kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

4月相場展望

2018-04-02 06:02:48 | 日記
週末、月末、期末と揃った30日の東京市場は円相場の落ち着き米国
株の大幅上昇もあり終日堅調な動きでした。日経平均は3月26日の
ザラバ安値2万347円を底に反発し1000円上昇したことになります。
第1営業日での連騰記録は3月に途切れてしまいましたが、2月まで
20ヶ月上昇してきた事もありまだアノマリーに期待する投資家も多
そうです。

また東京市場は4月に過去10年間すべて上昇しています。上昇の要
因は海外投資家が過去10年に限ればすべて買い越しを続けてけてい
ることです。年始からここまで11週連続で現物と先物合計で7兆
7000億円を売り越してきた海外投資家ですが、3月3週は9週ぶりに
先物を1975億円買い越しに転じました。

海外投資家の売り越し額の6割を先物が占めています。売り越した
先物は比較的短期間に買い戻される傾向があり先物の買い越し基
調が続けば上昇に弾みがつくこともあるでしょう。問題は10年ぶ
りの水準まで膨れ上がった信用買い残高の行方です。3月3週の残
高は3兆6759億円ですが、1月23日の年初来高値2万4219円の翌日
以降の下落過程で5400億円増加しました。

日経平均が2万2000円を超えてくれば徐々に売り圧力が強まりそう
です。勿論海外投資家が市場の期待する通りかなりまとまったロッ
トで買い越しを続ければ不安は後退するでしょう。そして今年は年
初から予定外の出来事が多発しています。

北のミサイル発射や核実験などで混乱も予想された平昌オリンピッ
クでしたが、北朝鮮が韓国との合同チームでの参加でその不安は一
転消えました。その後からの北朝鮮の一連の融和ムードはそれまで
の軍事的緊張が嘘のようでした。これは予期しない良いニュースで
したが、トランプ大統領がここまで通商面で強行策に出てくるとは
思いませんでした。

確かに中国に対しての巨額な貿易赤字は放置できませんが、既に中
国とは国際分業が進み中国製品無しではビジネスが出来ない分野も
あります。市場開放の手段とはいえ一方的に高関税をかけるやり方
は国内でも批判されています。2月の暴落から立ち直りかけていた
米国株が再び軟調な市場に戻ってしまったのは保護主義の強まりで
す。やはり保護主義の高まりは米国経済にとって全体的にはマイナ
ス要因だということを示しています。

4月相場が引き続き不安定な展開のまま進むのかそれとも3月の大幅
安の反動から予期しない上昇があるのか。多少の円高や保護主義へ
の抵抗力はついてきたのでしょうか。多くの投資家が当面上値が重
いと警戒して慎重になれば案外予想外の上昇もあるのでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする