2月相場は揉みあいから下方向に振れる兆候が出てきました。1月相場は大方の予想に
反して反発しました。背景にはインフレの落ち着きから早ければ3月の利上げで打ち止
めになり年内の利下げも見込める。また急激な金融引き締めにも拘わらず堅調な米国
経済が続いていることからソフトランディングやノーランディング期待の高まりが1月
の株高の背景でした。
もっとも今月は小売り企業の決算で失望するところがあったりCPIの低下が緩やかにな
ったり雇用統計の大幅な上振れなど気迷いの数字が出てきました。インフレも沈静化し
景気後退も避けられるという市場にとって都合の良い見方も綻びが出てきました。
例年3月相場は調整が入ることが多いようです。昨年は2月末のロシアのウクライナ侵攻
とその後のエネルギーや穀物価格急騰で2月の堅調な相場からダウは反発を挟みながら
下値切り下げ相場が9月まで続きました。戦争によるコモディティ価格の上昇が急激な
インフレを引き起こしたという背景がありましたが、過去を振り返るとやはり3月相場は
警戒すべき月のようです。
2020年はコロナ感染の拡大で先進国の多くがロックダウンに追い込まれ市場にショック
が走りました。古くは東日本大震災が発生し日本の株式市場が大混乱したのは2011年3月
でした。天変地異での大きな下げは今のところあるかどうかは分かりませんが、小さな
綻びは出るかもしれません。
予想に反して米国市場などが1月相場で大きく上昇したことで売り方の買戻しが急激に進
んだことが考えられます。もし今後下降トレンド入りしても買戻しは期待できずむしろ
ポジションの軽くなった売り方が新たな売りを仕掛けてくるかもしれません。インフレの
沈静化と景気の失速が回避できるという楽観論を一旦織り込んだ市場では僅かな悪材料で
も下げが大きくなることも考えられます。
東京市場でも懸念された決算発表でしたが、予想外の下方修正でも下げは限定的な銘柄が
多かったように感じます。反対に好決算には素直に反応したようです。下落が限定的な銘
柄は十分悪材料を織り込めていない可能性もあり改めて売り直されることも考えられます。
もっとも過去のケースを持ち出すまでもなく大きな下げの後はそれなりの反発も期待でき
ます。その通りに相場が動くかは分かりませんが、もしチャンスが訪れたらどうすべきか
今から頭の体操をしておくべきかもしれません。
反して反発しました。背景にはインフレの落ち着きから早ければ3月の利上げで打ち止
めになり年内の利下げも見込める。また急激な金融引き締めにも拘わらず堅調な米国
経済が続いていることからソフトランディングやノーランディング期待の高まりが1月
の株高の背景でした。
もっとも今月は小売り企業の決算で失望するところがあったりCPIの低下が緩やかにな
ったり雇用統計の大幅な上振れなど気迷いの数字が出てきました。インフレも沈静化し
景気後退も避けられるという市場にとって都合の良い見方も綻びが出てきました。
例年3月相場は調整が入ることが多いようです。昨年は2月末のロシアのウクライナ侵攻
とその後のエネルギーや穀物価格急騰で2月の堅調な相場からダウは反発を挟みながら
下値切り下げ相場が9月まで続きました。戦争によるコモディティ価格の上昇が急激な
インフレを引き起こしたという背景がありましたが、過去を振り返るとやはり3月相場は
警戒すべき月のようです。
2020年はコロナ感染の拡大で先進国の多くがロックダウンに追い込まれ市場にショック
が走りました。古くは東日本大震災が発生し日本の株式市場が大混乱したのは2011年3月
でした。天変地異での大きな下げは今のところあるかどうかは分かりませんが、小さな
綻びは出るかもしれません。
予想に反して米国市場などが1月相場で大きく上昇したことで売り方の買戻しが急激に進
んだことが考えられます。もし今後下降トレンド入りしても買戻しは期待できずむしろ
ポジションの軽くなった売り方が新たな売りを仕掛けてくるかもしれません。インフレの
沈静化と景気の失速が回避できるという楽観論を一旦織り込んだ市場では僅かな悪材料で
も下げが大きくなることも考えられます。
東京市場でも懸念された決算発表でしたが、予想外の下方修正でも下げは限定的な銘柄が
多かったように感じます。反対に好決算には素直に反応したようです。下落が限定的な銘
柄は十分悪材料を織り込めていない可能性もあり改めて売り直されることも考えられます。
もっとも過去のケースを持ち出すまでもなく大きな下げの後はそれなりの反発も期待でき
ます。その通りに相場が動くかは分かりませんが、もしチャンスが訪れたらどうすべきか
今から頭の体操をしておくべきかもしれません。