kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

スーパーサイクルはどこへ

2018-04-24 06:30:26 | 日記
23日の東京市場は決算発表前の模様眺め気分が大きく閑散な相場
でした。20日のNY市場の下げはネガティブ材料、一方米国長期金
利が2.9%台の乗せたこともあり107円台後半の円安は好材料でし
たが、やや売り優勢で小幅に下落しました。

長期金利上昇でメガバンクや生・損保株が上昇した半面台湾の半
導体受託世界大手のTSMC決算の内容からiPhoneXの販
売低迷が改めて嫌気されアップル株の下落が東京市場の半導体関
連や電子部品銘柄の下落につながりました。

既にiPhoneXの販売不振は報道されていましたが、改めて
売り直されたことを考えると半導体関連銘柄や電子部品関連銘柄
の調整は長引くかもしれません。年初には半導体需要は数年で好
・不調の波を繰り返すサイクルから自動車分野やAI・Iot分
野の成長それに劇的に増えるデータ量からデータセンター需要も
加わり落ち込みは少ないという強気な見方も出ていました。

過剰な期待感から人気が沸騰しただけに僅かな悪材料にも敏感に
なっているようです。中長期でみれば尚も半導体関連業界の成長
は続くという見通しには変化はないようです。半導体関連銘柄は
景気敏感株という側面も持ち合わせていますから世界景気の行方
にも注意してみる必要はあります。一方日本の半導体ウエハや半
導体製造装置は国際競争力も強くいずれ需要のボトムがはっきり
すれば見直し買いは期待できます。

半導体産業の成長余地が大きいとすれば単なる景気敏感株よりも
有望な産業であることは明白です。投資家の期待がいったん後退
したところが案外買い場になるかもしれません。スーパーサイク
ルとは言えなくても自動運転の進展や今後も増え続けるデータ量
を処理するためには半導体は使われます。半導体産業が成熟産業
に陥った訳ではありません。

半導体市場が今後も成長するという見方に異論はないようです。
しかし見落としている重大な問題があるという指摘もあります。
それは中国の存在です。中国は産業の高度化を猛烈に進めてい
ます。これまでの労働集約的な産業から付加価値の高い高度な
技術を必要とする産業です。現在最も力を入れているのが半導体
産業です。

国の手厚い支援を支えに中国の半導体企業は巨額な設備投資を
進めています。生産能力の矯激な拡大で需給バランスが崩れて
半導体市場の悪化を不安視する見方も多いようです。太陽電池
や液晶パネルは既に中国メーカーの台頭で供給過剰に陥るケー
スも出ています。半導体産業のその二の舞になるという懸念を
払拭できるのかどうか。投資家は注意深く見守っているようで
す。

今日の東京市場は108円台まで進んだ円安と3%目前まで進んだ
米国の長期金利を好感して輸出関連銘柄や23日も上昇が目立っ
たメガバンクや生・損保株が物色されそうです。輸出関連や金
融銘柄は2月以降下げ続けていましたから投資環境の改善から
空売りの買戻しも期待できそうです。先週末から顕著になって
いるディフェンシブ売りの景気敏感株買いが続きそうです。
あり
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