日本版ブラックマンディ終息へ

日本版ブラックマンディは終息に向かうのでしょうか。過去最大の下げ幅を記録した5日から
1週間経った13日の東京市場は米国市場での半導体株高などを受け1207円の大幅上昇でした。
3連休明けは高いというアノマリーも健在でした。

お盆休み期間中で市場参加者が限られ薄商いの中での大幅上昇かと思ったら、売買代金は活況
の目安である5兆円に迫る4兆9700億円余りと売買代金も高水準でした。売買代金が連日7兆円
程度で推移していた先週に売るべき投資家は売り切ったのでしょうか。代わりに買い向かった
のは自社株買いや低下した株式比率を戻すための株買いに行動した年金資金、新NISA利用の個
人投資家の資金があったのでしょうか。

円相場が146円程度で落ち着いていることも多くの輸出企業の想定為替レートの水準安心感を誘
っているようです。商いを伴いながらの反発から考えると当面の底値はつけたようです。いずれ
二番底を付けに行く場面があるでしょうが。当面は戻りを試す展開になるのでしょうか。まずは
急落前の3万8000円が戻りの一つの目途になるのでしょうか。

もっとも今回の急落で市場関係者の上値目途は低下しました。強気の見方でも年内の高値は4万円
です。7月の高値4万2000円は忘れた方がいいのでしょうか。そして日本株の上昇は半導体セクター
頼みの構造は続きそうです。13日の1200円高も半導体銘柄の上昇が牽引したようです。今月下旬に
決算発表が予定されているエヌディディアの動きが半導体セクターの先を占いことになりそうです。