発言した
ことで一定の安心感を市場に与えたのでしょうか。

大型テック銘柄のGAFAM各社の業績は予想以上の悪い内容でしたが、相場を崩す程の
衝撃ではなかったのでしょうか。今後も金利引き上げ停止の時期や景気後退の可能性な
ど市場には様々な材料が出てくるでしょうが、去年後半のような一方的な株安は避けら
れるのでしょうか。金利上昇が当分続くという前提で株式市場の先行きを見ていた昨年
よりも今年の方が相場の方向性を見極めるのは難しそうです。

日本企業の決算も後半戦突入しましたが、化学など素材大手や自動車部品各社それに電
子部品各社の業績下方修正は続出しています。もっとも株価は既に昨年に大きく調整し
ていた銘柄も多く下値も限定的ということのようです。株価下落を追いかけるように業績
不振が目に見えるようになったということです。

そんな環境下でも信越化学やソニー、キーエンスやダイキンは業績上方修正しました。
もっとも各社の株価は年初から2割程度上昇しています。増額修正にという材料でも急騰
という訳ではありません。こちらも株価上昇に業績好調が追い付いたということでしょ
うか。そうなると株価の先行きは来期業績に移ります。

勿論、米国のインフレの状況やそれに伴う金利の行方さらには景気の行方次第で好調な
企業でも下値不安がないとは言い切れません。しかし上記の4銘柄は米国企業と比べても
遜色のない収益力です。今期決算を見る限り一部の好調銘柄とその他大勢の不振銘柄が
混在している日本市場の現状を映しています。コロナ禍で大きく進んだ円安とモノへの需
要急増など特殊要因が剥げ落ちたことで真の企業の稼ぐ力が露になりそうです。
コメント
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