もう一席うかがいます

「もう一席うかがいます」(古今亭志ん朝 河出書房新社 2006)。

なぜかインタヴュー集とか対談集とか座談集が好き。
この本は何年か前に亡くなった志ん朝さんの対談集。

志ん朝さんの落語は聞いたことがないけれど、ちょっと読んでみたら面白い。
志ん朝のお父さん、志ん生についての話はさすがの面白さ。

なにより志ん朝さんのことばづかいが楽しい。

大地喜和子さんは志ん朝さんをたいへんひいきにしていて、
「わたしの手でスランプからだしてあげたい」
なんてさかんにいっといてこういう。
「子ども、何人ですか?」

志ん朝さんの返事。
「なんです急に(笑)。お湯かけたり、水かけたりするんだから」
このことばづかい。

対談相手で変りダネは手塚治虫。
手塚さんは芝居もやったことがあるそう。
新劇の劇団にいたなんて知らなかった。
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