kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

正念場の2月相場

2023-02-07 05:59:08 | 日記
先週末の米雇用統計が予想外の大幅増だったことを受けFRBの利上げ打ち止めが先延ば
しになるという見方から円安が大幅に進みました。電機や自動車など円安で恩恵を受け
るセクター中心に日経平均は一時300円を超える場面もありました。

短期筋中心の円高・株安や円安・株高という取引が市場を主導しています。円相場の先
行きを見通しのは難しいですが、少なくとも昨年のような一方的な円安は終わったとす
れば10月の150円から1月の127円まで20円弱の急激な円高への揺り戻しの範囲内での動
きと理解すべきなのでしょうか。

しかし円安でもかつてのように日本企業の業績への貢献度は大きく低下しています。10月
以降円高が急激に進んだことを考慮しても続々と発表される日本企業の決算を見る限り市
場が望むような結果にはなっていません。為替相場次第で大きく業績がブレるような企業
には中長期の海外マネーは入ってきません。

昨年12月の急激な調整もあり日本株は欧米株よりも出遅れが目立っていました。大発会翌
日から続いている上昇は出遅れ修正の域を出ないのか、思案のしどころです。2月上旬に天
井を付ける節分天井が避けられるのかどうかはまだ確信はないでしょう。欧州市場は予想に
反して暖冬になりエネルギー危機は避けられました。昨年の悲観論予想から売りに回ってき
た投資家が買い戻しがあり年初からの株高が進んでいます。

日本市場の予想以上の堅調さの背景には欧米市場の景気が足元では健闘していることもある
のかもしれません。もっとも日本株の上昇が短期筋の先物主導の動きであるのには注意が必
要です。短期筋の変わり身は早く相場環境が急変するかもしれません。

株価を決める一番の要因が企業業績だとしたら株価水準が切り上がればそれだけ指標面か
ら割高感が高まります。株価は既に業績悪化を先取りするように大きく調整している企業
が多いだけに業績悪が表面化して悪材料出尽くしで底入れを探る銘柄も出てくるでしょう。
もっとも今後業績が明確に好転しない限り上値も限定的です。またこれまで堅調に推移し
ていた銘柄では予想外の業績悪が表面化して急落するのはこの時期特有の動きです。
コメント
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