「げんと」という広島弁知ってる?

2012-10-12 09:50:25 | 塾あれこれ
アンガ-ルズの「がんす」を書いていて
浮かんだのが「げんと」

よく聞いていたのに今は消えてしまったのか、
実は、さらに私も遣い方がよく分からない処があります。
備後育ちだからでしょう。


ついこの間、廿日市を歩いていて自転車屋さんの店先で
オジさんが「げんと、そりゃあ・・」大きな声で携帯に
向かっておられたのです。

私は「げんと、ってみんな言ってたなあ」と
思い出したのですが、さてどう使うのか。

逆接的な使い方だったか・・「げんと、そりゃあ違おーでえ」

強調が強かったか・・「げんと、みいな言いよらあ」


広島弁に「げに」があります。

有名な古語ですね。
「実に」と書き、そのとおり、とか、本当にの意味。

『げに徒人にはあらざりけりと思して』(竹取物語)

今の広島弁では「げにまっこと、ホンマよーネ」

最近まで共通語として使われていました。

『冬景色』という唱歌がありますね。
♪さぎり消ゆるみなと江の・・・

それの2番に「げに、小春日の・・・」とあります。


私が勝手に思うに「げんと」は「げに」+「と」ではないか。

否定的な接続をする「と」
(~とはいうものの、としても)・・です。

「思ひ移ると忘るなよ」


小5で千田小学校に移ったころは「げんと」ってのを
小学生ですらよく使っていたと思うのですが。

・・・広島弁のことをウンヌンできませんねえ。
かといって尾道弁も忘れてしまったし。

アバウトな人間ってのはこうだからいけません。
楽をしてすごすと、後に何にも残っていない


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