※ 月曜日急ぎの用事のため一日早く更新します。
海外投資家は4月第1週現物株を1584億円買い越しました。2週
連続で買い越しになりましたが、2週合計でも1630億円と少し物
足りない数字です。今年の年初には1週間で5000億円近い買い越
しを記録したことが2万4000円超えの原動力だっただけにやはり
海外投資家の動向はもっとも気になるポイントです。
現在日経平均は3月の配当落ちから1000円上昇しましたが、まだ
昨年の大納会の終値に比べても1000円下の水準です。やはり今後
流石に2万1000円割れは割安感が強いですが、かといって2万
2000円回復するには何かキッカケが欲しいところです。
日本株の足元の株価水準は指標面からみればアベノミクス相場の
中ではPERはレンジの下限にあり割安感があるという見方が下支
えになっています。一方化学や資源エネルギー関連銘柄は前期に
市況に恵まれての好業績という側面もあります。ゼネコン各社の
業績もオリンピック特需もピークを越えを控えこの先大きく伸び
るとは考えられません。今後はむしろ反動減に市場は敏感に反応
しそうです。
日本株に力強い上昇が戻らないのは確かに米中の貿易戦争やシリ
アがらみの地政学的リスクなどの影響が大きいのでしょうが、本
当にそれだけなのか。ここ数年株価の大きな推進力だった大幅な
円安や金融緩和、法人税減税。需給面ではGPIFの株式比率の大幅
な引き上げ日銀ETFの購入枠拡大といったインパクトのある材料
が出尽くしたということも影響しているのではないでしょうか。
2013年には15兆円と巨額な買い越しを記録した海外投資家は14年
から17年まで累計で5.6兆円売り越しました。18年は1月から3月
の累計で2兆円ほど売り越していますから2013年の買い越し額の
半分を売ってしまったことになります。もちろんこれは現物だけ
の数字です。今年は1月~3月まで先物を6兆円ほど売り越しまし
たからより株価への短期的なインパクトは大きかったことは明ら
かです。
2013年に15兆円もの巨額な買い越しを入れた海外投資家は短期的
には円安の進行での業績向上やGPIFの資産割合の見直しでの需給
面での追い風期待があったのかもしれません。日本企業は増益基
調を続けていますが、海外投資家が日本株を売り越しているのは
大幅な水準訂正した現在の株価に大きな魅力を感じていないのか
もしれません。世界の景気敏感株という位置付けが定着してしま
った日本株にとって世界景気の先行きに多少とも不安が出てきた
局面では警戒感が強まったのかもしれません。
世界の市場が休場している間に米国連合(英国、フランス)がシ
リア空爆に踏み切りました。世界の市場で最も先に開く東京市場
の反応が注目されます。既にこの材料は先週市場に伝わっていた
ために驚きは少ないようです。その意味では週明けの東京市場は
先週末に比べて下げても200円程度でしょうか。
もっともシリアを擁護しているロシアと米国の対立は深刻さを
増ています。この10年で米国とロシアの関係は今が最悪という
指摘もあります。中東情勢の不安定さから原油市場は敏感に反
応しています。原油高でデメリットを受ける代表格の航空機株
や原料高が業績の足かせになる化学株は売り圧力が高まるかも
しれません。長期投資家が様子見を決め込みそうな投資環境で
すから短期筋の影響で今週もボラティリティの高い相場が続き
そうです。
海外投資家は4月第1週現物株を1584億円買い越しました。2週
連続で買い越しになりましたが、2週合計でも1630億円と少し物
足りない数字です。今年の年初には1週間で5000億円近い買い越
しを記録したことが2万4000円超えの原動力だっただけにやはり
海外投資家の動向はもっとも気になるポイントです。
現在日経平均は3月の配当落ちから1000円上昇しましたが、まだ
昨年の大納会の終値に比べても1000円下の水準です。やはり今後
流石に2万1000円割れは割安感が強いですが、かといって2万
2000円回復するには何かキッカケが欲しいところです。
日本株の足元の株価水準は指標面からみればアベノミクス相場の
中ではPERはレンジの下限にあり割安感があるという見方が下支
えになっています。一方化学や資源エネルギー関連銘柄は前期に
市況に恵まれての好業績という側面もあります。ゼネコン各社の
業績もオリンピック特需もピークを越えを控えこの先大きく伸び
るとは考えられません。今後はむしろ反動減に市場は敏感に反応
しそうです。
日本株に力強い上昇が戻らないのは確かに米中の貿易戦争やシリ
アがらみの地政学的リスクなどの影響が大きいのでしょうが、本
当にそれだけなのか。ここ数年株価の大きな推進力だった大幅な
円安や金融緩和、法人税減税。需給面ではGPIFの株式比率の大幅
な引き上げ日銀ETFの購入枠拡大といったインパクトのある材料
が出尽くしたということも影響しているのではないでしょうか。
2013年には15兆円と巨額な買い越しを記録した海外投資家は14年
から17年まで累計で5.6兆円売り越しました。18年は1月から3月
の累計で2兆円ほど売り越していますから2013年の買い越し額の
半分を売ってしまったことになります。もちろんこれは現物だけ
の数字です。今年は1月~3月まで先物を6兆円ほど売り越しまし
たからより株価への短期的なインパクトは大きかったことは明ら
かです。
2013年に15兆円もの巨額な買い越しを入れた海外投資家は短期的
には円安の進行での業績向上やGPIFの資産割合の見直しでの需給
面での追い風期待があったのかもしれません。日本企業は増益基
調を続けていますが、海外投資家が日本株を売り越しているのは
大幅な水準訂正した現在の株価に大きな魅力を感じていないのか
もしれません。世界の景気敏感株という位置付けが定着してしま
った日本株にとって世界景気の先行きに多少とも不安が出てきた
局面では警戒感が強まったのかもしれません。
世界の市場が休場している間に米国連合(英国、フランス)がシ
リア空爆に踏み切りました。世界の市場で最も先に開く東京市場
の反応が注目されます。既にこの材料は先週市場に伝わっていた
ために驚きは少ないようです。その意味では週明けの東京市場は
先週末に比べて下げても200円程度でしょうか。
もっともシリアを擁護しているロシアと米国の対立は深刻さを
増ています。この10年で米国とロシアの関係は今が最悪という
指摘もあります。中東情勢の不安定さから原油市場は敏感に反
応しています。原油高でデメリットを受ける代表格の航空機株
や原料高が業績の足かせになる化学株は売り圧力が高まるかも
しれません。長期投資家が様子見を決め込みそうな投資環境で
すから短期筋の影響で今週もボラティリティの高い相場が続き
そうです。